アルトバイエルンの値上げ・実質値上げ情報

アルトバイエルンの値上げ・実質値上げ情報
メーカー 伊藤ハム株式会社
商品名 グランドアルトバイエルン
内容量 127g
参考小売価格 330円前後(税込)
2個束 636円(税込)
原材料 豚肉(輸入又は国産(5%未満))、豚脂肪、糖類(水あめ、砂糖)、食塩、香辛料/調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンC)、pH調整剤、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に豚肉を含む)
栄養成分
(100gあたり)
エネルギー 341kcal
たんぱく質 11.6g
脂質 30.8g
炭水化物 4.4g
食塩相当量 1.8g
発売日 1985年(バイエルン)1998年(アルトバイエルン)

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
~1993年8月 140g 不明
1993年9月~ 160g 不明
2001年時点 155g 2個束 550円
2005年時点 145g 2個束 550円
2006年7月~ 135g 2個束 550円
2010年3月~ 135g 320円
2個束 550円
2013年7月~ 122g 2個束 550円
2014年4月~ 127g 294円
2個束 577円
2014年4月~ 127g 302円
2個束 594円
2021年3月時点 127g 310円
2個束 600円
2022年3月~ 127g 約330円
2個束 636円
2022年10月~ 120g 約330円
2個束 636円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
140g→160g 発売10周年を記念しリニューアル。おいしさをさらにアップするため、JAS特級あらびきを使用し、価格を据え置いたまま140gから160gに増量。
155g→145g なし
145g→135g ここ数年の豚肉や乳製品などの原材料や原油の価格高騰のなかコスト吸収に努力してきたが、すでに品質維持の限界に達しているため商品規格および価格改定。
135g→122g 主原料である豚肉や鶏肉などの価格高騰や円安、電力やガス等の値上がりが今後も継続される見通しであり、それらコスト高を吸収し品質を維持することが困難な状況であるため。
122g→127g
550円→577円
皮のパリっと感や肉のジューシー感といったアルトバイエルンの良さを残しつつ、糖・香辛料・塩の配合や量を見直しコクをさらにアップ。
2個束636円に値上げ 加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。
127g→120g 世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。

参考サイト
公式サイト 伊藤ハム株式会社
1993年 160gに増量 日本食糧新聞
2003年 155g 伊藤ハム 商品紹介
2005年 145g 伊藤ハム ニュースリリース
2006年 135gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2013年 122gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2014年 グランドアルトバイエルンへ 伊藤ハム ニュースリリース
2021年 2個束600円に値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年3月 2個束636円に値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年10月 120gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース

アルトバイエルンの値上げ解説

伊藤ハムの看板商品といえばポークビッツ…ではなく、アルトバイエルンです。主に男共の諸事情によりポークビッツの名が持つ破壊力とその知名度は抜群ながら、旗艦商品と位置付けているのはやはりアルトバイエルン。

何かと日本ハム「シャウエッセン」と比較され、甲乙つけがたい評価を得ている存在だけに、その美味しさは折り紙付きといえるでしょう。

そんなアルトバイエルン、1985年の発売当初は「手作りウインナーバイエルン」、1998年に「アルトバイエルン」に名称変更され、2014年には「グランドアルトバイエルン」に。ころころ変えるな面倒くさい。

アルトバイエルンの内容量を調べてみると、確認できる限り1993年8月まで140g、1993年9月に160gに増量しています。しかも価格は据え置きという、完全なる実質値下げ。バブルが弾けて間もない頃であるため、デフレの波に飲まれたのかも。

2001年時点では1袋155g入。伊藤ハムは一貫して希望小売価格を設定しておらず、過去のサイトからも読み取れないため価格は参考までに。

ただ、2個束に関しては2014年まではほぼ一貫して税込550円くらいだった模様。

その後2004~2005年頃には145gへと実質値上げされ、2006年には原材料価格の高騰などを理由に135gへ。2010年のリニューアル時には伊藤ハムのニュースリリースの中で参考小売価格税込320円と確認できます。

2013年になると豚肉価格の高騰や円安、エネルギー価格の高騰を理由に122gへの大幅な実質値上げ。

翌2014年には前述の通り「グランドアルトバイエルン」に名称変更したうえで内容量を127gに増やしたものの、価格は税込550円から税別550円へ。8%への消費税増税を目前に値上げするあたりがえげつない。

その後2022年3月に6%値上げし2個束636円に。そして2022年10月には120gに減らすステルス値上げを行います。

このように、積極的に値上げをおこなうも、グランドアルトバイエルンの実売価格はむしろ下落傾向だという記事も目にしたことがある。

というのも、アルトバイエルンってシャウエッセンとがっぷり四つのライバル関係と思われがちだが、売上やシェアでは全く勝負にならないレベルで水を開けられている現実が。

シャウエッセンには敵わないアルトバイエルン

ライバルっぽく見える理由は内容量や見た目、大きさがそっくりで、かつ価格帯もほとんど一緒だからというのも大きいのでしょう。ネットの情報などを見るに味の評価も二分しているように感じるが、売れているのは圧倒的にシャウエッセン。

むしろアルトバイエルンは周回遅れの2位集団で争っているような状態であり、プリマハムの香燻や丸大食品の燻製屋としのぎを削っている。さらなる値上げに踏み切れないばかりか、価格競争に身を置かなければならない背景にはそういった理由も。

それでもNO.1へのこだわりはあるようで、「熟成ウインナーNO.1」を謳う。シャウエッセンには到底かなわないから、それっぽい“熟成ウインナー”分野で1位をアピールし消費者のミスリードを誘う古典的なせこい戦略。

ちなみにシャウエッセンはあらびきウインナー売上NO.1なのはもちろんのこと、日経新聞調べの平成人気商品の総合NO.1に選ばれています。もう別格ですよ。

ただ、味に関してはそこまで差がない気も。そもそもあらびきウインナーをあまり食べることがない私としては、アルトバイエルンだろうがシャウエッセンだろうが「ジューシーでうま~」で終わる話。

実際に2商品用意して食べ比べたのであればまだしも、別個に食べて味の違いに気付くほど繊細な舌を持ち合わせてはいない。

「焼くと美味しいアルトバイエルン、ボイルするならシャウエッセン」なんて話も聞くが、この2つなら何もせずにそのまま食べても十分美味いわ。

値上げされたとはいえ、特売などでは2個束300円、通常時で350~400円くらいで買うことができるグランドアルトバイエルン。内容量127g×2袋の計254gでこの価格を妥当と見るか割高と見るか…

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