マリービスケットサンドアイスの値上げ情報
メーカー | 森永製菓株式会社 |
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商品名 | マリービスケットサンドアイスマルチ |
内容量 | 35ml×6個 |
参考小売価格 | 400円(税別) |
原材料 | ビスケット(小麦を含む)、砂糖、乳製品、植物油脂、水あめ、卵黄(卵を含む)、デキストリン、バニラビーンズ/膨脹剤、香料、乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類)、カロテン色素 |
栄養成分 1個(35ml) |
エネルギー 86kcal たんぱく質 1.4g 脂質 3.0g 炭水化物 13.3g 食塩相当量 0.11g |
発売日 | 1993年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1993年9月~ | 16ml×6個 | 350円 |
2004年2月時点 | 42ml×6個 | 300円 |
2008年3月~ | 38ml×6個 | 300円 |
2015年3月~ | 38ml×6個 | 330円 |
2015年9月~ | 35ml×6個 | 330円 |
2019年~ | 35ml×6個 | 350円 |
2022年~ | 35ml×6個 | 380円 |
2023年頃~ | 35ml×6個 | 400円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
252ml→228ml | 原油価格の高騰により原材料、梱包資材などの副原料や輸送費が上昇しているため。 |
300円→330円 | 原材料の需要逼迫と価格高騰といったコストアップの吸収は、すでに自社努力では解決困難な状況にあるため。 |
228ml→210ml | 冬季限定でディズニーデザイン登場。 |
330円→350円 | なし |
350円→380円 | なし |
380円→400円 | なし |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
1993年 96ml 350円 | 日本食糧新聞 |
2004年 252ml 300円 | 森永製菓 商品カタログ |
2008年 228ml 300円 | 森永製菓 商品カタログ |
2015年 330円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2015年 210mlに実質値上げ | 森永製菓 商品情報 |
350円の情報 | PEANUTS |
400円の情報 | タジマヤ |
マリービスケットサンドアイスの値上げ解説
内容量や価格など他メーカーに比べ良心的な規格になっていることが多い森永製菓のアイスにおいて、惜しげもなく値上げや実質値上げを行いコストパフォーマンス悪化しまくりなのが「マリービスケットサンドアイス」です。
森永製菓の看板ビスケットの名を冠したこの商品、発売されたのは1993年らしいのですが、その時の日本食糧新聞の記事を見ると「16ml×6個 税別350円」とある。
これが事実であるならハーゲンダッツも顔負けの高価格商品ということになるが…これが本当なのか、日本食糧新聞の誤食なのかは定かではないが、上記の「価格・内容量推移」に掲載しておいた。間違いだったら日本食糧新聞に文句言え。
過去の森永製菓公式サイトを見るに、マリービスケットサンドアイスの2004年時点の内容量は42ml×6個の計252mlで価格は税別300円。…どう考えても1993年時点で16ml×6個で350円は考えづらいのだが…
様々なメーカーのアイスが値上げや実質値上げされた2008年になると、マリービスケットサンドアイスは値上げを行わない代わりに内容量を38ml×6個の計228mlに減らします。そう、実質値上げ(ステルス値上げ)というやつです。
同じく多くのアイスが値上げされた2015年には330円に値上げ。しかも同年にディズニーデザインを採用したというアナウンスの陰でひっそりと35ml×6個の計210mlにステルス値上げしたから質が悪い。
三度値上げの波が来た2019年、森永製菓の値上げに関するニュースリリースには、マルチアイスの値上げはパリパリバーとパキシエルしか掲載されていなかったが、マリービスケットサンドアイスは同年にこっそりと350円に値上げ。
多くのアイスが値上げされた2022年に380円、2023年頃には400円に値上げされるも、2022年、2023年に森永製菓から発表された値上げのニュースリリースにマリービスケットサンドアイスの文字は存在しなかった。
ちょっと調べてみたら、マリービスケットサンドアイスマルチは不定期発売の商品なのか、ラインナップ落ちと新発売を繰り返している。
ラムネバーマルチパックやアイスカフェオレなどもそうだが、森永製菓は「期間限定商品に関しては値上げのリリースを行わないでいい」というルールがあるらしい。
こういった対応、誠実さのかけらもないよね。値上げするなら値上げに関するニュースリリースに併記しておけばいいのに、ちょっと時期をずらしてこっそり値上げ。良心的なアイスが多いだけにがっかりだよ、森永製菓。
ただ、値上げや実質値上げを繰り返しているのはマリービスケットサンドアイスに限ったことではなく、他メーカーにはもっとえぐい値上げをしている商品も多数存在する。
問題なのはマリービスケットサンドアイスがやたらとコストパフォーマンスが悪いことなのだよ。
ビスケットサンドのページでも書いたが、森永製菓にはバニラアイスをしっとりしたビスケットで挟む商品が2つ存在する。ここで取り上げているマリービスケットサンドアイスとビスケットサンドです。
この2つ、原材料を見ても酷似しているうえ、マリービスケットサンドアイスは乳脂肪分3.0%の種類別アイスミルクなのに対し、ビスケットサンドは乳脂肪分10.0%の種類別アイスクリームと、ビスケットサンドの方が質の高いバニラを使用している。
で、内容量と希望小売価格はというと、マリービスケットサンドアイスは210mlで400円。ビスケットサンドは119mlで160円。質・内容量・価格どれをとってもマリービスケットサンドアイスは劣っているのだ。数字の上では…だけど。
マリーの名を冠しているだけに、ビスケットに若干の違いはあるのかもしれないが、とはいえマリービスケット自体高級なわけではなく、ごくごくオーソドックスなビスケットだ。実際食べ比べてもこれといった違いは感じない。
そのため、「マリーブランドに強いこだわりがある」「1個が食べきりサイズじゃないと嫌」「家族でシェアするからマルチパックしか選択肢にない」といった理由がない限り、同社のビスケットサンドをおすすめする。
「一人で食べるのけどビスケットサンドは大きすぎて食べきれない」というのであれば、半分に切って片方を冷凍庫に戻し、もう片方を食べる用にすればいい。その手間が面倒というのであればマリーしか選択肢はないが。
余裕がある人は、両方買って食べ比べてみるのも面白い。そのうえで自分なりに内容量・価格・味を総合判断しどっちが良いか決めるのがベストかな。
貧乏人の私はビスケットサンドしか選択肢がないけどな。