ペロティの値上げ・ステルス値上げ情報

ペロティの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 ペロティ
内容量 19g・20g
参考小売価格 110円(税別)
原材料
(ミッキー&ミニー)
砂糖、全粉乳、ココアバター、カカオマス、植物油脂、脱脂粉乳/乳化剤、香料、アカビート色素、(一部に乳成分・大豆を含む)
栄養成分
2本(19g当たり)
エネルギー 110kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 7.1g
炭水化物 10.2g
食塩相当量 0.027g
発売日 1970年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
1970年~ 不明 30円
1970年代~ 不明 50円
1982年時点 不明 60円
1980年代半ば~ 不明 50円
ジャイアント:100円
1980年代後半~ 不明 100円
(ジャイアント)
1992年時点 37g 100円
(ジャイアント)
2000年頃~ 30g前後 100円
(ジャイアント)
2003年8月~ ミッキー:26g
ジャイアント:30g前後
100円
2008年3月~ ミッキー:24g
ジャイアント:31g
100円
2009年3月~ 20g 100円
2014年3月~ 19g
(ミッキー)
100円
2022年9月~ 19g 104円
2023年2月~ 19g 110円
2024年2月~ 3~13%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
60円→100円 誰もが知っているディズニーの定番人気キャラクターと、1970年発売のロングセラー商品であるペロティの出会いで、今まで以上に子供と母親に愛される商品にした。
26g→24g なし
24g→20g なし
20g→19g なし
100円→104円 原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。
104円→110円 原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
3~13%値上げ 食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2003年 26g 100円 江崎グリコ ニュースリリース
2008年 24g 100円 江崎グリコ ニュースリリース
2009年 20gにステルス値上げ 今日のゲーム!!
2014年 19gにステルス値上げ MezzoMiki
2022年9月 104円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2023年 110円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年 3~13%値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

ペロティの値上げ解説

1970年に発売されて以来、多くの子供がかじってきたであろうグリコ「ペロティ」。この商品名にそこはかとないエロスを感じるようであれば、それは薄汚れた大人になった証拠。

1970年発売当初のペロティの価格は30円。50円の印象が強い中年どもも多いと思われますが、最初期は30円だったらしい。

1970年発売当初の30円のペロティ

ほどなくして50円に値上げされ、1980年初頭には60円に。その後“でかいペロティ”である「ジャイアントペロティ」が100円で発売され、通常のペロティ―は50~60円くらい。

ただ、1980年代後半以降のグリコの商品ラインナップを見てみると、2本入りの「ペロタン」は存在すれど、ペロティはジャイアントペロティしか見当たらない。1980年代後半から2000年代初頭まで通常サイズのペロティは存在しなかった可能性が。

その後通常サイズのペロティが確認できるのは2003年。現在も発売されている「ミッキー&ミニー」の登場だす。

ちょっと驚いたのは、発売から20年ほど経っているにもかかわらず、ミッキーとミニーの顔の造形が一切変わっていない点。

ミッキーのペロティの顔は20年変わっていない

2003年の発売時から若干違和感がある造形だったが、今となっちゃ違和感通り越してノスタルジックな雰囲気を醸し出しているよ。

2003年に発売されたミッキー&ミニーの内容量は26g。しかし2008年時点で24gになっています。

2009年に20gのスーパーマリオが発売され、ミッキー&ミニーもリニューアル。このタイミングで20gへとステルス値上げが行われたと思われます。そして2014年にはパッケージ変更と共に19gに減量。

ちょっと微妙な造形のミッキー&ミニーはそのままに、じわじわと減ってきたペロティ。

26gだった2003年と現在を比べてみると、ミニーのリボン周りのチョコが無くなっていることから、大きさを変えないまま薄くなったと考えるのが自然か。大きさを変えると“型”も新調する必要がありコストもかかるだろうしね。

ミッキー&ミニーが発売された2003年以降、地域限定や期間限定などでジャイアントペロティが併売されるケースが散見されるも、どちらも価格は税別100円なんですよね。

分かりやすいところだと、2008年に少年サンデーや少年マガジンとコラボしたジャイアントペロティが内容量31gで100円、24gのミッキー&ミニーも100円。ならジャイアントペロティを買うよねって話だよね。

複雑な造形をしているミッキー&ミニーに対し、ジャイアントペロティは昔ながらの円形平面チョコに絵柄が付いているシンプルなものなので、コストを勘案した結果の価格設定なのかもしれない。ディズニーの使用権高そうだしな。

2008年発売のジャイアントペロティ

2022年9月には、長引くロシアのウクライナ侵攻などの影響による物価高のあおりを受け、ペロティは従来の税別100円から104円に値上げ。さらに2023年2月にも値上げを行い110円に。

時代の流れと共に行われてきた値上げやステルス値上げにより、現在は内容量19g/20gで希望小売価格110円、実勢価格60~90円。チョコレートとしてはかなりの割高商品だけど、それでもいまだに販売されているということは一定の需要があるということなのでしょう。

…「ペロティ」って商品名からして、基本的に舐めながらゆっくり溶かして食べることを想定しているのかもしれんが、せっかちな人は絶対かじるよな。舐める間もなく即かじるよな。煎餅の如くバキバキごっくん30秒で完食だ。

決して「ペロティ」ではない、「バキティ」だ。

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