雪印北海道バターの値上げ情報
メーカー | 雪印メグミルク株式会社 |
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商品名 | 雪印北海道バター |
内容量 | 200g・100g |
希望小売価格 | 200g:460円(税別) 100g:282円(税別) |
原材料 | 生乳、食塩 |
栄養成分 100gあたり |
エネルギー 732kcal たんぱく質 0.6 脂質 81.0g 炭水化物 0.2g 食塩相当量 1.4g |
発売日 | 1925年 |
200g | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1925年~ | 225g | 不明 |
1996年~ | 200g | 不明 |
2001年8月時点 | 200g | 325円 |
2008年5月~ | 200g | 350円 |
2009年5月~ | 200g | 365円 |
2011年10月~ | 200g | 370円 |
2012年10月~ | 200g | 385円 |
2014年7月~ | 200g | 393円 |
2015年4月~ | 200g | 405円 |
2017年5月~ | 200g | 410円 |
2023年4月~ | 200g | 460円 |
100g(10gに切れてる) | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1926年~ | 112.5g | 不明 |
1996年~ | 100g | 不明 |
2001年8月時点 | 100g | 200円 |
2008年5月~ | 100g | 215円 |
2009年5月~ | 100g | 225円 |
2011年10月~ | 100g | 228円 |
2012年10月~ | 100g | 238円 |
2014年7月~ | 100g | 243円 |
2015年4月~ | 100g | 250円 |
2023年4月~ | 100g | 282円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
325円→350円 | 現在、穀物相場の影響から飼料価格が高騰し、国内酪農家の生産費が大幅上昇。経営環境が悪化していることから30年ぶりとなる生乳価格の大幅な引き上げが決定したため価格改定。 |
350円→365円 | 昨年から飼料価格の高騰により国内酪農家の生産費が大幅上昇。生乳価格の引き上げが決定し、自助努力によるコスト吸収は大変厳しい状況に陥ったため。 |
365円→370円 | 昨夏の記録的猛暑の影響による乳量、乳脂肪の低下に加え、東日本大震災による生乳不足などの影響で生乳価格の改定が決定し、それらコスト増吸収のため一部商品の価格改定を実施。 |
370円→385円 | 一昨年の猛暑や東日本大震災の影響により、生乳生産量が低迷する中、酪農生産基盤の安定化のため乳製品向け生乳取引価格の引き上げが決定。これにより一部商品の価格改定を実施。 |
385円→393円 | 相次ぐ離農により生乳生産者戸数や乳牛飼養頭数の減少に加え、天候不順などにより生乳生産量が減少。こうした状況を踏まえ加工向け乳価の値上げが決定したため価格改定。 |
393円→405円 | 飼料価格の高騰や円安、酪農生産者戸数などによる生乳生産量は減少傾向が続く中、乳価の値上げが決定。企業努力によるコスト増吸収の範囲を超えたため価格改定および容量変更。 |
405円→410円 | 酪農生産者戸数及び乳牛飼養頭数の減少傾向が続く中、平成29年4月より乳製品向け乳価の値上げが決定。生乳価格改定によるコストアップ吸収が企業努力による範囲を超えたため。 |
410円→460円 | 2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 雪印メグミルク株式会社 |
2001年 200g 325円 | 雪印乳業 主要商品のご案内 |
2008年 350円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2009年 365円に値上げ | 雪印乳業 ニュースリリース |
2011年 370円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2012年 385円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2014年 393円に値上げ | 流通ニュース |
2015年 405円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2017年 410円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2023年 460円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
雪印北海道バターの値上げ解説
創業から約100年となる雪印メグミルクの数ある商品群の中において、「最古」となるのが「雪印北海道バター」です。
創業と同時に発売された雪印北海道バターは当時から商品名が変わっておらず、森永乳業や明治など大手他社からもパクリ商品が続々と発売される人気商品。いや、ほんと恥を知れ。
1925年当時の雪印北海道バターの内容量は225g。価格は知る由もありませんが、1934年に発売された雪印北海道チーズが当時450g入り1円だったことを考えると、発売当初の雪印北海道バターの価格は数十銭くらいだったのかもしれません。
内容量と価格が確認できるのは2001年で、内容量200g、価格は税別325円。
2008年に生乳価格の大幅引き上げを理由に350円に値上げし、翌2009年にも生乳価格の引き上げを背景に365円へ。以後も雪印北海道バターは「生乳価格引き上げ」を大義名分とし値上げを繰り返すことに。
2011年、生乳価格の引き上げを理由に370円、2012年も生乳価格の引き上げを理由に385円、2014年、生乳価格の引き上げを理由に393円、2015年以下同文で405円、2017年以下同文410円に値上げ。
そして2023年には一気に50円値上げして460円ですよ。
私が子供の頃、動物性のバターより植物性のマーガリンの方が体に良いとされていた。またマーガリンの方が安価ということもあり、我が家の冷蔵庫に陣取っていたのは常にマーガリンだった。
しかし植物性油脂のトランス脂肪酸が注目されだすと手のひらを返したようにマーガリンが悪者となり、代わって風味やコクに勝るバターが再び脚光を浴びることに。
そんな背景もあって、現在も「トランス脂肪酸を多く含むマーガリンはバターより体に悪い」と思っている人は多いことでしょう。
だがな、メーカーのたゆまぬ努力によりマーガリンのトランス脂肪酸含有量は劇的に減少し、商品によってはバターよりトランス脂肪酸が少ないことも。無名の安物マーガリンはいまだに多く含んでいるかもしれないけどね。
加えて、摂りすぎると体に悪影響を与えるとされる飽和脂肪酸やコレステロールもバターの方が多い。1周回って結局はマーガリンの方が健康的という流れになってきているのです。バタコさんもがっかりだよ。
しかしそれは“過剰に摂取すれば”の話であり、1日1食パンなどに塗ったり調理で使用したりする程度なら無視していいレベル。毎食バターご飯を食べたり「バターうめー」とか言ってバターをかじったりしなければ気にする必要はないかと。
でもさ、相次ぐ値上げも相まってバター高いよね。一方、同じ雪印メグミルクの「ネオソフト」は雪印北海道バターのほぼ半額。
私としては“マーガリン体に悪い説”が払拭されてほっとしているわ。バターとマーガリン、どっちが体に悪いかに関わらず、経済的に私はマーガリン一択なのだから。バタコさんもがっかりだよ。