バランスオンminiケーキの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 江崎グリコ株式会社 |
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商品名 | バランスオンminiケーキ(前身:バランスオンクリームサンド) |
内容量 | 23g |
参考小売価格 | 64円(税別) |
原材料 (チョコブラウニー) |
小麦粉、砂糖、ショートニング、麦芽糖、イヌリン、水あめ、鶏卵、ココアパウダー、食塩、乳糖/加工デンプン、ソルビトール、炭酸Ca、炭酸Mg、乳化剤、香料、膨脹剤、酸化防止剤(チャ抽出物、V.E)、ピロリン酸鉄、ナイアシン、V.E、パントテン酸Ca、V.B1、V.B2、V.A、V.B6、葉酸、V.D、V.B12、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1個当たり(23g) |
エネルギー 98kcal たんぱく質 0.9g 脂質 4.2g 炭水化物 14.8g 食塩相当量 0.14g |
発売日 | 2014年10月(バランスオンクリームサンドは2012年3月) |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
バランスオンクリームサンド | ||
2012年3月~ | 28.6g | 56円 |
バランスオンminiケーキ | ||
2014年10月~ | 23g | 55円 |
2022年9月~ | 23g | 58円 |
2023年2月~ | 62g | 64円 |
2024年2月~ | 3~13%値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
28.6g→23g 56円→55円 |
なし |
55円→58円 | 原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。 |
58円→64円 | 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。 |
3~13%値上げ | 食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 江崎グリコ株式会社 |
2012年 28.6g 56円 | チーズケーキマニアへの道!! |
2014年 23g 55円 | チーズケーキマニアへの道!! |
2022年9月 58円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2023年 64円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2024年 3~13%値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
バランスオンminiケーキの値上げ解説
「バランスオン」のブランドが登場したのは1996年。グリコのバランス栄養食シリーズ「毎日果実」「おからだから」に押されがちなのか、商品紹介の並び的に一番最後になっているものの、実は同シリーズで最も歴史ある商品だったりする。
発売当時から2012年まで、バランスオンはナビスコの「プレミアムクラッカー」のような味気ない…もとい、シンプルなクラッカーであり、現在のバランスオンminiケーキとは似ても似つかない素っ気ないヤツだった。
1袋19g×6袋の計114gと19g×2袋の計38gがラインナップされ、1袋当たり3~4枚のクラッカーが入っており、「1袋当たり80kcal」というのが大きな売りだった。参考小売価格は114g入りのものが250~300円くらいだったっぽい。
現在のような“少量・お手軽”な商品になったのは2012年。それまでの味気ない…もといシンプルなクラッカーからクリームサンドに大幅リニューアル。
内容量は5枚入りで28.6gだったので、1枚当たり5.72g。ビスコが1袋21.5gで同じく5枚入りなので、ビスコを一回り大きくした感じといえば分かりやすいかな。
価格は税込60円(税別56円)と、“小腹を満たすちょっとしたおやつ”という路線に変更。「バランス栄養食」と位置付けることで、罪悪感なく昼食などに追加できるお菓子というポジションを狙った感が。
しかしこのバランスオンクリームサンドの寿命は短かった。発売から約2年半となる2014年10月に現在の「バランスオンminiケーキ」に大幅リニューアルしたからだ。そもそもサンドクリームは2014年3月くらいには販売終了していたかもしれないし。
2014年10月に発売された「バランスオンminiケーキ」の重量は23g、価格は税別55円(税込59円)。価格的にはクリームサンドに比べ1円安くなった一方、重量は5.6g減と約2割減らしている。
クリームサンドからケーキへと変更したことで、単純に重量だけで損得を量ることはできないものの、様々な商品が値上げされた2014年にリニューアルした点を鑑みるに、バランスオンminiケーキの方が低コストなのは想像に難くない。
世界的な物価高や原材料費の高騰、円安などに揺れた2022年に税別58円に値上げし、2023年2月にはさらに10%前後の値上げが行われ、結果バランスオンminiケーキの価格は税別64円に。
さて、このバランスオンminiケーキ、3大栄養素を見てみると製品23g中たんぱく質が0.9g、脂質4.2g、糖質13.5gと、はっきり言ってバランスは悪いと言わざるを得ず、小売店にいくらでも転がっている平凡な洋菓子と同じレベル。
グリコが提唱する「バランス」というのは、「各種ビタミンやミネラルを添加している」ということらしく、糖質や脂質、ひいてはカロリーを抑えようということでは決してないようだ。で、1個当たり100kcal弱と。
普通のお菓子と変わらない3大栄養素の構成と平凡なカロリー、大したことないビタミンやミネラルの量…これなら一般的なクッキーやミニケーキにマルチビタミン&ミネラルのサプリを組み合わせた方がずっと健康的だし、お財布にも優しい。
…なんだけど、普通はそんなこと考えないよね。「ちょっとお菓子が食べたい」という時に、そこはかとない罪悪感を消し去ってくれる“理由”が欲しいだけなんだよね。価格も手ごろだから、レジの近くとかに置いてあるとついつい手が伸びちゃう。
こうやって真綿で首を絞めるように搾取されていくんだなぁ…