雪印北海道100 カマンベールチーズ 切れてるタイプの値上げ情報

雪印北海道100 カマンベールチーズ 切れてるタイプの値上げ情報
メーカー 雪印メグミルク株式会社
商品名 雪印北海道100 カマンベールチーズ 切れてるタイプ
内容量 90g(6個)・45g(3個)
希望小売価格 90g:590円(税別)
45g:300円(税別)
原材料 生乳、食塩
栄養成分
1個(15g)
エネルギー 45kcal
たんぱく質 2.8g
脂質 3.9g
炭水化物 0.0~0.8g
食塩相当量 0.19g
発売日 1997年(3個入りは2002年)

6個入り
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
1997年~ 100g 不明
2001年時点 100g 450円
2008年8月~ 100g 480円
2010年2月~ 100g 450円
2014年8月~ 100g 490円
2015年4月~ 100g 530円
2018年5月~ 100g 560円
2023年4月~ 90g 590円

3個入り
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2002年3月~ 50g 230円
2008年8月~ 50g 250円
2010年2月~ 50g 230円
2014年8月~ 50g 250円
2015年4月~ 50g 270円
2018年5月~ 50g 285円
2023年4月~ 45g 300円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
450円→480円 現在、原油価格は史上最高水準にあり、穀物相場も高騰、原材料価格は高値推移が継続。また、飼料価格の高騰により生乳価格の大幅な引き上げとなっていることから価格改定および規格変更。
480円→450円 平成20年度のチーズ市場は、原料チーズの価格高騰に伴う市場価格の値上がりと景気後退により大きく縮小。その後、生乳生産者団体との交渉により生乳価格が引き下げられたため値下げを実施。
450円→490円 生乳生産量が減少する状況の中、平成26年4月よりチーズ向け乳価の値上げが決定。生乳価格改定によるコスト増を吸収すべく務めてきたが、家庭用チーズ商品の一部について価格改定を実施。
490円→530円 飼料価格の高騰や円安、酪農生産者戸数などによる生乳生産量は減少傾向が続く中、乳価の値上げが決定。企業努力によるコスト増吸収の範囲を超えたため価格改定および容量変更。
530円→560円 酪農経営と生乳生産基盤の強化を目的に、2018年4月取引分からチーズ向け原料乳価格が引き上げ。また、エネルギー、物流費、人件費等のコストアップ吸収が企業努力の範囲を超えたため。
100g→90g
560円→590円
2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。

参考サイト
公式サイト 雪印メグミルク株式会社
2001年 100g 450円 雪印乳業 主要商品のご案内
2002年 3個入り発売 50g 230円 日本食糧新聞
2008年 480円に値上げ 雪印乳業 雪印商品のご紹介
2010年 450円に値下げ 雪印乳業 雪印商品のご紹介
2014年 490円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2015年 530円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2018年 560円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2023年 90g 590円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース

雪印北海道100 カマンベールチーズ 切れてるタイプの値上げ解説

一般的にホールの状態で売られている雪印北海道100 カマンベールチーズを、あらかじめ6個にカットしておくことで利便性と保存性を高めている「雪印北海道100 カマンベールチーズ 切れてるタイプ」。

1個1個が全面に白カビの皮を持つカマンベールチーズとして独立しているわけではなく、ホールの状態から6つにカットしたような綺麗な断面になっており、「切れてる」に嘘偽りない“ホールを切って食べました感”が味わえる。

ホールの雪印北海道100 カマンベールチーズが発売されたのは1962年。一方、切れてるタイプは1997年発売と比較的新しい商品で、半分の3個入りは2002年に登場。

6個入りの雪印北海道100 カマンベールチーズの2001年時点での内容量は100g、価格は税別450円。当時のホールのカマンベールチーズが100g入り400円だったため、切れているだけで50円高かったことになる。

その後2008年に向かって原油価格や原材料価格が高騰したことにより、2008年8月に480円に値上げ。しかし直後に発生したリーマンショックの影響によりコストや売り上げが減少、2010年に450円に戻しています。

2014年以降の値上げからは生乳取引価格の引き上げを中心とした理由に終始し、2014年490円、翌2015年530円、2018年560円に値上げ。

そして2023年には発売以来守り続けてきた内容量100gを捨て90gに減らしたうえ、価格を30円値上げして590円に。いやもう、消費者も切れまくりですよ。切れてるタイプに切れまくりですよ。

ちなみに半分の3個入りについては6個入りと完全に同じタイミングで値上げされており、2008年の値上げ時以外「3個入り×2」の価格は6個入りより10円高い状態をキープ。割高になりがちな少量タイプとしては良心的と言えるかと。

一方、ホールタイプの雪印北海道100 カマンベールチーズと比べると、内容量こそ90gで変わらない一方、価格はホール525円、切れてるタイプ590円と、切れてるタイプの方が65円高く、実勢価格でも40~50円ほど高いことが多い。

この価格差をどう見るか?

カマンベールチーズは開封後冷蔵保存下において1週間以内に食べきるべきとされています。私のような「多少なら伸びても大丈夫だろ」と考えるずぼら人間の場合でも、10日~2週間以内に食べきりたいところ。

一般的なカマンベールチーズの大きさは100~150g程度であるため、ホールでも1週間以内に食べきることは容易。1日でも余裕と感じる量だし、仮に6分割したとしても6日で食べきることができるため、私なら迷わずホールを買うでしょう。

しかし、気が向いたときにちょっとずつ食べたいという人も多いはず。そういう人がホールを買ってしまうと、「早く食べないといけない」というプレッシャーを感じてしまう可能性も。

そんなプレッシャーの中で気が乗らないのに食べるというのは無駄以外の何物でもない。そういうケースならホールと切れてるタイプの価格差40~50円というのは十分許容範囲のはず。

…というか、ベビーチーズや6Pチーズなどの一般的なプロセスチーズと違い、カマンベールチーズって結構お高い商品よね。そんなブルジョワチーズ(?)を買うようなリッチ人間が50円程度で四の五の言うなって話である。

チーズのカビってのは、冷蔵庫の中で忘れ去られていたチーズに生えるものであって、「捨てるか? いや、カビ部分を削って食べるか?」と逡巡するところまでがワンセットだぞ。

なのにカマンベールの野郎ときたら、「あえて白カビたくわえてます」としたり顔。お高くとまりやがってドチクショウ。

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