グリコの値上げ・ステルス値上げ情報

グリコの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 グリコ
内容量 16g
参考小売価格 100円(税別)
原材料 乳等を主要原料とする食品、水あめ、砂糖、植物油脂、ホエイチーズ、小麦ファイバー、かきエキス(グリコーゲンを含む)、食塩、加糖練乳、ぶどう糖果糖液糖、ぶどう糖、バター/炭酸Ca、香料、セルロース、乳化剤、加工デンプン、V.B2、V.D、(一部に乳成分・小麦を含む)
栄養成分
1箱当たり(16g)
エネルギー 66kcal
たんぱく質 0.5g
脂質 1.6g
炭水化物 12.3g
食塩相当量 0.051g
発売日 1922年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1922年~ 10粒・20粒 10粒:5銭
20粒:10銭
1949年~ 10粒・20粒 10粒:10円
20粒:20円
1958年~ 6粒 10円
1967年4月~ 10粒 20円
1967年10月~ 8粒 20円
1972年~ 8粒 30円
1973年~ 8粒 40円
1974年~ 8粒 50円
1980年~ 8粒 60円
1987年~ 5粒 50円
1988年~ 5粒・10粒 5粒:60円
8粒:100円
2010年3月~ 4粒 100円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
5粒→4粒 親子三世代にわたり愛され続けている「グリコ」のおもちゃが、5年ぶりに木のおもちゃになった。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
昔のグリコの価格推移 江崎グリコ ニュースリリース
2010年 4粒に実質値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

グリコの値上げ解説

グリコを代表するお菓子といえば…そう、ポッキー。

これに関しては異論を挟む余地など存在しないのだが、グリコの“象徴”となるとまた話は変わる。グリコの象徴は「グリコ」なのだ。時代の流れと共に存在感が希薄になろうとも、グリコの象徴は「グリコ」なのだ。

それもそのはず、「グリコ」という名は体にとって必要不可欠な「グリコーゲン」が由来であり、このグリコーゲンを配合したキャラメル「グリコ」を発売するにあたり、その商品名をそのまま社名としたのだから。

今から100年以上前となる1922年に正式に発売されたグリコの当時の内容量は10粒と20粒が存在し、価格はそれぞれ5銭と10銭。円に直すと0.05円と0.1円。

その後は時代に合わせて内容量や価格を変更している…が、いちいちそれを拾っていたら面倒なので割愛。

1988年に5粒入り60円、8粒入り100円。その後5粒入りが100円になるのは間違いないものの、それがいつ頃行われたのかは不明。少なくとも2000年以前にはすでに5粒100円になっていたと思われますが…

このグリコ、元々は栄養豊富なキャラメルのおまけとしておもちゃが付いたのでしょう。しかし徐々にその立場は入れ替わり、いつしかキャラメルの方がおまけになってしまった感満載。

だって税別100円でキャラメル4粒(16g)よ? グリコ以上に長い歴史を持つ森永のミルクキャラメルが12粒(58.8g)で125円なのだから、グリコの主役がおもちゃであるのは明白。

グリコが発売された1922年時点での森永ミルクキャラメルの内容量は20粒で価格は10銭と、内容量・価格共にグリコと同等。それぞれの1粒の大きさは分からないが、同じコスパであるなら普通は実績ある商品を選ぶよね。

1927年にグリコがおもちゃ付きの発売に踏み切ったのは、森永ミルクキャラメルに対抗するための苦肉の策だったのかもしれない。しかし消費者の購入目的は徐々にキャラメルからおもちゃに変わってしまい、現在の形になったと。

ま、私の勝手な妄想だけどね。公式には「子供にとって食べることと遊ぶことは二大天職」という考えからおもちゃ付きにしたとあるしね。

江崎グリコの象徴は間違いなく「グリコ」である。

しかし、グリコは元々「子供に栄養満点なグリコーゲンを豊富に含むお菓子を食べさせたい」という目的で生み出されたはずなのに、いまやグリコという歴史ある菓子ブランドを守るためにおもちゃが付いている印象。

令和の時代においても歴史の重みと存在感を放ち続ける森永ミルクキャラメルに比べると、グリコの“形骸化”が浮き彫りになる。

「日本人は付加価値やブランドの構築が下手」と言われて久しい。グリコはまさにそんな日本を“象徴”する存在なのかもしれない…と、やや的外れな個人的感想を偉そうに書いてみる。

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