カップヌードルの値上げ情報
メーカー | 日清食品株式会社 |
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商品名 | カップヌードル |
内容量 | 78g(麺 65g) |
希望小売価格 | 236円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、味付豚肉、ねぎ)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、ポーク調味料、メンマパウダー)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、くん液、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
栄養成分 1食(85g) |
エネルギー 351kcal めん・かやく:327kcal スープ:24kcal たんぱく質 10.5g 脂質 14.6g 炭水化物 44.5g 食塩相当量 4.9g めん・かやく:2.4g スープ:2.5g |
発売日 | 1971年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1971年9月~ | 84g | 100円 |
1972年?~ | 80g | 100円 |
2000年時点 | 77g | 155円 |
2008年1月~ | 77g | 170円 |
2015年1月~ | 77g | 180円 |
2019年6月~ | 77g | 193円 |
2019年10月~ | 78g | 193円 |
2022年6月~ | 78g | 214円 |
2023年6月~ | 78g | 236円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
155円→170円 | 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。 |
170円→180円 | 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
180円→193円 | 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
77g→78g | 謎肉増量! |
193円→214円 | 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。 |
214円→236円 | 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 日清食品株式会社 |
2001年 77g 155円 | 日清食品 ニュースリリース |
2008年 170円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2015年 180円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2019年 193円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2019年 78gに増量 | 日清食品 ニュースリリース |
2022年 214円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2023年 236円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
カップヌードルの値上げ解説
1971年に世界初のカップ麺として登場した日清食品の「カップヌードル」。1958年発売のチキンラーメンは世界初のインスタントラーメンだし、日清食品は革新的な企業だったんだなと改めて実感する。
日清食品のカップヌードルが発売された当初の内容量は84gとなっており、価格は100円でした。神奈川県横浜市にあるカップヌードルミュージアムに展示されている初代カップヌードルの蓋からその内容量が読み取れます。
その後ほどなくして80g(めん69g)に減量している模様。それでも現在の78g(めん65g)に比べると若干多かったことが伺えます。
そこからどういった経緯を辿ったかは不明ながら、2000年には内容量77g(めん65g)になっており、価格も税別155円とずいぶん値上げされていました。
2008年には小麦の政府売渡価格の急上昇を受け、それまでの155円から170円へと約10%の値上げに踏み切っています。2008年9月のリーマンショックで小麦価格は暴落しますが、カップヌードルの価格が155円に戻ることはなかったがな。
2015年には円安や梱包資材の高騰を理由に180円に値上げし、2019年にも原材料や資材価格の上昇から193円への価格改定を行う。そして2022年に21円値上げし214円、2023年6月には22円値上げして236円に。こんなジャンクフードが税込254円かよ…
一方、同年10月には「謎肉増量」により、それまでの内容量77gから78gへと微増。謎肉が増えた分1gも実質値下げしてくれる日清食品は神のようだねそうだよね。
カップヌードルは内容量78g(めん65g)と少ないにもかかわらず、スーパーなどでの実売価格は150~180円ほど。一方、私のような貧乏人御用達のマルちゃん「ごつ盛り コーン味噌ラーメン」なんか138g(めん90g)で実売価格118~148円くらいだよ。
いや、分かってるよ、内容量や価格だけで単純比較しちゃいけないのは。“ラーメンとはほど遠い別次元の食べ物”であるカップヌードルと、“ラーメンもどき”であるごつ盛りを比較すること自体がナンセンスなのは重々承知している。
子供の頃から慣れ親しんだあのチープな麺に、絶対的な安心感を与えてくれる不思議な味のスープ…日清のカップヌードルは日本人のソウルフードと言っても過言ではないでしょう。
でも…客観的に見れば高いよね…
カップヌードルには、レギュラー品であるシーフードやカレー以外に様々な味の登場していますよね。しかしミニやビッグを除く標準的な大きさのカップヌードルは、「PRO」など特別なもの以外、基本的にすべて税別236円で統一されています。
しかし内容量は異なる。レギュラー品に加え、ある程度定番化された味の内容量をちょっと比較してみましょう。
商品名 | 内容量 |
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カップヌードル | 78g(めん65g) |
シーフードヌードル | 75g(めん60g) |
カレー | 87g(めん60g) |
しお | 77g(めん60g) |
欧風チーズカレー | 85g(めん60g) |
チリトマトヌードル | 76g(めん60g) |
味噌 | 83g(めん60g) |
旨辛豚骨 | 82g(めん60g) |
こうやって比較してみると、素のカップヌードルのみ麺が65gで、それ以外の味はすべて60gと5g少ないことが分かる。炭水化物が好きでたまらない人であれば、カップヌードルをチョイスすれば5g分の幸せを噛みしめることができる…のか?
一方、全体の内容量が多いのはカレー系。味の濃さも相まって食べ応えはピカイチと言えるのではないでしょうか。個人的に欧風チーズカレーはカレーの中にチーズの風味がしっかり感じられ、かなり美味しいと感じた。
それに対し、カップヌードルの中で最も人気が高いであろう「シーフードヌードル」は最も少ない75g(めん60g)。味は確かに最高なんだけどねぇ…
まあ、カップヌードルに内容量を求めるなら素直に「ビッグ」を食べたほうがいい。
素のカップヌードルが78g(めん65g)、ビッグは101g(めん85g)と、内容量は約30%多いのに対し、希望小売価格ベースではカップヌードル236円、カップヌードル ビッグ271円と35円しか違わないからね。
でもやっぱり高いなぁ。
私はその辺のディスカウントストアなどで売っている70~80円くらいのカップ麺で十分かな。たまに賞味期限間近で50円くらいで投げ売りされているちょっと変わり種の味のカップヌードルを見かけたら、ここぞとばかりに箱単位で大人買い。
貧乏人は辛いね。