SUNAO<ソフト>の値上げ・実質値下げ情報

SUNAO<ソフトクリーム>の値上げ・実質値下げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 SUNAO<ソフトクリーム>(旧カロリーコントロールアイス)
内容量 170ml
参考小売価格 170円(税別)
原材料
(チョコ&バニラ)
乳製品、食物繊維(ポリデキストロース)、植物油脂、チョコレートシロップ、豆乳、コーン、ココア、乳等を主要原料とする食品、食塩/加工デンプン、乳化剤、香料、安定剤(増粘多糖類、寒天)、着色料(カラメル色素、カロチン)、甘味料(スクラロース)、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1個(170ml)
エネルギー 120kcal
たんぱく質 2.4g
脂質 7.7g
炭水化物 20.7g
食塩相当量 0.1g
発売日 2017年2月(旧製品は2016年)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2016年~ 152ml 150円
2019年3月~ 152ml 160円
2019年9月~ 170ml 160円
2022年9月~ 170ml 170円
2023年3月~ 170ml 4~15%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
150円→160円 原材料価格や物流コストが軒並み上昇する中、コスト吸収が極めて困難な状況に達し、今後も商品の高い品質を維持するため。
152ml→170ml シリーズ最大容量。さらに10%大きくなって新登場。
160円→170円 原材料価格は軒並み上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況となったため。
4~15%値上げ 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2016年 152ml 150円 アイスクリームファン
2017年 SUNAOにリニューアル グリコ プレスリリース
2019年 160円に値上げ グリコ プレスリリース
2019年 170mlに実質値下げ グリコ プレスリリース
2022年 170円に値上げ グリコ ニュースリリース
2023年 4~15%値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

SUNAO<ソフトクリーム>の値上げ解説

カロリーや体型を気にする人の中には、グリコの低カロリーシリーズ「SUNAO(スナオ)」のソフトクリームにお世話になっているという人も多いのではないでしょうか。罪悪感なく食べられるアイスって貴重ですよね。

この商品、現在でこそ「SUNAO(スナオ)」という商品名になっているものの、2017年2月以前は「カロリーコントロールアイス」という身も蓋もない直球ど真ん中な名前でした。SUNAOもカロリーコントロールアイスもネーミングセンスはアレ。

2017年、カロリーコントロールアイスのソフトはSUNAOへ

カロリーコントロールアイスが発売されたのは2003年ですが、元々は110mlのカップのみしか存在しませんでした。ソフトクリームが追加されたのは2016年とずいぶん時間が経過してからで、内容量152ml、価格は税別150円でした。

内容量152mlに対しカロリーは80kcal…夢のようなアイスです。10個食べても牛丼大盛に満たないカロリーだからね。アイス好きのデブ歓喜!…いや、デブはカロリーなど気にしないだろうから、「体型を気にする人歓喜!」の間違いだな。

前述の通り2017年2月にSUNAOにリニューアルされるも、内容量と価格は152ml・150円を維持。しかし、2019年になって他のSUNAOブランドのアイスと同様に160円に値上げし、2022年9月には170円に。

さらに2023年3月にはグリコの幅広いアイスを4~15%値上げすると発表。SUNAOは180~190円に値上げされると見られます。

とはいえ、価格の値上げはもちろん内容量を減らす実質値上げが活発に行われている近年において、SUNAOのアイスは2003年の登場以来2019年まで150円を維持し、内容量も変わらず、もしくは増量しているから立派。

そんな流れを踏襲してか、SUNAOのソフトクリームは2019年9月に従来の152mlから170mlへと驚きの増量。価格は据え置きなので、現代ではなかなかお目にかかれない“実質値下げ”といえるでしょう。

しかも、SUNAOソフトクリームは発売時こそ種類別ラクトアイスだったが、途中からより濃厚さを感じられるアイスミルクに格上げする神対応。グリコの力の入れっぷりがハンパない。

SUNAOソフトはラクトアイスからアイスミルクへ

まあ、ラクトアイス時代から乳脂肪分は種類別アイスミルクの基準(3.0%)を満たしており、無脂乳固形分が「無脂乳固形分+乳脂肪分3.0%以上=10.0%以上」という基準にわずか0.2%足りなかっただけだから、無脂乳固形分をちょっと増やしてアイスミルクにしただけなんだけど、それでも十分英断といえる。

し・か・し・な。

内容量を152mlから170mlに増やしたのは嬉しい限りだが、一方でそれまで死守してきた「1個80kcal」のこだわりを捨て去るという道を選択したらしい。

最近まで販売されていたバニラソフトや現行レギュラー商品のチョコ&バニラソフトは1個120kcalになり、最もカロリーが少ない「かさね抹茶」ですら97kcalに。

いや、価格を据え置いたまま内容量を増やしてくれたのは素直に嬉しいよ、SUNAOだけに。しかし消費者がSUNAOのソフトクリームに求めているのは「できるだけ低カロリーで満足感を得たい」という点。あくまでも低カロリーが前提なのだ。

170mlにすればお腹の満足感は増加するだろう。カロリーが増えた分味もパワーアップしているのは確かだ。しかしたった18ml増量のためにカロリーが1.5倍になったら本末転倒だよ。

80kcalといえば、糖尿病を患った人が積極的に用いる食品交換表の1単位に相当するため、厳密なカロリー管理をしている人も安心して食べられ、かつ満足感を得られる希少なアイスだったはず。

せめてかさね抹茶同様100kcal以下としてほしいところ。

ただ、単純に商品として評価すればとても魅力的。170ml・120kcalというのは一般的なソフトクリームの約半分のカロリーだし、そういった付加価値を考えれば170円という価格にも割高感はない。そこは素直に評価したいところ、SUNAOだけに。

でも、SUNAOのアイスって割引が渋いんだよね…そこは大きな欠点。

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