アーモンドクラッシュポッキーの値上げ情報
メーカー | 江崎グリコ株式会社 |
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商品名 | アーモンドクラッシュポッキー |
内容量 | 46.2g(23.1g〈7本〉×2袋) |
参考小売価格 | 181円(税込) |
原材料 | 小麦粉、砂糖、アーモンド、全粉乳、植物油脂、カカオマス、ココアバター、小麦全粒粉、ショートニング、アーモンドプラリネペースト、小麦たんぱく、食塩、イースト/乳化剤、香料、膨脹剤、(一部に乳成分・小麦・大豆・アーモンドを含む) |
栄養成分 1袋当たり(23.1g) |
エネルギー 129kcal たんぱく質 2.6g 脂質 7.6g 炭水化物 12.3g 食塩相当量 0.085g |
発売日 | 1989年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税込) |
1989年~ | 不明 | 300円 |
2000年時点 | 6本×4袋 | 300円 |
2006年8月~ | 4本×7袋 | 298円 |
2009年8月~ | 4本×6袋 | 300円 |
2010年9月~ | 4本×3袋 | 150円 |
2014年9月~ | 6本×2袋 | 150円 |
2015年9月~ | 5本×2袋 | 162円 |
2019年2月~ | 7本×2袋 | 162円 |
2022年8月~ | 7本×2袋 | 170円 |
2023年2月~ | 7本×2袋 | 181円 |
2024年2月~ | 3~13%値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
24本→28本 300円→298円 |
トッピング技術を活かした、素材のうま味を味わえる大人の嗜好に対応。 |
28本→24本 298円→300円 |
ビターレベルを下げ、ミルク感のあるチョコレートに変更。アーモンドプラリネペーストを加え、アーモンド感を演出。 |
24本→12本 300円→150円 |
プレッツェルも香ばしくなり、深煎りローストしたアーモンドの香ばしさをより引き立てる。ポッキーチョコレートと同価格帯のシリーズ製品に刷新。 |
12本→10本 150円→162円 |
クラッシュしたアーモンドを1本にぎっしりと散りばめた。ミルクチョコとアーモンドの旨みが織りなす絶妙なおいしさにより、食べ応えのある贅沢な1本に仕上げた。 |
10本→14本 | 今までになくアーモンドの食感を感じられる、アーモンド・ミルクチョコレート・プレッツェルの比率を探求した。 |
162円→170円 | 原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。 |
170円→181円 | 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。 |
3~13%値上げ | 食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 江崎グリコ株式会社 |
2000年 6本×4袋 300円 | きぶんはちょこ |
2006年 4本×7袋に増量 | 日本食糧新聞 |
2009年 4本×6袋に減量 | 日本食糧新聞 |
2010年 12本 150円に値下げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2015年 10本162円に値上げ | 産経 WEST |
2019年 14本に実質値下げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2022年 170円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2023年 181円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2024年 3~13%値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
アーモンドクラッシュポッキーの値上げ解説
荒く砕いたアーモンドをチョコレートで包み込んだ、グリコの「アーモンドクラッシュポッキー」。相性抜群のアーモンドとチョコ、プレッツェルを組み合わせているんだから、どう考えてもまずいはずがない。
あの殺傷能力が高そうな形状…昔のヤンキーが好みそうな形してる。
アーモンドクラッシュポッキーの歴史は比較的古く、この世に登場したのはバブル末期の1989年。
時代の波に乗ってか、アーモンドクラッシュポッキーは税込300円と、明確な「高級ポッキー」として登場。
発売時の内容量は不明ながら、2000年時点では6本×4袋の計24本だったことを確認。その後2006年には4本×7袋の計28本に増量しつつ、2円安くなって298円に。2009年には4本×6袋の計24本、価格も300円と逆戻り。
ちなみにその頃のパッケージはこんなんだった。
なぜに六角形? ライバルはとんがりコーンか?
1袋当たりの本数を減らし、6袋とか7袋に増やしたから、無駄にかさばってパッケージを大きくする必要があったのかもしれない。「通常のポッキーとは違う高級品」というイメージを定着させる目的もあったのかも。
し・か・し、2010年、江崎グリコ様は突然の方向転換を行います。それまでの24本入り300円という高級路線から、12本入り(4本×3袋)と半減させたうえで、ポッキーチョコレートなどと同じ税込150円に値下げしたのです。
内容量半分、値段も半分…まあ分かりやすいといえば分かりやすいが…2008年に起きたリーマンショックなどの影響もあって、高級路線では立ち行かなくなったのか? ちなみに同時期につぶつぶいちごポッキーも150円に値下げしている。
その後2014年のリニューアルでは、本数こそ減らなかったものの、6本×2袋に変更。ま、コスト削減だよね。
そして2015年、ポッキーシリーズが大幅リニューアルし、主要な商品の価格を税込150円から162円に値上げ。しかもアーモンドクラッシュポッキーに関しては、5本×2袋の計10本に減らす始末ですよ。
グラム数もこんな感じ。
1袋当たりの内容量が6本が5本に減ったわけだから、当然ながらグラム数もカロリーも減っている。
ただ、リニューアルにあたり「クラッシュしたアーモンドをぎっしり散りばめた」の言葉通り、1本あたりの重量は6本時が3.75gなのに対し、5本時は4.1gに増えている。
価格を値上げした上に内容量を減らしたことに変わりないがな。
しかし2019年のリニューアルでは、それまでの5本×2袋から、一気に7本×2袋に大増量。さすがに「10本じゃ足りねぇ!」という声が巻き起こったのかもしれない。
価格を据え置いたまま10本が14本に増えたというと、単純に1.4倍になったような印象を受けますが、重量は20.5gから23.1gと、2.6gしか増えていない。1本当たりの重量は4.1gから3.3gに減ったわけだ。
内容量を増やしたことは十分評価できるものの、なんかこう…モヤモヤするよね。実際の内容量増以上の“増量感”を演出しようとしている点に、江崎グリコの企業姿勢が透けて見える。
2022年には、他のポッキーシリーズ同様162円から170円に値上げし、2023年2月には181円に。
スーパーなどの実勢価格は128~168円くらいか。内容量が50gに満たないことを考えれば、アーモンドクラッシュポッキーは相も変わらず“高級ポッキー”だわな。