つぶつぶいちごポッキーの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 江崎グリコ株式会社 |
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商品名 | つぶつぶいちごポッキー |
内容量 | 55g(27.5g〈20本〉×2袋) |
参考小売価格 | 183円(税込) |
原材料 | 小麦粉、砂糖、植物油脂、乳糖、全粉乳、いちごパウダー、小麦全粒粉、ココアパウダー、ショートニング、小麦たんぱく、イヌリン、食塩、イースト、キャラメルパウダー/香料、アカビート色素、乳化剤、調味料(無機塩)、膨脹剤、酸味料、V.C、(一部に乳成分・小麦・大豆を含む) |
栄養成分 1袋当たり(27.5g) |
エネルギー 141kcal たんぱく質 2.0g 脂質 6.9g 炭水化物 18.1g 食塩相当量 0.14g |
発売日 | 1990年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税込) |
1999年時点 | 10本×5袋 | 200円 |
2001年時点 | 8本×4袋 | 180円 |
2006年~ | 6本×4袋 | 168円 |
2008年3月~ | 5本×4袋 | 168円 |
2010年9月~ | 7本×3袋 | 150円 |
2014年9月~ | 11本×2袋 | 150円 |
2015年9月~ | 11本×2袋 | 162円 |
2019年2月~ | 10本×2袋 | 162円 |
2022年9月~ | 10本×2袋 | 171円 |
2023年2月~ | 10本×2袋 | 183円 |
2025年2月~ | 10本×2袋 | 205円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2001年時点 50本→32本 200円→180円 |
不明 |
2006年 32本→24本 180円→168円 |
不明 |
2008年3月 24本→20本 |
プレッツェル部分にもいちごを練り込んだ。いちご果肉は従来の10%増となる28%使用。 |
2010年9月 20本→21本 168円→150円 |
いちごのおいしさと上質感を求めた。クリームのくちどけ感アップと苺の酸味を少し強めたことで、いちごの甘酸っぱいおいしさが広がる。ポッキーチョコレートと同価格帯に。 |
2014年9月 21本→22本 |
なし |
2015年9月 150円→162円 |
いちご果肉をプレッツェルにも練り込み、最後までいちごを堪能できるいちごづくしの新しいおいしさ。 |
2019年2月 22本→20本 |
果肉たっぷりのいちごクリームを2度がけし、いちご本来の味わいが引き立つ、ほろ苦いカカオプレッツェルを合わせた。 |
2022年9月 162円→171円 |
原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。 |
2023年2月 170円→183円 |
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。 |
2025年2月 183円→205円 |
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 江崎グリコ株式会社 |
1999年 10本×5袋 200円 | きぶんはちょこ |
2001年 8本×4袋 | きぶんはちょこ |
2007年 6本×4袋 | 日本食糧新聞 |
2008年 20本に実質値上げ | 日本食糧新聞 |
2010年 21本 150円に値下げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2014年 22本(ハートフル) | 江崎グリコ ニュースリリース |
2015年 162円に値上げ | 産経 WEST |
2019年 20本に実質値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2022年 171円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2023年 183円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
2025年2月 205円に値上げ | 江崎グリコ ニュースリリース |
つぶつぶいちごポッキーの値上げ解説
苺の果肉が入ったクリームを2度がけすることにより、苺のつぶつぶ感と濃厚な風味が味わえるらしい「つぶつぶいちごポッキー」。発売は1990年と、思いのほか歴史がある商品だったのは意外だった。
現在でこそ10本×2袋の計20本入りと、あっという間に胃の中に納まってしまう内容量のつぶつぶいちごポッキーですが、1999年時点では10本×5袋の計50本入りと大容量だった模様。
ただし、当時のつぶつぶいちごポッキーは税込200円と、通常の150円ポッキーに対し「ちょっと高級なポッキー」の路線でした。
2001年時点では8本×4袋の計32本と大幅に減らされていたものの、価格は180円くらいに値下げ。2006年からはさらに減って6本×4袋(計24本)にされるも、さらに値下げして税込168円に。
2008年には5本×4袋の計20本にステルス値上げ。ただ、通常のポッキーチョコレートは同時期72gから63gに減量しているため、つぶつぶいちごポッキーの減量も致し方ないところだったのでしょう。
2010年になると、袋の数を3袋に減らしつつ、1袋当たり7本入りの計21本に。同時に税込168円から、通常のポッキーと同じ150円に値下げするなど、大幅な値下げを行います。
2009年にポッキーチョコレートを63gから70gに増量したのを鑑みるに、2008年の大幅減量で売り上げが落ち、それに対するテコ入れだったのかもしれない。もしくは、徐々に存在感を増してきたロッテ「トッポ」への対抗措置か。
この頃から「つぶつぶいちごポッキー ハートフル」という、断面がハート型になっている商品を展開。通常のつぶつぶいちごポッキーと入れ替わるようにハートフルのみ販売していた時期も。
ちなみに、通常のつぶつぶいちごポッキーは10本×2袋の計20本ですが、ハートフルは11本×2袋の計22本入っており、通常版の1袋27.5gに対し、ハートフルは1袋28.8gと、ちょっとお得だった。もちろん価格は同一。
2015年に、それまでの150円から162円に値上げし、2019年の大幅リニューアルでハートフルを廃止しつつ20本に減量。2022年171円(税別159円)、2023年2月には183円(税別170円)に値上げしています。
さらに2025年2月には一気に20円値上げして税別190円(税込205円)に。
1999年頃のつぶつぶいちごポッキーは、価格が高かったとはいえ50本入りと、現在の2.5倍も入っていた。ビックリするくらいお得だった気がしますよね。
しかし、ここにはちょっとしたカラクリが。
というのも、昔のつぶつぶいちごポッキーって、通常のポッキーチョコレートと同じプレッツェルを使用し、1本1本のチョコレート被膜も現在ほど厚くなかったんですよね。
昔からグリコはホームページに商品のグラム数を掲載しないこともあり、グラム数は調べられなかったものの、調べられる範囲でカロリーを比較してみると…
年 | 本数 | カロリー | 1本あたりのカロリー |
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1999年 | 50本 | 105kcal (10本) |
10.5kcal |
2001年 | 32本 | 380kcal (32本) |
11.9kcal |
2007年 | 24本 | 80kcal (6本) |
13.3kcal |
2008年 | 20本 | 67kcal (5本) |
13.4kcal |
2013年 | 21本 (ハートフル) |
92kcal (7本) |
13.1kcal |
2019年 | 20本 | 141kcal (10本) |
14.1kcal |
このように、本数は激減したものの、1本1本のボリュームは確実に増している。
2019年のリニューアルでは、これまでの苺を練り込んだプレッツェルからカカオプレッツェルに変更になるなど、よりボリューミーに。見た目的に、かつて存在した「ムースポッキー」や、明治のフランみたいになったな。
太さ的にはムースポッキーやフランには及ばないものの、ぶつぶつが顕著な分殺傷能力は高そうまぶつぶついちごポッキー。…「つぶつぶ」を「ぶつぶつ」に替えるだけで一気に気持ち悪くなるな。
カロリーで見ると50本時代に比べ現在は1.4倍近くになっており、価格も値下げされているため、値上げや実質値上げの程度は本数の減りっぷりから受ける印象ほどではない。
それでもつぶつぶいちごポッキーの内容量は55gと、同じ価格のポッキーチョコレートの72gやポッキー<極細>の75.4gに比べればかなり少ない。
あくまでも「ちょっとリッチなポッキーが食べたい」という人向けの商品か。