ビスケットサンドの値上げ・内容量減情報
メーカー | 森永製菓株式会社 |
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商品名 | ビスケットサンド |
内容量 | 119ml |
参考小売価格 | 170円(税別) |
原材料 | ビスケット(小麦を含む)、乳製品、砂糖、デキストリン、水あめ、バニラビーンズ/加工デンプン、安定剤(ゼラチン、増粘多糖類)、乳化剤(大豆由来)、香料、膨脹剤 |
栄養成分 1個(119ml) |
エネルギー 227kcal たんぱく質 4.4g 脂質 9.5g 炭水化物 30.9g 食塩相当量 0.35g |
発売日 | 1980年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2004年2月時点 | 125ml | 100円 |
2008年3月~ | 119ml | 120円 |
2015年3月~ | 119ml | 130円 |
2019年3月~ | 119ml | 140円 |
2022年6月~ | 119ml | 150円 |
2023年3月~ | 119ml | 160円 |
2024年9月~ | 119ml | 170円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
100円→120円 125ml→119ml |
原油価格の高騰により原材料、梱包資材などの副原料や輸送費が上昇しているため。 |
120円→130円 | 原材料の需要逼迫と価格高騰といったコストアップの吸収は、すでに自社努力では解決困難な状況にあるため。 |
130円→140円 | 原料や包装資材の価格高騰に加え、物流費、人件費の上昇といったコストアップの吸収は、すでに自社努力のみでは解決困難であるため。 |
2022年6月 140円→150円 |
近年、原料や包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、品質を維持しながらコストアップを吸収することは、自社企業努力のみでは解決困難な状況であるため。 |
2023年3月 150円→160円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、これらコストアップ要因は中長期にわたり継続することが予想され、自社企業努力のみでの解決困難になったため。 |
2024年9月 160円→170円 |
近年、食品原料・包装資材の価格高騰や物流コストの上昇が続いており、自社企業努力だけではコストアップの吸収が困難な状況になったため。(2022年・2023年値上げ時の完全コピペ) |
参考サイト | |
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公式サイト | 森永製菓株式会社 |
2004年 125ml 100円 | 森永製菓 商品カタログ |
119ml 120円の情報 | アイスクリームファン |
2015年 130円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2019年 140円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2022年 150円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2023年 160円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
2024年 170円に値上げ | 森永製菓 ニュースリリース |
ビスケットサンドの値上げ解説
しっとりしたビスケットに乳脂肪分の高いバニラアイスを挟んだ森永製菓の「ビスケットサンド」。ビスケットの香ばしさとバニラアイスの甘さが調和した質の高いアイスとなっています。
ビスケットサンドが発売されたのは1980年と比較的古参のアイスのようで、それだけ安定した人気を誇っているということなのでしょう。正直そんなに昔から存在している印象はなかったが…
内容量と価格の変化に関しては、2004年に内容量125mlで税別100円だったことを確認しています。内容を考えると結構なコストパフォーマンスだな。
しかし2008年に内容量を119mlに減らしつつ価格も120円に値上げ。一気に雲行きが怪しくなってきた。
その後は大手メーカーのアイス同様、2015年に130円、2019年140円、2022年150円、2023年160円、2024年9月には170円に値上げ。内容量・価格トータルで約75%値上げしたことになる。我々の給料がほとんど上がっていないことを考えると驚異の値上げ率よね。
ただ、ビスケットサンドは無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分10.0%も使用した文句なしの種類別アイスクリームであり、しかもビスケットで挟んでいながら、内容量119ml希望小売価格170円というのは立派。
ビスケットサンドやモナカと同じ(?)“サンド系”として私がよく槍玉として挙げる、ハーゲンダッツのクリスピーサンドなんて、60mlで325円だからね。そこへいくとビスケットサンドは内容量2倍、価格は半額。
…とはいっても、ビスケットサンドのバニラアイスは無脂乳固形分や乳脂肪分の割合が高いわりに、ラクトアイスやアイスミルクのようにあっさりかつ軽めで、しかもビスケットはしっとり。
濃厚で身の詰まったアイスに分厚めのチョコレートコーティングを施し、さくさくのウエハースで挟んだクリスピーサンドと同列に語るのはさすがに無理があるが、あえて比較するなら総合的なコスパはビスケットサンドの方が高い…気がする。
余談だが、森永製菓には「マリー ビスケットサンドアイス」という似たようなマルチパックアイスも存在する。成分を見比べてみると違いはマリービスケットサンドアイスには卵黄とカロテン色素が使われている点のみ。
同じ森永製菓で同じビスケットサンド、原材料もほとんど一緒ということもあり「ほぼ同じ商品なのだろう」と思いきや…
よくよく見てみると、マリービスケットサンドアイスは無脂乳固形分8.0%、乳脂肪分3.0%の種類別アイスミルク。バニラアイスは無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分10.0%のビスケットサンドのほうがかなり濃厚ということになる。数字の上では。
また、内容量と価格を見てみると、ビスケットサンドが内容量119ml税別170円なのに対し、マリービスケットサンドアイスは35ml×6個の計210ml税別400円。
どう考えても素のビスケットサンドの方がお得よね? マリーのこのコストパフォーマンスの悪さはなんなの? マリーのブランドがそうさせるの? マリー様なの? 「パンがなければアイスを食べればいいじゃない」的な?
マリーに騙されるなよ。ビスケットサンドが食べたければこっちの単品売りのビスケットサンドを選んでおけ。