神戸ローストショコラの値上げ情報

神戸ローストショコラの値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 神戸ローストショコラ
内容量 104g・108g・109g
参考小売価格 448円(税別)
原材料
(濃厚ミルク)
砂糖、全粉乳、カカオマス、ココアバター、植物油脂、乳糖、ミルクシーズニング(生クリーム、脱脂粉乳、乳糖、砂糖)/乳化剤、香料、(一部に乳成分・大豆を含む)
栄養成分
1粒(7.4g)
エネルギー 43kcal
たんぱく質 0.57g
脂質 2.8g
炭水化物 3.9g
食塩相当量 0.013g
発売日 2013年9月

神戸ローストショコラ<濃厚ミルク>
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2013年9月~ 210g 341円
2014年~ 192g 341円
2015年9月~ 185g 341円
2022年9月~ 170g 341円
2024年2月~ 155g 341円
2024年9月~ 155g 390円
2025年2月~ 104g 448円

神戸ローストショコラ<ゴーフル>
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
2013年09月~ 195g 341円
2014年~ 180g 341円
2015年9月~ 173g 341円
2017年9月~ 185g 341円
2022年9月~ 170g 341円
2024年2月~ 156g 341円
2024年9月~ 156g 390円
2025年2月~ 109g 448円

神戸ローストショコラ<芳醇カカオ>
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
2020年9月~ 178g 341円
2022年9月~ 173g 341円
2024年2月~ 158g 341円
2024年9月~ 158g 390円
2025年2月~ 108g 448円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2014年
210g→192g
なし
2015年9月
192g→185g
なし
2017年9月
ゴーフル 173g→185g
なし
2022年9月
185g→170g
原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。
2024年2月
170g→155g
食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。
2024年9月
341円→390円
食品市場を取り巻く環境において、エネルギーコストや原材料費等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況に。これらコストアップ要因は今後も継続することが予想されるため。
2025年2月
155g→104g
390円→448円
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2013年 210g 300円 日本食糧新聞
2014年 192g実質値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2015年 185gに実質値上げ Amazon
2017年 ゴーフル185gに増量 yodobashi.com
2022年9月 170gに実質値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年2月 155gに実質値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年9月 390円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2025年2月 104g 448円に超大幅値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

神戸ローストショコラの値上げ解説

江崎グリコが大人をターゲットにしたちょっと上質なチョコレート…それが「神戸ローストショコラ」。オーソドックスな「濃厚ミルク」に加え、銘菓ゴーフルをイメージした「ゴーフル」、そしてカカオ感が強い「芳醇カカオ」がラインナップ。

神戸ローストショコラが発売されたのは2013年9月。当時は「濃厚ミルク」と「ゴーフレット(現ゴーフル)」の2つのみで、内容量は濃厚ミルクが210g、ゴーフレットは195g、希望小売価格は税別341円となっていました。

しかし翌2014年には濃厚ミルクが192g、ゴーフレット180gへと実質値上げを行い、その翌年となる2015年には濃厚ミルク185g、ゴーフレット173gにまで減量。もちろん価格はそのままだ。

そんな典型的なステルス値上げを繰り返しつつあった神戸ローストショコラ。しかし2017年にゴーフレットがリニューアルを行い、内容量を濃厚ミルクと同じ185gに増量したのです。

グリコ御乱心。

単純に原材料コストだけを考えれば、チョコレートより“ゴーフレット風クランチ”のほうが安そうではあるものの、濃厚ミルクより軽いゴーフレットの場合、個数を多く入れる必要が出てくる。

実際、185g当時の個数は、濃厚ミルク26個に対し、ゴーフレットは27個。夢枕に立った神様に「あんまりステルス値上げを繰り返していると地獄に落ちるよ」とでも脅されたのだろうか?

2018年に登場した「大人のビター」のリニューアルなのか、2020年には「芳醇カカオ」が発売。カカオを前面に押し出し上質感を演出していることもあり、内容量は濃厚ミルクなどより7g少ない178gでした。

この芳醇カカオも濃厚ミルクやゴーフル同様2022年9月のリニューアルでステルス値上げが行われるのですが…減量後の内容量は173gと、ガッツリ減らされた濃厚ミルクやゴーフルより多くなるというまさかの逆転現象。

2024年2月に行われたステルス値上げにおいても、濃厚ミルクは155g、ゴーフルは156g、芳醇カカオは158gとなっている。

大袋のチョコレートという立場から「これ以上減らせない」と判断したのか、2024年9月には一気に約50円値上げして390円。ずいぶんな大幅値上げだが、結果的にこれは「序の口」と言えたのかもしれない。

なぜなら、2025年2月に濃厚ミルクの内容量を155gから一気に104gへ減らしたうえ、参考小売価格を58円値上げして448円としたのだ。ちなみにゴーフルは156g→109g、芳醇カカオは158g→108gとそれぞれ激減。

粒数的には濃厚ミルクが21粒→14粒、ゴーフルは23粒→16粒、芳醇カカオが22粒→15粒となる。およそ3分の2になったってことですね。

この2025年2月の値上げ時、濃厚ミルクの内容量減少率は32.9%、値上げ率は14.9%。これにより1gあたりの価格は2.52円から4.31円へと跳ね上がった。内容量減と価格の値上げをトータルした事実上の値上げ幅は驚異の71%!!

近年カカオ豆が高騰しているのは間違いなく、グリコに限らず菓子メーカーすべてがチョコレート菓子の価格をガンガン値上げしているが、一気に71%の値上げというのは異常と言わざるを得ない。消費者を舐めきっているんだろうね。

何度かの実質値上げにより内容量は大きく減り、急激な値上げも相まってずいぶんと高くなってしまった神戸ローストショコラ。

一見すると高級感を感じるパッケージながら、実際食べてみると「高級」というほどでもなく、大幅に値上げした今となってはむしろ値段に質が追い付いていない印象。

味はさておき、コストやくちどけを優先し植物油脂を使用している時点で高級とは程遠い。まあ、大手メーカーの比較的安価なチョコの中で直物油脂を使用しないピュアチョコレートは数えるほどしかないけどね。

特に濃厚ミルクは甘さが際立つため、チョコの苦味と香りを楽しみたい人は避けたほうが無難かと。

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