緑のたぬき天そば でか盛の値上げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | 緑のたぬき天そば でか盛(旧大盛) |
内容量 | 東:146g(めん100g) |
希望小売価格 | 271円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、かやく(小えびてんぷら、かまぼこ)、添付調味料(砂糖、食塩、しょうゆ、魚介エキス、たん白加水分解物、香辛料、ねぎ、香味油脂)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、カロチン色素、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・大豆・豚肉・やまいも・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(146g) |
エネルギー 725kcal めん・かやく:659kcal スープ:66kcal たんぱく質 15.2g 脂質 41.2g 炭水化物 73.4g 食塩相当量 7.5g めん・かやく:2.9g スープ:4.6g |
発売日 | 1989年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2001年1月時点 | 124g | 175円 |
2002年6月時点 | 135g(めん100g) | 175円 |
2003年10月~ | 132g(めん90g) | 175円 |
2008年1月~ | 132g(めん90g) | 190円 |
2008年10月~ | 140g(めん94g) | 190円 |
2009年11月~ | 146g(めん100g) | 190円 |
2015年1月~ | 146g(めん100g) | 205円 |
2019年6月~ | 146g(めん100g) | 220円 |
2022年6月~ | 146g(めん100g) | 245円 |
2023年6月~ | 146g(めん100g) | 271円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
124g→135g | ツルツル麺100gに。 |
めん100g→90g | かき揚げのエビの風味をアップするとともに、青海苔揚げ玉を改良し香ばしさが増した。また、大きめにカットした三陸産ワカメを加え、具材の充実を図った。 |
175円→190円 | 小麦価格の値上げをはじめ、パーム油などの農産物原材料、石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの梱包資材の大幅高騰により、価格設定及び規格を変更。 |
めん90g→94g | 麺重量を90gから94gに増量すると共に、スープは塩味を若干抑え、鰹だし増量でだし感アップを図った。 |
めん94g→100g | 発売20周年を記念し麺を100gに増量し、スープにもブラッシュアップを図った。 |
190円→205円 | 海外の原料の高騰及び円安の影響を受け、原料費、包装費が近年上昇を続けており、物流費や動力費も高騰。今後も高い品質の商品を安定的に提供するために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
205円→220円 | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
220円→245円 | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
245円→271円 | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
2001年 124g 175円 | マルちゃん 製品情報 |
2002年 135g(めん100g)に増量 | マルちゃん 製品情報 |
2003年 めん90gに減量 | 日本食糧新聞 |
2008年 190円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2008年 めん94gに増量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2009年 めん100gに増量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2015年 205円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 220円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 245円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 271円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
緑のたぬき天そば でか盛の値上げ解説
マルちゃんの緑のたぬき天そばの大盛版といえる「緑のたぬき天そば でか盛」。
発売されたのはレギュラーサイズの緑のたぬき天そばから遅れること9年、1989年のこと。当時の規格は不明ながら、2001年時点では内容量124g、希望小売価格170円となっていました。
2002年頃に行われたであろうリニューアルにより麺重量を100gに増やし、内容量は135gに。ということは、それ以前の麺重量は90gほどだったと推測される。
しかし2003年のリニューアルで麺重量は10%も減って90gに。
同時に行われた赤いきつねうどん でか盛も麺重量を100gから90gに減らしているが、赤いアイツはお揚げを2枚に増やしているから納得できた。でも緑のたぬき天そば でか盛は具材が少し増えた程度の塩対応。
レギュラーサイズの緑のたぬき天そばの麺重量が72gなのに対し、でか盛は90g…全然“でか盛感”がないぞ。商品名だけ盛っている印象、でか盛だけに。
そんな微妙な規格にもかかわらず、緑のたぬき天そば でか盛は2008年にそれまでの税別175円から190円に値上げします。これでますます割高感でか盛に。
私のような心の貧しい人間による「緑のたぬき天そば でか盛って微妙じゃね?」という声が多かったのか、値上げから10ヶ月後に麺重量を94gに増量。さらに2009年には「20周年を記念して」という名目で麺重量は再び100gに。
これら実質値下げによりコストパフォーマンスがずいぶん向上した緑のたぬき天そば でか盛。しかし2015年に原材料価格の高騰などを理由に205円、2019年にも同様の理由により220円に値上げしています。
さらに2022年6月に約11.5%値上げし245円、2023年6月には271円に。
でか盛とはいえ、チープなジャンクフードの希望小売価格が税別271円か…
「揚げが2枚!」の赤いきつねうどん でか盛に比べると、「大きな天ぷら」が売りの緑のたぬき天そば でか盛はインパクトに欠ける印象がある。
レギュラーサイズの赤いきつねうどんの1枚に対し、でか盛は「2枚」という分かりやすい大盛り感だが、緑のたぬき天そばは“大きい”だけ。消費者からすると、どのくらい大きいのか計りかねるのが大きな要因だろう。
で、実際にレギュラーサイズの緑のたぬき天そばとでか盛の天ぷら(という名の天かすの塊)、大きさにどのくらい差があるのかというと…
思った以上に大きいでか盛の天ぷら。ただ、厚みに関しては若干ながらレギュラーサイズの方が上回る気も。
単純な比較になるが、赤いきつねうどんのレギュラーサイズが内容量96g(めん74g)と、麺以外は22g。一方のでか盛は136g(めん100g)なので、麺以外は36g。つまりレギュラーサイズの約1.64倍。
一方、緑のたぬき天そばはレギュラーサイズが101g(めん72g)なので、麺以外が29g。でか盛は146g(めん100g)なので麺以外が46gと、レギュラーサイズの約1.59倍入っていることになります。
スープや他のかやくの兼ね合いも考慮すると単純比較は困難ながら、緑のたぬき天そば でか盛の天ぷらの大きさは、赤いきつねうどん でか盛の「揚げ2枚」と遜色ないレベルのボリュームとなるのではないでしょうか。
全体の内容量的には、緑のたぬき天そば でか盛はレギュラーサイズの約1.45倍。一方で希望小売価格は1.15倍なので、コストパフォーマンスは良好と言える。
ただ、レギュラーサイズの緑のたぬき天そばは特売の対象になることも多く、120円くらいで買えることもあるのに対し、でか盛は特売になることはほとんどないし、そもそも売られているスーパーが少なくコンビニで見かける機会が多いことを考えると、実売価格ベースでは必ずしもコスパが良いとは言えない。
それでもゆで太郎あたりのかき揚げそばの3分の1~2分の1の価格。手っ取り早く安い天ぷらそばもどきを大盛りで、しかもなるべく美味しいやつを食べたい状況において、緑のたぬき天そば でか盛ほど適した商品はないのかもしれない。