サンデーカップの値上げ情報

サンデーカップの値上げ情報
メーカー 森永製菓株式会社
商品名 サンデーカップ
内容量 180ml
参考小売価格 160円(税別)
原材料 砂糖、チョコレートコーチング、水あめ、乳製品、植物油脂、ココアパウダー、カカオマス、デキストリン、カカオエキス、異性化液糖、キャラメルペースト、卵黄(卵を含む)/乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類、ゼラチン)、香料、カロテン色素
栄養成分
1カップ(180ml)
エネルギー 261kcal
たんぱく質 3.4g
脂質 13.8g
炭水化物 30.8g
食塩相当量 0.1g
発売日 1989年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2004年4月時点 175ml 100円
2008年3月~ 175ml 120円
2013年3月~ 180ml 120円
2015年3月~ 180ml 130円
2019年3月~ 180ml 140円
2022年6月~ 180ml 150円
2023年3月~ 180ml 160円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
100円→120円 原油価格の高騰により原材料、梱包資材などの副原料や輸送費が上昇しているため。
175ml→180ml 最下部にチョコアイス&パリパリチョコ層を追加し従来の2層構造から3層構造に。
120円→130円 原材料の需要逼迫と価格高騰といったコストアップの吸収は、すでに自社努力では解決困難な状況にあるため。
130円→140円 原料や包装資材の価格高騰に加え、物流費、人件費の上昇といったコストアップの吸収は、すでに自社努力のみでは解決困難であるため。
140円→150円 近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。
150円→160円 近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。

参考サイト
公式サイト 森永製菓株式会社
2013年 180mlに実質値下げ 食@新製品
2015年 130円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2019年 140円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2022年 150円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース
2023年 160円に値上げ 森永製菓 ニュースリリース

サンデーカップの値上げ解説

決して目立った存在ではないが、アイス売り場を見るとそれなりの頻度で見かける森永製菓の「サンデーカップ」。1989年発売と比較的歴史ある商品ということもあり、華はないが妙な安定感がある商品と言えます。

現在のサンデーカップは「パリパリチョコ」が定番品で、フレーバーはこれしか存在しないものの、かつては期間限定などで様々なフレーバーが登場しては消えており、内容量も175~185mlの間で“揺らぎ”が存在していました。

しかし2000年初頭あたりからは内容量175mlで安定し、価格は税別100円。明治エッセルスーパーカップの200mlやロッテの爽の190mlほどではないにしろ、安くて量が多いアイスとして存在感を醸し出している…サンデーカップはそんな印象。

2008年頃には他の100円アイス同様、原材料価格の高騰などを理由に120円に値上げ。2015年、2019年にも同様の理由により130円、140円と値上げされ、2022年6月に150円、2023年3月には160円へと価格改定。

一方で内容量に関しては2013年3月のリニューアルで、それまでの175mlから180mlに増量。120円という当時の価格は据え置かれたため、事実上の値下げということになる。比較的珍しいステルス値下げというヤツね。

サンデーカップ175mlから180mlへと実質値下げ

それまではベースとしてバニラ+パリパリチョコがあり、上部にチョコアイス層の2層仕立てでしたが、リニューアルでは下部にチョコアイス+パリパリチョコ層を追加し3層仕立てに。チョコ好きには嬉しい変更と言える。

ただ、リニューアル前の内容量175mlの時は267kcalあったカロリーが、2013年のリニューアルで内容量こそ180mlに増えたものの、カロリーは261kcalに減っているんだよな。

カロリーが多ければ良いというものではないが、内容量が増えたにもかかわらずカロリーが減っているというのはなんとなく気になるよね、貧乏人としては。

サンデーカップの美点は、バニラアイスとチョコレートアイス、パリパリチョコがひとつになったパフェっぽい気分が味わえるところ。スーパーカップの200mに肉薄する180mlという内容量も大きなメリットでしょう。

ただし、味自体は非常にあっさりした平凡ラクトアイス。アイス自体の質は二の次で「パフェっぽいアイスを食べたい」というならおすすめできるが、質を求める成熟した大人にはちと厳しいかもしれない。

はっきり言ってしまえば大容量安物アイスの代表格「明治ファミリア」と大差ない味。パリパリチョコがなければそれこそ「ファミリアですか?」といった印象。

安くて量が多いチョコアイスが食べたいのであれば明治エッセルスーパーカップのチョコクッキーのほうが満足できる可能性は高い。スーパーカップのチョコクッキーはラクトアイスながら“濃厚さを演出している感”はあるからな。

でも、ファミリアレベルの味でもコストパフォーマンスを考慮すればそれなりに満足できる貧乏舌の私としては、パリパリチョコも楽しめるサンデーカップは余裕で許容範囲内。チープはチープなりの味わいがあるのだ。

満足感ある内容量を確保しつつ質の高いアイスを提供するチョコモナカジャンボやバニラモナカジャンボに加え、ラクトアイスではあるものの量が多く、かつパフェっぽい特別感を味わえるサンデーカップなどなど、森永製菓の姿勢には好感が持てる。

様々な美味しいアイスが登場し選択肢から外れていったサンデーカップ。こうやって掘り起こしてみると改めてその魅力に気付くこともある。

ハーゲンダッツやパルムといった質の高いアイスアイスを好んで食する“大人感”の演出に飽きた人は、童心に帰ってサンデーカップのチープな味を堪能してみてはいかがだろうか。

現在の「濃厚なアイスは正義」と言わんばかりの偏った価値観を見直すいい機会になるかもしれない…と言えば大げさだが、世間が濃厚かつ高級なアイスこそがベストだと洗脳、踊らされすぎているのも確か。

内容量たっぷりのあっさりラクトアイスにも良い面はいっぱいあるのよ。

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