ネオソフトの値上げ・ステルス値上げ情報
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メーカー | 雪印メグミルク株式会社 |
商品名 | ネオソフト |
内容量 | 300g・160g |
希望小売価格 | 300g:380円(税別) 160g:219円(税別) |
原材料 | 食用植物油脂(国内製造)、食用精製加工油脂、食塩、粉乳/乳化剤、香料、着色料(カロテン)、(一部に乳成分・大豆を含む) |
栄養成分 10gあたり |
エネルギー 60kcal たんぱく質 0.0g 脂質 6.6g 炭水化物 0.0g 食塩相当量 0.12g |
発売日 | 1968年 |
ネオソフト 300g | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2001年11月時点 | 450g | 270円 |
2008年2月~ | 400g | 270円 |
2008年8月~ | 400g | 320円 |
2009年4月~ | 320g | 290円 |
2013年10月~ | 300g | 290円 |
2021年10月~ | 300g | 320円 |
2022年9月~ | 300g | 360円 |
2025年3月~ | 300g | 380円 |
ネオソフト 160g | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2001年11月時点 | 180g | 160円 |
2008年2月~ | 180g | 175円 |
2008年8月~ | 160g | 175円 |
2021年10月~ | 160g | 190円 |
2022年9月~ | 160g | 210円 |
2025年3月~ | 160g | 219円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
2008年2月 450g→400g |
世界的に乳製品需要が拡大している一方、気象要因等に伴う生乳生産量の低下から乳製品供給量が減少。また、バイオエタノール向け穀物需要の増加により原料油の価格が急騰しているため。 |
2008年8月 270円→320円 |
現在、原油価格は史上最高水準にあり、穀物相場も高騰、原材料価格は高値推移が継続。また、飼料価格の高騰により生乳価格の大幅な引き上げとなっていることから価格改定および規格変更。 |
2009年4月 400g→320g 320円→290円 |
容器本体の重量を25%軽量化し、年間樹脂使用量を200トン削減。また、容器側面に特殊加工を施すことで持ちやすさを改善、軽量化に伴う強度低下を構造の工夫で克服し強度と開けやすさを両立。 |
2013年10月 320g→300g |
世界的な需要拡大や異常気象の影響を受け、マーガリン類の主原料となる植物油脂の価格は高値で推移。エネルギーコストや為替変動による原料調達コストも上昇しているため。 |
2021年10月 290円→320円 |
マーガリンや植物性脂肪ホイップ等の主原料となる油脂について、原材料である大豆や菜種、パーム油等の国際価格が大幅に高騰し、コスト吸収が限界に達したため。 |
2022年9月 320円→360円 |
生乳生産量の減少、飼料・エネルギーコスト等の高騰に加え、マーガリンなどの主原料である大豆、菜種及びパーム油等の国際価格の上昇などコストアップが継続しているため。 |
2025年3月 360円→380円 |
近年、原材料価格や包装資材価格が上昇していることに加えて、最低賃金の上昇や人手不足の深刻化による人件費や物流コストの増加など、コストアップによる影響が生じているため。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 雪印メグミルク株式会社 |
2001年 450g 270円 | 雪印乳業 主要商品のご紹介 |
2008年2月 400gに実質値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2008年8月 320円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2009年4月 320g 290円に実質値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2013年 300gに実質値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2021年 320円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2022年 360円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2025年3月 380円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
ネオソフトの値上げ解説
乳原料由来のバターに対し、植物性油脂を主原料として作られるマーガリン。元々は「代替バター」というポジションだったものの、バターに比べ安価、かつ「動物性のバターより健康的」という触れ込みで一気に普及しました。
そんなマーガリンの中で圧倒的知名度を誇るのが雪印メグミルクの「ネオソフト」です。「パンにはやっぱりネオソフト♪」というフレーズに洗脳されてしまった人も多いことでしょう。
2000年頃のネオソフトは「180g・160円」「450g・270円」「600g・450円」の3種をラインナップしていました。
…なんか450gだけ異様に安くね? というか、600gなんて使い切るまで何年かかるんだよって話だわ。そういった背景もあってか、600g入りは2004年に消滅しています。…まあそうなるわな。
その後2008年まで内容量と価格を維持するも、2008年2月に450g入りを400gにステルス値上げ、180g入りは税別160円から175円に値上げ。
さらに半年後の2008年8月には400g入りを税別270円から320円に値上げし、180g入りを160gにステルス値上げしています。ただ、160g入りに関しては2021年までこの内容量と価格を維持する良心的な面も。
しかし大容量版である400g入りは違う。
2009年、「環境に配慮した容器に変更した」という名目で、内容量が400gから一気に320gに激減。同時に価格を320円から290円に値下げするも、20%減の内容量に対し価格の値下げ幅は9.4%なのだから、絵に描いたような実質値上げ。
2013年には現在まで続く300gにステルス値上げし、2021年に320円、2022年360円、2025年3月には380円へと値上げ。
2023年にバターやチーズなど多くの雪印商品が値上げされた際、ネオソフト値上げは見送られはしたものの、結局は2025年に値上げすると。
2000年頃の450g入り270円と現在の300g入り380円を比べると、内容量は33%減った一方、価格は41%値上げされたネオソフト。それでも同社の雪印北海道バターの200g入り521円に比べればかなり割安。
にもかかわらず、私のようにバターやマーガリンをあまり使わない人間からすると、バターとマーガリンの味の違いはまったく分からない。
「バターの方がうま味やコクがある」とされているけど、目隠しなどで先入観を排除したうえで食べ比べてバターとマーガリンをはっきり言い当てられる人はどれくらい存在するのだろうか?
しかも、ネオソフトなど大手乳業メーカーのマーガリンはトランス脂肪酸の低減が進み、現在はバターの方がトランス脂肪酸が多い現実が。しかもバターはマーガリンに比べ体に悪いとされる飽和脂肪酸も多い。
かつては「植物性のマーガリンの方が体に良い」ともてはやされるも、その後トランス脂肪酸により一度は悪者にされたマーガリン。しかし上記の理由により現在は再び「マーガリンの方が健康的」という流れになってきている。
味の違いは分からないし、マーガリンの方が健康的かつ価格も圧倒的に安い。味音痴かつドケチな私はバターなど目もくれずマーガリンに手が伸びるわ。