出前一丁 5食パックの値上げ情報

出前一丁 5食パックの値上げ情報
メーカー 日清食品株式会社
商品名 出前一丁 5食パック
内容量 510g(めん460g)
希望小売価格 680円(税別)
原材料 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、ポークエキス)、スープ(食塩、ごま、糖類、植物油脂、粉末しょうゆ、香味調味料、香辛料、たん白加水分解物、ポークエキス、ねぎ、香味油)/調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、香料、カロチノイド色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
栄養成分
1食(102g)
エネルギー 463kcal
 めん・かやく:412kcal
 スープ:51kcal
たんぱく質 8.7g
脂質 17.9g
炭水化物 66.7g
食塩相当量 5.9g
 めん・かやく:1.8g
 スープ:4.1g
発売日 1968年2月

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2001年9月~ 505g(めん460g) 450円
2008年1月~ 505g(めん460g) 500円
2015年1月~ 505g(めん460g) 525円
2018年2月~ 510g(めん460g) 525円
2019年6月~ 510g(めん460g) 555円
2022年6月~ 510g(めん460g) 615円
2023年6月~ 510g(めん460g) 680円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
450円→500円 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。
500円→525円 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
505g→510g 「ごまラーに磨きをかける」をコンセプトに、従来のごま油を「香り華やぎごまラー油」に変更。1食あたり、ごま約1,000粒分のセサミンが入っている。
525円→555円 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
555円→615円 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。
615円→680円 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。

参考サイト
公式サイト 日清食品株式会社
2001年 505g 450円 日清食品 ニュースリリース
2008年 500円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2015年 525円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2018年 510gに微増 日清食品 ニュースリリース
2019年 555円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2022年 615円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2023年 680円に値上げ 日清食品 ニュースリリース

出前一丁の値上げ解説

50年以上の歴史を誇るインスタント袋麺の王道、日清食品の「出前一丁」。

その立ち位置、価格や内容量、抜群の知名度は、袋麺の王者「サッポロ一番」のガチンコライバルと言っても過言ではないでしょう。

同社のチキンラーメンから遅れること10年、1968年に発売された出前一丁は、当初から香り高いごまラー油が売りのインスタントラーメンでした。

1968年発売時と現在の出前一丁のパッケージ

ラーメンの写真が載っている以外はほとんど変わっていない。チキンラーメンといいカップヌードルといい、日清食品は昔のパッケージデザインを守り、ブランド化していくことに長けているなと感じる。出前坊やもほぼそのまんまだし。

…というか、出前坊やハゲてね?

肝心の内容量と価格に関しては、2001年時点で1食101g(めん92g)で税別90円、5食パックは505g(めん460g)で税別450円だったことが確認できます。1968年の発売当初が100gだったため、ほとんど変わっていないことになる。

2008年になると、小麦価格の高騰などから多くの袋麺同様1食100円、5食パック500円に値上げします。その後も2015年に1食105円、5食パック525円に、2019年には1食111円、5食パック555円、2022年615円、2023年6月には680円へ。

ちなみに、日清食品の公式サイトを見るに、現在1食のみはラインナップから消えており、5食パックしか存在しない。2021年初頭くらいまでは確かに存在したのですが…サイト上から消えただけなのか、実際に終売となったのかまでは不明。

にしても…出前一丁って度々CMが流されることもあって知名度は抜群なんだけど、なんかこう…地味よね。

冒頭でも書いたように、オーソドックスな昔ながらの袋麺という立ち位置や、価格、内容量的にサンヨー食品「サッポロ一番」のライバル的ポジションにあるはずなんだが…どうにも日陰の存在といった印象が拭えない。

生麺に近い本格派っぽさが売りのマルちゃん正麺やラ王、ジャンクフード感満載も妙な中毒性がある最古参チキンラーメンの強烈な個性に対しても互角の戦いを演じているサッポロ一番と比べると、出前一丁は明らかに埋もれていっている。

味も一種類しかないし…日清食品は半ば放置プレイ気味。

そうかと思いきや、香港では信じられないくらい活発に展開しているらしい。

香港の出前一丁のパッケージ

一般的な袋麺でも15種類以上のラインナップを誇るようで、かなりの人気を得ているらしい。どこまで本当か分からないが「香港の国民食」などと報道するメディアも。また、40の国々で販売されているとも。

抜群の知名度がありながらも、日本ではちょっと影が薄い出前一丁。しかし海外では存在感を示していると聞いてちょっと嬉しくもある。

仕事にあぶれなくて良かったな、出前坊や。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧