パナップ マルチパックの値上げ情報

パナップ マルチパックの値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 パナップ マルチパック
内容量 94ml×6個
参考小売価格 550円(税別)
原材料
(ぶどう)
乳製品(国内製造、外国製造)、砂糖、ぶどうソース、植物油脂/安定剤(増粘多糖類)、香料、乳化剤、酸味料、リン酸カルシウム、(一部に乳成分を含む)
栄養成分
1個(94ml)
エネルギー 99kcal
たんぱく質 2.2g
脂質 3.8g
炭水化物 14.0g
食塩相当量 0.11g
発売日 不明

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1997年時点 90ml×6個 380円
2005年時点 94ml×6個 380円
2015年3月~ 94ml×6個 420円
2019年3月~ 94ml×6個 450円
2022年9月~ 94ml×6個 480円
2023年3月~ 94ml×6個 510円
2024年6月~ 94ml×6個 550円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2005年時点
540ml→564ml
なし
2015年3月
380円→420円
製品の主原材料である乳製品、チョコレート、油脂、包装資材価格の上昇は企業努力の範囲を超え、製品価格の維持が難しい状況となったため。
2019年3月
420円→450円
原材料価格や物流コストが軒並み上昇する中、コスト吸収が極めて困難な状況に達し、今後も商品の高い品質を維持するため。
2022年9月
450円→480円
原材料価格は軒並み上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況となったため。
2023年3月
480円→510円
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
2024年6月
510円→550円
多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇などコストアップ要因は今後も継続することが予想され、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況になっているため。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
1997年 540ml 380円 日本食量新聞
2005年 564mlに実質値下げ 日本食量新聞
2015年 420円に値上げ グリコ プレスリリース
2019年 450円に値上げ グリコ プレスリリース
2022年 480円に値上げ グリコ ニュースリリース
2023年 510円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年6月 550円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

パナップ マルチパックの値上げ解説

3種類の味が楽しめる「パナップ マルチパック」。パナップ自体が40年以上前から売られている定番商品とあって、マルチパックも安定した人気を獲得しています。

値上げや内容量を減らすステルス値上げ(実質値上げ)が横行する昨今、様々なアイスが幾度となく値上げされているため、パナップ マルチパックも内容量減や値上げをガッツリ行っているんだろうな~…と思いきや、内容量は減らされていない模様。

1980年代や1990年代前半のことは定かではないが、1997年の日本食糧新聞の記事を見るに、当時のパナップ マルチパックの内容量は90ml×6個の計540mlで、価格は380円とあります。

現在の内容量は94ml×6個の計564mlなので、実質値上げどころかむしろ実質値下げされたことに。これが行われた時期は定かではないものの、2005年時点ではすでに564mlになっていました。

一方で価格の値上げ傾向は顕著。2015年に従来の税別380円から税別420円に値上げされ、2019年450円、2022年480円に。その半年後となる2023年3月に510円、2024年6月には550円へ値上げされ現在に至ります。

ただ、値上げされたとはいえパナップ マルチパックはまだ良心的な部類かもしれない。というのも、1個売りのベーシックなパナップは1997年当時190mlだった内容量が170ml→160mlと減らされ、現在は155mlとなっているから。

ひたすら内容量を減らし、かつ価格の値上げにも余念がない1個売りのパナップに対し、マルチパックは値上げのみ。

1mlあたりの希望小売価格をゲス計算してみると、155ml・170円の1個売りパナップは1mlあたり約1.10円、一方564ml・550円のマルチパックは約0.98円。マルチパックの方がコストパフォーマンスに優れるのです。

「大容量版であるマルチパックの方がお得に決まってるじゃん」と感じた人もいるかもしれませんが、それは大きな勘違い。アイスやお菓子は一見するとお徳用の印象があるマルチパックの方が割高であるケースが非常に多いのです。

例えば同じグリコでもパピコは1個売りが160ml・180円なのに対し6本入りのマルチパックは450ml・580円と明らかに割高。お菓子でもトッポパイの実など、マルチパックやファミリーパックの方が割高というケースは枚挙にいとまがない。

お徳用っぽく見せかけて実は割高というクソみたいな商品群に比べ、良心的とも考えられるパナップ マルチパック。

「ラクトアイス+ソース」という平凡な内容であるため1個売りはあまりお得感がないが、マルチパックはまあまあお得と言えるかもしれない。3種の味に不満がないならマルチパックを購入したほうが幸せになれる。

余談ですが、1個売りのパナップとマルチパックは別物となっています。かつてパナップといえばハート型などのソースが縦に数本入っていたものですが、現在の1個売りパナップは層状にソースが入るようになっている。

単品のパナップとパナップ マルチパック

一方でパナップのマルチパックは昔ながらの縦ソースを堅持。「パナップといえば自分でアイスとソースのバランスをコントロールできる縦ソースに限るよね」と感じている旧人類はマルチパック推奨。

…というか、パナップのアイデンティティーって縦ソースあってのものだと思うんだけど…そう感じる私はアウストラロピテクス。

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