SUNAO(スナオ)ビスケットの値上げ情報

SUNAO(スナオ)ビスケットの値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 SUNAO(スナオ)ビスケット
内容量 62g(31g×2袋)
参考小売価格 340円(税別)
原材料
(発酵バター)
小麦粉、発酵バター、乳糖果糖オリゴ糖、ショートニング、マカダミアナッツパウダー、小麦たんぱく、イヌリン、乾燥おから、砂糖、イソマルトデキストリン、小麦胚芽、バター加工品、食塩/加工デンプン、香料、膨脹剤、酸化防止剤(V.E、ヤマモモ抽出物)、甘味料(スクラロース)、乳化剤、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1袋当たり(31g)
エネルギー 150kcal
たんぱく質 2.4g
脂質 9.5g
炭水化物 18.3g
食塩相当量 0.27g
発売日 2018年4月

SUNAO(箱)
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2018年4月~ 62g 280円
2023年2月~ 62g 310円
2024年2月~ 62g 340円
2025年2月~ 62g 2~32%値上げ
(380円前後?)

SUNAO(小袋)
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2018年5月~ 31g 140円
2023年2月~ 31g 155円
2024年2月~ 31g 170円
2024年2月~ 31g 2~32%値上げ
(190円前後?)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2023年2月
280円→310円
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
2024年2月
310円→340円
食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。
2025年2月
2~32%値上げ
(380円前後?)
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2018年 62g 280円 江崎グリコ ニュースリリース
2023年 310円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年 340円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2025年2月 2~32%値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

SUNAO(スナオ)ビスケットの値上げ解説

低糖質・低カロリーを売りにしたグリコの「SUNAO(スナオ)」シリーズ。ブランドとしてはソフトクリームやモナカといったアイスのほうが有名かもしれませんが、ダイエッターの天敵ともいえるビスケットも存在するのです。

2003年にSUNAOの前身である「カロリーコントロールアイス」が発売され、アイス群の商品名をSUNAOに変更したのが2017年。それから遅れること1年、2018年に満を持して登場したのが「SUNAO ビスケット」です。

SUNAO ビスケットが発売された2018年当初は箱入りのみで、内容量は31g×2袋の計62g、価格は税別280円。翌2019年には1袋のみの単品販売となる31g入りの小袋が発売され、価格は内容量同様半分の税別140円となっていました。

SUNAO ビスケットは発売してから日が浅い商品であり、かつ様々な商品群が値上げされた2008年や2014年以降の登場とあって、2022年まで値上げやステルス値上げは行われていませんでした。

しかし2023円2月にグリコが行った値上げによりSUNAO ビスケットは税別280円から一気に310円へと値上がりし、2024年2月には340円に。

2022年以降は世界的に急激な物価上昇が起きたこともあり、ある程度の値上げは致し方ないとして、個人的に気になるのは「SUNAO ビスケット」が高価格に見合うだけの低カロリーを実現しているのかという点。

SUNAO ビスケットは「ビスケット」といいながらも、日本独自のカテゴライズでは「クッキー」に相当するため、オーソドックスなクッキーの代表的商品である森永製菓の「マリー」やブルボンの「バタークッキー」とSUNAO ビスケット<発酵バター>の栄養成分を比較してみよう。

なお、SUNAO ビスケット以外のマリー、バタークッキーの栄養成分表には1枚当たりのカロリーしか表示していないため、SUNAO ビスケット<発酵バター>同様31g換算に直して記載しています。

商品名 SUNAO
(1袋31g)
マリー
(1枚5.4g)
バタークッキー
(1枚10.1g)
エネルギー 150kcal 138kcal
(24kcal)
160kcal
(52kcal)
たんぱく質 2.4g 2.3g
(0.4g)
1.8g
(0.6g)
脂質 9.5g 3.4g
(0.6g)
8.6g
(2.8g)
炭水化物 18.3g
糖質:9.2g
食物繊維:9.1g
24.1g
(4.2g)
19.3g
糖質:18.7g
食物繊維:0.6g
(6.3g)
食塩相当量 0.27g 0.26g
(0.045g)
0.21g
(0.07g)

全っ然低カロリーじゃねぇ…

カロリーだけで見れば他のクッキーと同等程度であり、しっかりと低カロリーに仕上げているSUNAOのアイスに比べると物足りなさを感じざるを得ない。

ただ、「糖質」という面では間違いなく他の商品より少ない。一般的なクッキーに比べ40~50%ほどしか含まれていません。

「炭水化物」というのは「糖質+食物繊維」の総量であり、その割合いかんに関わらず栄養成分表において炭水化物は「1g=4kcal」で計算するのがルール。

しかし、食物繊維はほとんど吸収されないため、食物繊維の種類によって異なるものの、実際は「1g=0~2kcal」。つまり食物繊維が9.1g含まれているSUNAO ビスケットの実質的なカロリーは115~130kcal程度ということになる。

…まあ、どっちにしろ劇的な低カロリーというわけではないがな。

それでいて価格はマリーの113g・230円、バタークッキー90.9g・190円に対し、SUNAO ビスケットは62gで340円と2倍以上。人工甘味料を使って少し糖質を抑えた程度にもかかわらず、ずいぶんとぼったくるよね。

「糖質を摂らなければ太らない論」を信じてやまない人にとってはそれだけの価値があるのかもしれないが、なんだかんだでカロリーが重要と考えている私のような人間にとってSUNAO ビスケットはただの割高商品。

高い金出してこんなもん買うくらいなら、普通のクッキー買って食べる量を1枚減らしたほうが良くないか?

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