日清焼そばU.F.O.の値上げ情報

日清焼そばU.F.O.の値上げ情報
メーカー 日清食品株式会社
商品名 日清焼そばU.F.O.
内容量 128g(めん100g)
希望小売価格 236円(税別)
原材料 油揚げめん(小麦粉)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、ソース(ソース、糖類、植物油脂、還元水あめ、食塩、香辛料、ポークエキス、ポーク調味油、たん白加水分解物、香味油)、かやく(キャベツ、味付豚肉、青のり、紅生姜)/加工でん粉、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、酸味料、グリセリン、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)
栄養成分
1食(128g)
エネルギー 556kcal
たんぱく質 9.4g
脂質 20.9g
炭水化物 82.6g
食塩相当量 5.9g
発売日 1976年5月

価格・内容量推移
年月日 内容量(中辛) 希望小売価格(税別)
1976年5月~ 120g(めん94g) 不明
1996年2月~ 126g 155円
2001年1月~ 128g(めん100g) 155円
2008年1月~ 128g(めん100g) 170円
2015年1月~ 128g(めん100g) 180円
2019年6月~ 128g(めん100g) 193円
2022年6月~ 128g(めん100g) 214円
2023年6月~ 128g(めん100g) 236円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
155円→170円 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。
170円→180円 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
180円→193円 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
193円→214円 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。
214円→236円 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。

参考サイト
公式サイト 日清食品株式会社
1996年 126g 155円 日本食糧新聞
2001年 128g 155円 日清食品 ニュースリリース
2008年 170円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2015年 180円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2019年 193円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2022年 214円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2023年 236円に値上げ 日清食品 ニュースリリース

日清焼そばU.F.O.の値上げ解説

カップ焼きそばとして日本国内最大シェアを誇る「日清焼そばU.F.O.」。手軽に焼きそばを食べたい状況において、「U.F.O.選んどきゃ間違いない」的な安心感がある。

日清焼そばU.F.O.が発売されたのは1976年5月。1974~1975年にかけて様々なカップ焼きそばが登場し、かの有名な「ペヤングソース焼きそば」が発売されたのは1975年なので、日清焼きそばU.F.O.は後発の商品ということになります。

当時の価格は不明ながら、1971年に登場したカップヌードルが発売時100円だったこと、当時のカップ麺の相場を鑑みると、希望小売価格は120円前後だったと思われます。当時の蓋から読み取れる内容量は120g(めん94g)。

1976年発売当時の日清焼そばU.F.O.

確認できる限りでは、2001年1月に行われたリニューアル時には現在と同じ128g(めん100g)になっていました。キャベツの増量や麺の改良が行われてきたため、それに伴って内容量も増えたのでしょう。2001年時の価格は税別155円。

2008年、どん兵衛やカップヌードルなど多くのカップ麺が値上げされたのと時を同じくして、日清焼そばU.F.O.も170円に値上げされます。

2015年には180円、2019年に193円、2022年6月にも値上げが行われ、希望小売価格は税別214円に。さらに2023年6月にも値上げが行われ、U.F.O.の価格は一気に236円へ。

スーパーなどでの実売価格は150~180円、特売時は120~150円といったところでしょうか。236円に値上げされ今、ディスカウントストアでも140~150円くらいだからね。

さて、日本国内全体で見てみると、カップ焼きそばのシェアNO.1に君臨するU.F.O.。しかし地域によって大きく「U.F.O.派」と「ペヤング派」に分かれており、長野県・静岡県以東はペヤング、愛知県・岐阜県以西はU.F.O.に支持が集まっている模様。

日清焼そばU.F.O.とペヤングソース焼きそば

言われてみれば、関東地方の幽霊部員である茨城県のド田舎に住んでいる私も、カップ焼きそばといえばペヤングというイメージがある。

単純に「焼きそばらしさ」を求めるなら、間違いなく日清ソース焼そばU.F.O.に軍配が上がる。麺の食感、味付けの濃厚さなど、焼きそばの王道を追求し、それを可能な範囲で実現するあたりはさすが日清食品。

ま、それでも「焼きそばっぽい別の何か」だけどね。カップ麺の限界だな。

一方のペヤングは良くも悪くも「ジャンクフード」。カップヌードルやチキンラーメンと同じように、一般的なそれとはベクトルが違う食感・味付けながら、「懐かしさ」や「馴染み」といった感情に訴えかけ「美味い」と錯覚させる類の商品。

どっちが良いかは人それぞれでしょうが、手軽に“焼きそば”を食べたいのであればU.F.O.を選んだ方が幸せになれる。ペヤングは「焼きそばを食べたい人」が選ぶ商品ではなく“ペヤングを食べたい人”が手に取る商品なのだ。

それなりに本格的っぽい焼きそばが、安けりゃ130円程度で食べられるというのは、焼きそば好きとしては嬉しいことこの上ないのだろう。

え? 私? 私は1玉20~30円くらいで買える蒸し中華麺に野菜をたっぷり突っ込んで作る焼きそばが好きなので、カスみたいな具材しか入っていないU.F.O.やペヤングはノーサンキュー。

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