アイスボックスのステルス値上げ情報
メーカー | 森永製菓株式会社 |
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商品名 | アイスボックス |
内容量 | 135ml |
参考小売価格 | 130円(税別) |
原材料 (グレープフルーツ) |
グレープフルーツ果汁、異性化液糖、食塩/香料、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンC、ポリリン酸Na、カロテン色素 |
栄養成分 1カップ(135ml) |
エネルギー 15kcal たんぱく質 0g 脂質 0g 炭水化物 3.7g 食塩相当量 0.2g |
発売日 | 1989年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1989年~ | 150ml | 100円 |
2008年3月~ | 135ml | 100円 |
2022年6月~ | 135ml | 110円 |
2023年3月~ | 135ml | 120円 |
2024年9月~ | 135ml | 130円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
150ml→135ml | 果汁分を10%から15%に変更。 |
2022年6月 100円→110円 |
近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。 |
2023年3月 110円→120円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。 |
2024年9月 120円→130円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。(2022年・2023年値上げ時の完全コピペ) |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
2007年 150ml | 森永製菓 商品カタログ |
2008年 135mlに実質値上げ | 森永製菓 商品カタログ |
2022年 110円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2023年 120円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2024年 130円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
アイスボックスの値上げ解説
温暖化の影響もあって異常な暑さを記録する日が増えた昨今。いくらアイス好きとはいえそんな時は「甘ったるいアイスなんて食べてられるかっ!」となりがち。そんな時に活躍するのが森永製菓の「アイスボックス」です。
見た目は氷の塊でありながら、硬すぎず柔らかすぎずの絶妙なザクザクガリガリ感と、グレープフルーツなどすっきり爽やかなフレーバーは暑い夏にぴったりと言えるでしょう。
そんなアイスボックス、森永製菓含め大手メーカーの単品売りアイスのほとんどが2008年に120円、2015年に130円、2019年140円と順調に値上がりする中、税別100円という価格を維持してきた稀有な存在。
そりゃ商品を見てみればコストがかかっていないことは想像に難くないよ。価格が高騰しがちなチョコレートや乳製品を一切使用しておらず、少ない材料と技術だけで生産しているんだろうからね。
それでも便乗値上げするのがメーカーの汚いところ。コストがかかっていない商品でも「利益率を高めよう」という思惑から他のアイスと同様にしれっと値上げするんだよな。ほんと腹立つ。
しかしアイスボックスは頑張って100円を守っていた。いかにもコストがかかっていなさそうなしょぼい氷菓ですら140円になっていた時期においてもアイスボックスは100円だった。素晴らしいぞ森永製菓。
ただ、価格を据え置いたまま内容量を減らす、いわゆる「ステルス値上げ」は1度だけ行っている。多くのアイスが100円から120円に値上げされた2008年に、発売時から守り続けていた150mlを135mlに減らしています。
とはいえ、果汁分を従来の10%から15%に増やしたうえでのステルス値上げ。果汁5%増量のコストアップは1カップあたりせいぜい数円程度であろうが、森永製菓の良心は感じとることができる。
しかしそんなアイスボックスも近年の原材料価格や包装資材の高騰には抗えなかったようで、2022年6月に110円、2023年3月120円、2024年9月には130円に値上げ。
一度“たが”が外れてしまえば、後はずるずる値上げの道を突き進む好例(悪例?)といえよう。
ところでこのアイスボックス、近年はジュースやチューハイの氷代わりとして使用するという新たな活用法が台頭してきている。
アイスボックスは1カップ15kcalと低カロリーであるわりに、適度な甘さとフレーバーを伴っているため、ジュースやチューハイを入れると爽やかさや味が底上げされたり、ちょっとした味変を楽しめる…といった印象。
…が、アイスボックスがいくら安いといったって、割引されているスーパーあたりでも80~100円ほどするのよ。アイスボックスを氷代わりにするとか、どこのブルジョワだよ。
まあ、裏を返せばそれだけ懐の深さがあるということになる。価格よし、食べてよし、氷代わりに使ってもよし、隙のない商品だな。
個人的な意見を正直に書くと、アイスボックス自体それほど好きな商品ではないから、安いとはいえ自ら買うことはないんだけどね。誰かから貰うことがあったら試しに焼酎を割ってブルジョワ気分を味わってみよう。(他力本願)