板チョコアイスの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 森永製菓株式会社 |
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商品名 | 板チョコアイス |
内容量 | 70ml |
参考小売価格 | 170円(税別) |
原材料 | チョコレートコーチング、砂糖、乳製品、植物油脂、水あめ、チョコレート、デキストリン、カカオマス/乳化剤(大豆由来)、香料、安定剤(増粘多糖類)、カロテン色素 |
栄養成分 1個(70ml) |
エネルギー 291kcal たんぱく質 2.5g 脂質 21.2g 炭水化物 22.5g 食塩相当量 0.14g |
発売日 | 1995年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2004年時点 | 72ml | 100円 |
2008年9月~ | 72ml | 120円 |
2015年9月~ | 72ml | 130円 |
2018年9月~ | 70ml | 130円 |
2019年9月~ | 70ml | 140円 |
2022年6月~ | 70ml | 150円 |
2023年3月~ | 70ml | 160円 |
2024年9月~ | 70ml | 170円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
100円→120円 | なし |
120円→130円 | なし |
72ml→70ml | なし |
130円→140円 | なし |
2022年6月 140円→150円 |
近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。 |
2023年3月 150円→160円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。 |
2024年9月 160円→170円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。(2022年・2023年値上げ時の完全コピペ) |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
2004年 72ml 100円 | 森永製菓 商品カタログ |
2010年 72ml 120円 | 食@新製品 |
2015年 130円に値上げ | まさやんの甘い日記 |
2018年 70mlに実質値上げ | 期間限定品・新商品レポ「メルメル」 |
2019年 140円に値上げ | 食@新製品 |
2022年 150円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2023年 160円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2024年 170円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
板チョコアイスの値上げ解説
バニラアイスをチョコレートコーティングで包んでいるアイスは数あれど、森永製菓の板チョコアイスは一般的な「パリパリ」のチョココーティングではなく、「バリバリ・バキバキ」という擬音がしっくりくる厚いチョコレートコーティングが売り。
そんな板チョコアイスが発売されたのは1995年。当時の内容量は確認できなかったものの、価格は税別100円であったことは確認しています。調べられる範囲での内容量は2004年時点の72ml。
板チョコアイスは他のアイス同様2008年に120円、2015年に130円、2019年140円、2022年150円、2023年160円、2024年9月には170円に値上げしています。ただし2022年~2024年の値上げ以外、公式発表は一切なし。
その理由は単純明快。板チョコモナカが9月から3月までの秋冬限定アイスだったのに対し、他のアイスの値上げは3月から実施するというスケジュールだったから。そのため同じ年の9月発売時にしれっと値上げしてきた格好。
本当に誠意のある対応としては、秋冬期間限定とはいえ3月値上げ商品と一緒に発表したうえで9月から新たな価格で発売する…というのがベストであるはずだが…このあたりに森永製菓の不誠実さを感じざるを得ない。
ただ、値上げや実質値上げ幅は妥当。価格の高騰が伝えられるカカオ豆や乳製品をガッツリ使っている商品であるため、他のアイスと同じように値上げする点に疑問の余地はないかと。
ちなみに、内容量に関しては長らく72mlを堅持してきたものの、2018年バージョンから70mlへと実質値上げしています。ただ、カロリーに関しては2020年バージョンになって増加している。現在は291kcal。
推測になるが、72mlから70mlに減らしたわりに脂質は減っていないため若干チョコレートの割合を増やした可能性が。そして2020年には脂質、炭水化物のどちらも増えていることから、チョコレートがさらに増えたのかもしれない。
2ml減ったけど美味しさは凝縮された…と好意的に捉えよう。
ところで、厚いチョコレートコーディングが特徴的なアイスといえば、同じ森永製菓の「パキシエル」がある。厚いチョコレートに覆われ、バキバキと砕き割りながらチョコの濃厚さを味わうという点で共通しています。
違いといえば、板チョコアイスの中身が種類別アイスミルクのバニラアイスなのに対し、パキシエルは種類別ラクトアイスのチョコレートアイスという点。
板チョコアイスのバニラは乳脂肪分を3.0%使用しているアイスミルクである分濃厚という見方もできますが、パキシエルはラクトアイスとはいえチョコレートアイス。とにかく濃厚なチョコを味わいたいならパキシエルの方がいいかもしれません。
ちなみに、私の得意技である1mlあたりの価格を算出するゲス計算で比較すると、内容量280mlで税別420円のパキシエルは1mlあたり1.5円。70ml・170円の板チョコアイスは同2.42円と、マルチパックであるパキシエルの方がお得。
それぞれ形状が違うため食感などにも違いがあり単純比較はできないが、数字だけで考えれば70ml・170円の板チョコアイスはかなり割高。
質の高さで定評がある森永乳業のパルムが90ml・170円であることを考えると、板チョコアイスはハーゲンダッツを除き国内産アイスとしてはかなり高級な部類に入る。商品全体の45%がチョコレートだから仕方ない面もあるけどね。
これまで板チョコアイスは秋冬限定販売でしたが、2020年からは通年販売に切り替わっています。販売が終わる前に買い溜めしてきた板チョコアイス好きは涙を流して喜んでいることだろう。