フロリダサンデーの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 赤城乳業株式会社 |
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商品名 | フロリダサンデー |
内容量 | 210ml |
参考小売価格 | 200円(税別) |
原材料 (ブルーベリー) |
ブルーベリーソース、砂糖、乳製品、水あめ、植物油脂、加糖卵黄/トレハロース、安定剤(増粘多糖類、加工デンプン)、酸味料、香料、乳化剤、着色料(アントシアニン、クチナシ、紅花黄)、乳酸Ca、(一部に卵・乳成分を含む) |
栄養成分 1個(210ml) |
エネルギー 257kcal たんぱく質 2.4g 脂質 9.1g 炭水化物 42.3g 食塩相当量 0.18g |
発売日 | 1982年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
1982年~ | 220ml | 150円 |
2000年時点 | 255ml | 150円 |
2003年~ | ― | 販売終了 |
2020年3月~ | 210ml | 180円 |
2023年2月~ | 210ml | 200円 |
2024年3月~ | 210ml | 220円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
220ml→255ml | 不明 |
255ml→210ml 150円→180円 |
1980年代に誕生したフロリダサンデーが2002年以来約18年ぶりの復刻。 |
180円→200円 | 蓋の材質をプラスチックから紙に変更することでプラスチック使用量を40%削減。また、ブルーベリーは果汁果肉を従来品の2.5倍にすることで、よりしっかりしたブルーベリーの味わいに。 |
200円→220円 | 原材料やスティック、容器包装、物流費、人件費、エネルギーコストといった製造流通に関わるコストの上昇が続いており、企業努力で吸収することが極めて困難な状況と判断。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 赤城乳業株式会社 |
1982年 220ml 150円 | 発売当時のパッケージ |
2000年 255ml 150円 | 赤城乳業 商品リスト |
2020年 210ml 180円 | 赤城乳業 ニュース |
2023年 200円に値上げ | 赤城乳業 ニュース |
2024年 220円に値上げ | 赤城乳業 新着情報 |
フロリダサンデーの値上げ解説
1982年に登場した赤城乳業の「フロリダサンデー」。2002年に一度は販売を終了したものの、2020年になって突如復活したという経緯を持つアイスとなっております。
フロリダサンデー発売時のパッケージをよく見ると「内容量220ml」「150円」の文字が見て取れます。
ラクトアイスとはいえ、チョコやフルーツのソースをこれだけふんだんに使ってこの規格というのは、現在の感覚で考えるとコストパフォーマンスが非常に高い印象を受けます。ちなみに当時のガリガリ君は50円。
その後内容量がどういった推移を辿ったのかは不明ながら、2000年時点では内容量が255mlにまで増えています。一方で価格は150円で据え置かれているため、「実質値下げ」といっていいでしょう。いい時代だったんだね。
しかし2002年頃に販売終了。300ml・300円のパフェデザートが生き残って、255ml・150円のフロリダサンデーが消滅する背景には何があったのだろう?
単にフロリダサンデーが売れなかったのか、はたまた価格に対し内容量が多いフロリダサンデーでは利益率が悪すぎるという経営判断が働いたのか…
内情はどうあれ一度は消えたフロリダサンデー。しかし2020年になって突如復活することに。「なぜ今になって?」という疑問は拭えない。
で、復活の際の内容量は210ml、価格は税別180円と、消滅前に比べずいぶんと高くなってしまった印象。とはいえ、他のアイスがこの20年間で何度も内容量を減らしたり値上げしたりしていることを考えると致し方ない措置なのでしょう。
2023年には、蓋を紙製にするなどのプラスチック削減とブルーベリーの果汁果肉量増量を前面に押し出したリニューアルを行いつつ200円に値上げ。200円に値上げ。200円に値上げ。
翌2024年3月にはさらに20円値上げして220円に。「内容量はたっぷり210mlだし、フルーツやチョコソースも使っているんだから値上げしてもいいだろう」的な驕りを感じる。
255ml入り150円だった頃が懐かしいわ。
でもね、ずいぶん高くなってしまったとはいっても、大容量で知られる明治のエッセルスーパーカップが内容量200mlで160円。
あれだけ単純な構成で、かつラクトアイスのエッセルでもこの価格設定なのですから、フルーツソースやチョコソースをたっぷり使用しているフロリダサンデーの210ml・220円という価格設定はさほど高いと感じない、相対的にはね。
ま、だからといって取り立ててコスパに優れるわけでもないが。
余談だが、この「フロリダサンデー」という商品名、当時の赤城乳業はアメリカに対し憧れがあったためこの名前を付けたのだとか。実際発売当時のパッケージにはアメリカ国旗があしらわれているしね。
それを裏付けるように、2000年当時にはこんな商品も存在していた。
その名も「ニューヨークファクトリー」。…聞いたこともないや。ただ、このネーミングを見るに、とりあえずアメリカへの憧れは事実らしい。
2000~2001年頃には販売終了していたらしく、ニューヨークファクトリーで調べても一切情報が出てこない。しかし当時の赤城乳業の商品リストに載っていたため、存在はしていたのだろう。
ご存知の方はご一報いただきたい。
赤城乳業のアメリカに対する憧れが生んだフロリダサンデー。値上げや内容量減が実施されての復活ではあるものの、コストパフォーマンス的には悪くない。
興味を持った人は一度食べてみてはいかがでしょうか。