緑のたぬき天そばの値上げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | 緑のたぬき天そば(旧カップ天ぷらそば) |
内容量 | 東:101g(めん72g) |
希望小売価格 | 236円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、かやく(小えびてんぷら、かまぼこ)、添付調味料(砂糖、食塩、しょうゆ、魚介エキス、たん白加水分解物、乳糖、香辛料、ねぎ、香味油脂)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・大豆・豚肉・やまいも・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(101g) |
エネルギー 480kcal めん・かやく:434kcal スープ:46kcal たんぱく質 11.2g 脂質 24.8g 炭水化物 52.9g 食塩相当量 5.9g めん・かやく:1.9g スープ:4.0g |
発売日 | 1980年8月(カップ天ぷらそばは1975年9月) |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1980年8月~ | 100g(めん72g) | 不明 |
2001年6月時点 | 101g(めん72g) | 155円 |
2008年1月~ | 101g(めん72g) | 170円 |
2015年1月~ | 101g(めん72g) | 180円 |
2019年6月~ | 101g(めん72g) | 193円 |
2022年6月~ | 101g(めん72g) | 214円 |
2023年6月~ | 101g(めん72g) | 236円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
100g→101g | だしの文化は東西で大きく違いがあることから、発売当初から東西でつゆの味を変えて展開してきたが、さらなるコアなニーズに応えるべく、うるめ鰯をたっぷり使用した関西向けを新たに展開。 |
155円→170円 | 小麦価格の値上げをはじめ、パーム油などの農産物原材料、石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの梱包資材の大幅高騰により、価格設定及び規格を変更。 |
170円→180円 | 海外の原料の高騰及び円安の影響を受け、原料費、包装費が近年上昇を続けており、物流費や動力費も高騰。今後も高い品質の商品を安定的に提供するために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
180円→193円 | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
193円→214円 | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
214円→236円 | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
2001年 100g 155円 | マルちゃん 製品情報 |
2001年 東西に分け101gに増量 | マルちゃん 製品情報 |
2008年 170円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2015年 180円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 193円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 214円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 236円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
緑のたぬき天そばの値上げ解説
東洋水産(マルちゃん)の赤いきつねうどんと双璧をなす存在である「緑のたぬき天そば」。赤いきつねに比べれば若干人気は落ちるものの、カップ麺シェアでは常に上位に位置する大人気商品です。
麺類の中でもそばを好む傾向にあるジジバb…もとい、中高年のおじ様おば様を中心に人気を集めているとかいないとか。
マルちゃん緑のたぬき天そばが登場したのは赤いきつねうどんより2年遅い1980年8月。ただ、前身である「カップ天ぷらそば」は1975年発売と、1976年に登場したライバル「どん兵衛 天ぷらそば」より1年早く発売されています。
1980年発売時の緑のたぬき天そばの内容量は100g(めん72g)と、現在とほぼ変わらず。すでに完成されていたと言っても過言ではないのかもしれません。
2001年には味を明確に東西に分け101g(めん72g)に。以降、現在に至るまで内容量の変更は一切ありません。ちなみに2001年時点の価格は税別155円。
2008年、農産物原材料や石油化学製品、梱包資材などの値上がりを背景に税別170円に値上げ。また2015年にも原料や物流費の高騰を理由に180円、2019年にも同様の理由により193円に価格改定しています。
そして2022年6月、約11%の値上げを行い大台突破の214円、2023年6月には236円へ。もはやジャンクフードの価格ではない。
マルちゃん緑のたぬき天そばといえば、直接的なライバルはもちろん日清食品の「どん兵衛 天ぷらそば」。麺重量や希望小売価格はまったく同じだし、具材を含めた内容量も、緑のたぬき天そばが101gなのに対し、どん兵衛 天ぷらそばは100gと、ほぼ一緒
ただね、本当のライバルはどん兵衛 天ぷらそばなのだろうか?
私から言わせれば、「緑のきつね天そばとどん兵衛 天ぷらそば、どっちを食べようか?」などと迷うことはありえない。なぜなら、どちらも具材や内容量、味に大差はなく、「安い方を買えばいい」で完結するから。
そう、悩ましいのは「きつねにするかたぬきにするか」だ。つまり緑のたぬき天そばの本当のライバルは赤いきつねうどんなのだ!!
…ホントかよ…
この2つ、内容量や栄養成分で比べてみると、思いのほか違いがあることが分かる。赤いきつねと緑のたぬき、どちらも「東」で比べてみよう。
赤いきつねうどん | 緑のたぬき天そば | |
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内容量 | 96g(めん74g) | 101g(めん72g) |
エネルギー | 432kcal | 480kcal |
たんぱく質 | 10.6g | 11.2g |
脂質 | 19.1g | 24.8g |
炭水化物 | 54.4g | 52.9g |
食塩相当量 | 6.6g | 5.9g | 希望小売価格 | 236円 | 236円 |
緑のたぬき天そばは油分が多い天ぷらが売りとあって脂質が多く、それがカロリーに反映され約50kcalほど高くなっている。たんぱく質も若干多い一方で、塩分は0.7g少ない。
つまり、カロリーを気にする人は赤いきつねうどんの方が向いているし、炭水化物を極力減らしたんぱく質を多く摂りたい、塩分が気になるという人は緑のたぬき天そばをチョイスしたほうがいいでしょう。
まあ、そもそも健康を気にする人はカップ麺など食べるなって話なんですけどね。1日の塩分摂取量は男性7.5g未満、女性6.5g未満が推奨されている状況において、カップ麺の塩分は驚異的よね。スープ飲み干したら寿命縮むわ。
それが分かっていてもついつい食べちゃうんだよねぇ…あの安っぽい“そばもどき”に、およそ天ぷらとはほど遠い“天かすを固めた煎餅”に妙な中毒性がある。
危険な食べ物だぜ。