パフェデザートの値上げ情報

パフェデザートの値上げ情報
メーカー 赤城乳業株式会社
商品名 パフェデザート(旧こってりパフェ)
内容量 300ml
参考小売価格 420円(税別)
原材料
(チョコバニラ)
乳等を主要原料とする食品(シンガポール製造)、水あめ、チョコソース、ココアクッキー、植物油脂、乳製品、準チョコレート、カカオマス、ココアパウダー、砂糖、加糖卵黄、洋酒/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、香料、着色料(カラメル、カカオ)、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1個(300ml)
エネルギー 470kcal
たんぱく質 7.4g
脂質 21.3g
炭水化物 63.4g
食塩相当量 0.32g
発売日 2001年(前身「こってりパフェ」は不明)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2000年11月時点 300ml 300円
2016年4月~ 300ml 330円
2019年3月~ 300ml 350円
2022年9月~ 300ml 380円
2023年9月~ 300ml 400円
2024年9月~ 300ml 420円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2016年4月
300円→330円
世界的な食品需要の変化や物流費・原材料などの需要逼迫と価格高騰に加え、人手不足による人件費高騰が顕著で、自社企業努力でのコスト削減が限界を超えたため。
2019年3月
330円→350円
物流費や人手不足による人件費の高騰、原材料および包装資材価格の上昇による製造コストの上昇が続き、自社努力でのコストアップ吸収が極めて困難になったため。
2022年9月
350円→380円
急激な円安から、原材料価格、容器包装価格、物流費、人件費、エネルギ―コストなどあらゆるコスト上昇が進み、経営の合理化・効率化で吸収することが極めて困難になったため。
2023年9月
380円→400円
原材料価格、容器包装価格の上昇、物流費の上昇、加えて人件費、エネルギーコストなどあらゆるコストの上昇が続いているため、やむを得ず一部商品の価格改定実施を決定。
2024年9月
400円→420円
物流費をはじめ、原材料価格、容器包装価格の上昇、加えて人件費、エネルギーコストといったあらゆるコスト上昇が続いており、今後も各コストの上昇は継続することが想定されるため。

参考サイト
公式サイト 赤城乳業株式会社
2000年 300ml 300円 赤城乳業 商品リスト
2001年 パフェデザートにリニューアル 赤城乳業 商品リスト
2016年 330円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2019年 350円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2022年 380円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2023年 400円に値上げ 赤城乳業 ニュース
2024年9月 420円に値上げ 赤城乳業 ニュース

パフェデザートの値上げ解説

ガリガリ君やBLACKなど人気商品を複数抱える赤城乳業に、でかい単品売りのアイスが存在するのをご存知ですか? その名も「パフェデザート」。内容量300mlなので、明治エッセルスーパーカップの1.5倍ということになる。

このパフェデザート、この商品名で登場したのは2001年ではあるものの、調べてみるとパフェデザート発売直前まで内容量・価格が同一の「こってりパフェ」という商品が存在。これが前身なのでしょう。

パフェデザートの前身「こってりパフェ」

ちなみに、同時期まで「パフェアラモード(350ml・300円)」という商品も存在していましたが、こってりパフェ同様パフェデザートと入れ替わるように消滅。こってりパフェとパフェアラモードを統合したのがパフェデザートなのかも。

前身となるこってりパフェがいつ発売されたのかは不明ながら、2000年時点での内容量は300mlで価格は税別300円。

前述したように、パフェデザートにリニューアルした後も規格は変わっておらず、この「300ml」という内容量は現在まで一切変更されていません。20年間も実質値上げされなかった商品って結構レアだぞ。

一方で価格は5度値上げしており、1度目は2016年に従来の税別300円から330円に、2度目は2019年350円、2022年380円、2023年9月400円、2024年9月には420円へと値上げ。

ただ、300円アイスが330円、350円、380円、400円を経て420円になるという一連の流れは、赤城乳業のみならず多くのアイスメーカーが原材料価格などの高騰を理由に実施しているため、致し方ないところではある。

私が調べた限り、現在も販売している赤城乳業のロングセラー商品の中で、20年にわたって内容量を減らしていないのはパフェデザートやQ'sなど数える程度。そういった点は良心的と言えるのではないでしょうか。

420円と高価なこともあって内容量減は消費者の理解を得づらく、かつ「ボリューム感のあるパフェアイス」というコンセプト維持の観点からも、300mlは死守する方向性なのかもしれませんね。

とはいえ、希望小売価格420円というのは箱のマルチアイスと同じ価格。クッキーを散りばめたり3層構造にしたりするなどある程度手が込んでいるとはいえ、ただの種類別ラクトアイスが300ml・420円というのは決して安くないのも確か。

冷静に考えると、パフェデザートと違い文句なしの種類別アイスクリームであり、アイスケーキの先駆けでもある森永乳業のビエネッタ(530ml・680円)やビエネッタカップ(184ml・250円)より割高っておかしいよね。

赤城乳業のアイスって、希望小売価格80円のガリガリ君や、同100円のBLACKが広く知られていることもあって、世間的には「安い」というイメージがあるのかもしれませんが、実際は結構割高なんだよね。大手メーカーの質の高いアイスの方が割安であることもざら。

そんな背景もあってか、赤城乳業には「パフェシリーズ」としてパフェデザートとは別に「グランパフェ」という、400ml・420円の大容量パフェアイスが存在する。パフェデザートより若干シンプルに仕上げ量を増やした的な。

赤城乳業 グランパフェ

パフェデザートと違いクッキーやチョコチップなどを使用しない構成ながら、400mlで希望小売価格420円なら、ホームランバーやバニラバー北海道などお得感あるマルチアイスと比べても遜色ない。

ただ、パフェデザートにしろグランパフェにしろ、マルチアイスのように小分けにされていない分、ついつい食べ過ぎてしまいがち。300mlや400mlなど、私の胃袋にかかれば3分でペロリですよ。

で、カロリーはどちらも400~500kcalあるという恐ろしい仕様。ま、同じくらいのカロリーがあるメロンパンやコッペパンなどの菓子パンに比べれば、大容量アイスは腹に溜まりやすい分まだいいが…

こんな破壊力抜群なアイスに限って内容量を減らす実質値上げをしない赤城乳業…色々とふざけた企業だぜ。

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