コロン(小箱)の値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー | 江崎グリコ株式会社 |
---|---|
商品名 | クリームコロン(小箱) |
内容量 | 48g |
参考小売価格 | 138円(税別) |
原材料 <ミルク> |
ショートニング、砂糖、小麦粉、麦芽糖、デキストリン、鶏卵、全粉乳、ミルクシーズニング、ローストミルクペースト、乾燥卵白、乳糖、還元水あめ、カラメライズドパウダー、洋酒、食塩/乳化剤、香料、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1箱当たり(48g) |
エネルギー 275kcal たんぱく質 2.4g 脂質 17.4g 炭水化物 27.1g 食塩相当量 0.11g |
発売日 | 1970年 |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
2005年時点 | 70g | 120円 |
2008年4月~ | 65g | 120円 |
2009年3月~ | 60g | 120円 |
2014年2月~ | 56g | 120円 |
2018年3月~ | 48g | 120円 |
2022年9月~ | 48g | 125円 |
2023年2月~ | 48g | 138円 |
2024年2月~ | 3~13%値上げ |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
70g→65g | なし |
65g→60g | リニューアル |
60g→56g | リニューアル |
56g→48g | 焦がしミルクペーストでコクをつけたクリームを、ほろ苦いカラメル風味のワッフルで包んだ。 |
120円→125円 | 原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。 |
125円⇔138円 | 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。 |
3~13%値上げ | 食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | 江崎グリコ株式会社 |
2005年 70g 120円 | もぐナビ |
2008年 65gに実質値上げ | 大善リテールサービス |
2009年 60gに実質値上げ | 簡単!栄養andカロリー計算 |
2014年 56gに実質値上げ | 日本食糧新聞 |
2018年 48gに実質値上げ | ENGI |
2022年 125円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2023年 138円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2024年 3~13%値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
コロン(小箱)の値上げ解説
子供の頃、多くの人が食べたであろうグリコの「コロン」。
1966年に発売されたポッキーより若い1970年誕生ながら、“昔のお菓子”というイメージが強いのは、大人になっても何だかんだ食べる機会があるポッキーと違い、コロンは大人になると食べなくなってしまう人が多いからかもしれない。
以前は「コロン」が商品名でしたが、現在は「クリームコロン」が正式名称らしい。でも面倒だから以下コロンで。
コロンの規格は大きく分けて「小箱」「大箱」「大袋」の3つ。ここで取り上げている「小箱」は小分けされていない、最も安価かつベーシックなコロン。2005年時点で内容量70g、価格は税別120円でした。
2008年になると65gにステルス値上げされ、2009年60g、2014年には56gに。
2017年に現在レギュラー商品となっている内容量48gの「大人のショコラ」が発売されるも、56gの「クリームコロン ミルク」も併売。しかし2018年になって「ミルク」と入れ替わるように内容量48gの「大人のミルク」が登場。
以後コロン(小箱)のレギュラー品は大人のミルクと大人のショコラで固定されたため、大人のミルクが発売された2018年3月に56gから48gにステルス値上げしたと判断しています。
2022年に税別125円へと値上げし、2023年には138円に。見た目は愛らしいものの、価格にはその片鱗すら見られない。
ちなみに、13.5g×6袋の「大箱」は、以前から存在しているオーソドックなクリームコロンのまま。“ちょっとリッチな小箱”と、”昔ながらの大箱”という棲み分けを狙ったのかもしれませんね。
ところでこのコロン、“皮”は柔らかめのクッキーなのかと思いきや、「ワッフル」ということらしい。ワッフルって…あの編み編み状の形のアレよね。
そういった点にあまり詳しくないので、一応ワッフルについて調べてみたら、「格子模様の凹凸が付いた鉄板で挟んで焼いたもの」とある。崖崩れを防ぐ擁壁でよく見かけるやつ。(違う)
で、実際にコロンをよく見てみたら…
…なるほど、確かに格子状の模様がある。
チロリアンやフレンチパピロをもろパクリした感のあるコロンだが、この「ワッフル」という点や、チロリアンやフレンチパピロとは一線を画す生地のやわらかさ、そして食べやすい一口サイズの絶妙な大きさで差別化を図ったのでしょう。
銘菓をパクるわ、“大人”と銘打ちプレミアム感を演出することでステルス値上げを正当化するわ、なかなかにえげつないコロン。でも大人のショコラは文句なく美味しいから余計に腹立つわ。