GABA(ギャバ)の値上げ・ステルス値上げ情報

GABA(ギャバ)の値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー 江崎グリコ株式会社
商品名 メンタルバランスチョコレート GABA(ギャバ)
内容量 51g
参考小売価格 268円(税別)
原材料
(ミルク)
砂糖、全粒粉、カカオマス、植物油脂、ココアバター、ギャバパウダー、ココアパウダー、デキストリン/乳化剤、香料、光沢材、(一部に乳成分・大豆を含む)
栄養成分
10g当たり
エネルギー 58kcal
たんぱく質 0.78g
脂質 3.7g
炭水化物 5.3g
食塩相当量 0.008~0.03g
発売日 2005年5月

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格
2005年5月~ 50g 150円(税込)
2008年8月~ 45g 150円(税込)
2011年11月~ 51g 150円
2015年12月~ 51g 150円(税別)
2022年9月~ 51g 156円(税別)
2023年2月~ 51g 172円(税別)
2024年2月~ 51g 179円(税別)
2024年9月~ 51g 204円(税別)
2025年2月~ 51g 268円(税別)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2008年8月
50g→45g
より濃厚な味わいのチョコレートになり、パッケージデザインも一新。「ミルク」にはキャラメル風味を付加し、よりコクのある味わいに、「ビター」はカカオのほろ苦さが際立つ味わいに。
2011年11月
45g→51g
チョコレートの粒数が増え、従来の1袋(45g)当たり126mgのGABA含有から、1袋(51g)当たり143mgに増えた。チョコレートの形は球状からサイコロ状に。
2022年9月
150円→156円
原材料価格が軒並み上昇しており、それら増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。高い品質を維持するため、製品価格改定ならびに内容量変更を実施。
2023年2月
156円→172円
原材料価格ならびにエネルギーコストは上昇しており、増加したコストを経営の合理化や効率化で吸収するのは極めて困難な状況に。品質を維持するため、価格改定ならびに内容量変更を決定。
2024年2月
172円→179円
食品市場を取り巻く環境において、引き続き原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けている状況にあり、経営の合理化や効率化だけで吸収することは非常に困難な状況に。
2024年9月
179円→204円
エネルギーコストや原材料費等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあり、これらコストアップ要因は今度も継続することが予想されるため。
2025年2月
204円→269円
食品市場を取り巻く環境において、多くの原材料費・エネルギーコスト等の価格上昇の影響を受けて、なお一層厳しさを増す状況にあるため、一部商品の価格改定を実施。

参考サイト
公式サイト 江崎グリコ株式会社
2005年 50g 150円 江崎グリコ ニュースリリース
2008年 45gに実質値上げ 日本食糧新聞
2011年 51gに実質値下げ ファーマーズ ニュースリリース
2022年9月 156円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2023年 172円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年2月 179円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2024年9月 204円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース
2025年2月 269円に値上げ 江崎グリコ ニュースリリース

GABAの値上げ解説

「メンタルバランスチョコレート」を標榜し、「ストレスを軽減する」という香ばしい謳い文句で売上を伸ばす江崎グリコの「GABA」。読みは「ガバ」ではなく「ギャバ」。宇宙刑事ギャバン世代にはちょっと懐かしい雰囲気…なのか?

GABAが発売されたのは2005年。当時は150g入りの缶と50g入りのパウチというラインナップであり、現在も生き残っているパウチの価格は税込150円となっていました。

2008年に「濃厚な味わいのチョコレートに仕上げた」という建前で45gにステルス値上げ。この時期はお菓子に限らず様々な商品が値上げされていることから、体のいい理由を付けて値上げしたかったのが見え見え。

2011年には内容量を13%増量し51gに。

参考小売価格は相変わらず「150円」ではあるものの2015年には税別150円になっていたことから、この増量のタイミングで税込150円から税別150円に値上げされた可能性もなくはない。

ただ、同社のポッキーが2015年に税込150円から税別150円に値上げされたことを考えると、GABAも2015年12月のリニューアル時に値上げした可能性が高いか。

2022年9月には、ロシアのウクライナ侵攻などによる物価上昇を受け156円に値上げし、2023年2月172円、2024年2月179円、2024年9月204円、2025年2月には268円へと大幅値上げしています。

2005年の発売時に50g税込150円だったGABAは、2025年2月の値上げ時点で51g税込289円…昨今値上げが激しいお菓子業界の中において2024年までGABAの値上げは控えめだったものの、2025年2月の値上げで一気に帳尻合わせてきた。

そもそも「GABA入り」という付加価値があるとはいえ、2005年の発売時点で50g・150円ってかなり割高だからね。2005年っていったら、明治のミルクチョコレートが70g・120円だった時代。

元々利益をガッツリ確保した商品だったことから、値上げを最小限に抑えることができていたというのが実情だろう。それも2024年までの話だが。

ところでこのGABA、商品名が示す通りGABA入りのチョコレート。で、冒頭でも触れたようにこのGABAなるものは、ストレスの軽減に役立つということで機能性表示食品の認定を受けている。

うさんくせ~…

あまりにも胡散臭いのでちょっと調べてみたら、GABAには副交感神経を優位にすることでリラックスさせたりストレスを緩和したり血圧を下げたりする効果があるという。

医薬品のように厳格な臨床試験において強固なエビデンス(科学的根拠)を伴っているわけではないものの、一定の科学的根拠が認められているからこその「機能性表示食品」ということらしい。

GABAはトマトやナス、発酵食品など様々な食品に含まれており、個人的にはこのGABAのチョコレートを食べたからといってストレス軽減効果など実感できるはずはない…と思っているが、こういった類の商品は“信じるものは救われる”もの。

本当に効果があるかどうかはさておき、これを食べることによって「リラックスできる」と信じ込むことができれば、その効果は現実のものとなるだろう。要は自己暗示が重要。

私のような“信じる心”を失い、底辺を這いずっている汚れた大人にとって50g税込289円というのは高価だが、GABAの効果を信じられる人であれば、この価格設定は決して高くない…どころか、バーゲンプライスかもしれない。

素直さって美徳よね…

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