ポッキー<極細>の値上げ・実質値上げ情報

ポッキー<極細>の値上げ・実質値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 ポッキー<極細>
内容量 69.4g(34.7g×2袋)
参考小売価格 219円(税込)
原材料 小麦粉、砂糖、カカオマス、植物油脂、全粉乳、ショートニング、ココアバター、食塩、バター、イースト/乳化剤、香料、調味料(無機塩)、アナトー色素、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
栄養成分
1袋当たり(34.7g)
エネルギー 173kcal
たんぱく質 2.9g
脂質 8.0g
炭水化物 23.1g
食塩相当量 0.17g
発売日 2006年10月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
2006年10月~ 82g 150円
2007年10月~ 72g 150円
2008年~ 61g 150円
2009年9月~ 68g 150円
2011年9月~ 71g 150円
2014年~ 73.4g 150円
2015年9月~ 75.4g 162円
2022年8月~ 75.4g 170円
2023年2月~ 75.4g 183円
2024年2月~ 69.4g 183円
2025年2月~ 69.4g 219円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2007年10月
82g→72g
乳製品や油脂、カカオ豆といった原材料価格の高騰により。
2008年
72g→61g
なし
2009年9月
61g→68g
1本当たりの長さを5mm長くし135mmにし、本数も4本増量。
2011年9月
68g→71g
なし
2014年
71g→73.4g
なし
2015年9月
73.4g→75.4g
150円→162円
発売開始から50年目になるポッキーの主要シリーズを大幅リニューアル。1本当たりチョコレートを5%増量することにより、チョコレートをたっぷり楽しめる味わいに仕上げた。
2022年8月
162円→170円
原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。
2023年2月
170円→183円
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
2024年2月
75.4g→69.4g
食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。
2025年2月
183円→219円
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2006年 82g 150円 江崎グリコ ニュースリリース
2007年 72gに実質値上げ J-CASTニュース
2008年 61gに実質値上げ 61g時のニュースリリース
2009年 68gに実質値下げ 食@新製品
2015年 75.4g 162円 産経 WEST
2022年8月 170円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2023年 183円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年 69.4gに実質値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2025年2月 219円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

ポッキー<極細>の値上げ解説

「ポッキー史上最も細い」という触れ込みの、グリコ「ポッキー<極細>」。その細さから生まれるポキポキ感と、通常のポッキーに比べチョコの比率が高い点が好評を得て、ポッキーシリーズの定番商品に定着した実力者。

2006年に登場したポッキー極細、発売時の内容量は1袋41g×2袋の計82g、価格は税込150円でした。当時は通常のポッキーも82g・150円だったため、まったく同じ内容量・価格ということになります。

ポッキー<極細>発売時の内容量は82g

しかし翌2007年には原材料価格の高騰などを理由に72gにステルス値上げ。さらに2008年には61gまで減らされることに。発売した時期が悪かったとはいえ、登場から2年足らずで内容量約26%減とか、消費者舐めるのもいい加減にしろよ。

そうかと思ったら、2009年には価格を据え置いたまま68gに増量…いわゆるステルス値下げを行います。

一見すると「グリコ良心的じゃん!」と感じるかもしれませんが、2008年にリーマンショックが起き、それまで高騰していた原油や穀物価格などの商品価格が暴落し余裕ができたため、テコ入れのために増量したといったところだろう。

さらに2011年に71g(1袋35.5g)、2014年には73.4g(1袋36.7g)に増量するなど、消費者目線に立った対応を見せる。2015年には大幅リニューアルにより162円に値上げするも、内容量は75.4g(1袋37.7g)に増量。

その後、新型コロナウイルスによる経済停滞からの回復や、ロシアのウクライナ侵攻などが原因で物価が急騰した2022年には170円に値上げ。とはいえ、この時の原材料価格の高騰は凄まじかったため、このくらいの値上げは致し方ないところかと。

しかしグリコの値上げはこれに留まらず、2023年2月にも値上げし税込183円に。さらに2024年に1袋あたり3g減らし1箱69.4gへとステルス値上げし、2025年2月には219円に値上げ。ダメだこりゃ。

このポッキー極細、言うまでもなくポッキーチョコレートの派生商品。一般的に派生商品や別フレーバーなどは、通常品に比べ内容量が少なかったり、価格が高かったりすることが多い。

しかしこのポッキー極細は違う。素のポッキーが67.8g(1袋33.9g)なのに対し、ポッキー極細は69.4(1袋34.7g)なのです。もちろん価格は税込219円で同じ。せこくてケチな私だったら、十中八九ポッキー極細を手に取るわ。

気になるポッキー極細の本数はというと…75.4gの時点では50本入りだった。1本あたり1.5gの計算になるため、69.4gと6g減らされた現在は4本減って46本入りということになるかと。

長さを短くして本数を維持している可能性もあるが、箱に自慢げに書かれていた「50本」の文字が2024年2月のステルス値上げ以降消えたことから、本数が減らされたのは間違いないでしょう。

ところで、ポッキー極細が発売された2006年といえば、ガッキーこと新垣結衣さんがCMをしていた頃。オレンジレンジの曲に乗せ、ポッキー極細を手にキレッキレ…とはほど遠い、緩いダンスを披露する天使に心を奪われた方も多いことでしょう。

化け物じみた可愛さで世の野郎共をメロメロにしていた当時10代のガッキーも、いまや30代半ば…そりゃ私も年を取るはずだわ。

過去から現在に至るまで、ポッキーの歴代CMがすべて色褪せてしまうほどの威力を誇ったガッキーバージョン。(私の主観です)

若かりし頃に思いを馳せながらこのCMをyoutubeで見つつ、たまには酒のつまみにポッキーを食べよう…かと思ったが、そんな財力が私にはなかった…

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