グリコの値上げ・ステルス値上げ情報

グリコの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 グリコ
内容量 32g(8粒)
参考小売価格 178円(税別)※2026年5月から190円前後
原材料 乳等を主要原料とする食品、水あめ、砂糖、植物油脂、ホエイチーズ、小麦ファイバー、かきエキス(グリコーゲンを含む)、食塩、加糖練乳、ぶどう糖果糖液糖、ぶどう糖、バター/炭酸Ca、香料、セルロース、乳化剤、加工デンプン、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦を含む)
栄養成分
4粒当たり(16g)
エネルギー 67kcal
たんぱく質 0.54g
脂質 1.7g
炭水化物 12.3g
食塩相当量 0.050g
発売日 1922年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1922年~ 10粒・20粒 10粒:5銭
20粒:10銭
1949年~ 10粒・20粒 10粒:10円
20粒:20円
1958年~ 6粒 10円
1967年4月~ 10粒 20円
1967年10月~ 8粒 20円
1972年~ 8粒 30円
1973年~ 8粒 40円
1974年~ 8粒 50円
1980年~ 8粒 60円
1987年~ 5粒 50円
1988年~ 5粒・10粒 5粒:60円
8粒:100円
2010年3月~ 4粒 100円
2023年2月~ 7粒 140円
2024年2月~ 8粒 170円
2025年2月~ 8粒 178円
2026年5月~ 8粒 190円前後

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2010年3月
5粒→4粒
親子三世代にわたり愛され続けている「グリコ」のおもちゃが、5年ぶりに木のおもちゃになった。
2023年2月
4粒→7粒
100円→140円
リニューアル
2024年2月
7粒→8粒
140円→170円
リニューアル
2025年2月
170円→178円
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。
2026年5月
178円→190円前後
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。(↑コピペ)

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
昔のグリコの価格推移 江崎グリコ ニュースリリース
2010年 4粒に実質値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2023年 7粒 140円 江崎グリコ ニュースリリース
2024年 8粒 170円 江崎グリコ ニュースリリース
2025年2月 178円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2026年5月 190円前後に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

グリコの値上げ解説

グリコを代表するお菓子といえば…そう、ポッキー。

これに関しては異論を挟む余地など存在しないのだが、グリコの“象徴”となるとまた話は変わる。グリコの象徴は「グリコ」なのだ。時代の流れと共に存在感が希薄になろうとも、グリコの象徴は「グリコ」なのだ。

それもそのはず、「グリコ」という名は体にとって必要不可欠な「グリコーゲン」が由来であり、このグリコーゲンを配合したキャラメル「グリコ」を発売するにあたり、その商品名をそのまま社名としたのだから。

今から100年以上前となる1922年に正式に発売されたグリコの当時の内容量は10粒入と20粒入の2種が存在し、価格はそれぞれ5銭と10銭。円に直すと0.05円と0.1円。

その後は時代に合わせて内容量や価格を変更している…が、いちいちそれを拾っていたら面倒なので割愛。

1988年に5粒入60円、8粒入100円。その後5粒入が100円になるのは間違いないものの、それがいつ頃行われたのかは不明。少なくとも2000年以前にはすでに5粒100円になっていたと思われますが…

このグリコ、元々は栄養豊富なキャラメルのおまけとしておもちゃが付いたのでしょう。しかし徐々にその立場は入れ替わり、いつしかキャラメルの方がおまけになってしまった感満載。

だって税別100円でキャラメル4粒(16g)よ? グリコ以上に長い歴史を持つ森永製菓のミルクキャラメルが12粒(58.8g)で125円なのだから、グリコの主役がおもちゃであるのは明白。

グリコが発売された1922年時点での森永ミルクキャラメルの内容量は20粒で価格は10銭と、内容量・価格共にグリコと同等。それぞれの1粒の大きさは分からないが、同じコスパであるなら普通は実績ある商品を選ぶよね。

1927年にグリコがおもちゃ付きの発売に踏み切ったのは、先駆者である森永ミルクキャラメルに対抗するための苦肉の策だったのかもしれない。しかし消費者の購入目的は徐々にキャラメルからおもちゃに変わってしまい、現在の形になったと。

ま、私の勝手な妄想だけどね。公式には「子供にとって食べることと遊ぶことは二大天職」という考えからおもちゃ付きにしたとあるしね。

しかしこの状況は2023年になって大きく変わる。2023年2月にそれまでの4粒入から7粒入へと大増量しつつ、価格を140円に値上げしたのだ。翌2024年2月にはさらに1粒増やして8粒入とし、価格は170円へと大幅値上げ。

2025年2月にも値上げが行われ178円になり、2026年5月には190円前後に。もはや子供向けお菓子の価格じゃねぇ…

江崎グリコの象徴は間違いなく「グリコ」である。

しかし、グリコは本来「子供に栄養満点なグリコーゲンを豊富に含むお菓子を食べさせたい」という目的で生み出されたはずなのに、いまや「グリコ」という歴史ある菓子ブランドを守るため「おもちゃ」という付加価値に頼って延命している印象。

それを物語るようにグリコの消費税率は10%。

食品の価額が3分の2未満の場合、8%の軽減税率は適用されないんです。「玩具付きのお菓子」ではなく「お菓子付きの玩具」という認識になってしまうのでしょう。プロ野球チップスやチョコエッグなどもこれにあたる。

令和の時代においても歴史の重みと相応の存在感を放ち続ける森永ミルクキャラメルに比べると、グリコの“形骸化”が浮き彫りになっていたのは事実。

その状況を変えるため、2023~2024年にかけてキャラメルの量を増やしたのかもしれないですね。ま、実情は値上げのための理由付けなんだろうけど。

それによって値段が高くなり子供が買いづらい状況になってしまっては本末転倒な気もするが、現在のグリコは“大人の財布”がターゲットなのだろう。子供に買い与えるにしろ、大人自身がコレクションするにしろ。

それでもやっぱり中途半端感は拭えない。キャラメル目的にグリコを買う人なんていないんだろうから、キャラメル増やして値上げするんじゃなく、おもちゃの質を徹底的に高めるための値上げにすればいいのに。キャラメルがおまけと割り切って。

日本の製品にありがちなんだけど、変に万人受けを狙うから結果無味無臭な存在になって埋もれる…車でも工業製品でもこういう傾向だよね。ターゲットを絞って尖るより、八方美人的に角が取れていく。

「日本人は付加価値やブランドの構築が下手」と言われて久しい。グリコはまさにそんな日本を“象徴”する存在なのかもしれない…と、やや的外れな個人的感想を偉そうに書いてみる。

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