昔ながらのソース焼そばの値上げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | 昔ながらのソース焼そば |
内容量 | 116g(めん90g) |
希望小売価格 | 236円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、精製ラード、食塩、でん粉、香辛料、粉末野菜、卵白)、ソース及びふりかけ(植物油、砂糖、ソース、食塩、ラード、デキストリン、酵母エキス、香辛料、魚醤、あおさ、しょうゆ、ポークエキス、紅生姜)、かやく(キャベツ)、中華スープ(食塩、デキストリン、チキンエキス、砂糖、しょうゆ、ごま、ねぎ、香辛料、香味油脂)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、レシチン、かんすい、酒精、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、増粘多糖類、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(116g) |
エネルギー 506kcal たんぱく質 8.4g 脂質 21.1g 炭水化物 70.5g 食塩相当量 5.5g |
発売日 | 1996年2月 |
内容量・価格推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1998年2月時点 | 125g(めん100g) | 155円 |
2008年1月~ | 125g(めん100g) | 170円 |
2009年2月~ | 126g(めん102g) | 170円 |
2011年8月~ | 124g(めん100g) | 170円 |
2015年1月~ | 124g(めん100g) | 180円 |
2018年2月~ | 132g(めん100g) | 180円 |
2019年6月~ | 132g(めん100g) | 193円 |
2022年2月~ | 116g(めん90g) | 193円 |
2022年6月~ | 116g(めん90g) | 214円 |
2023年6月~ | 116g(めん90g) | 236円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
155円→170円 | 小麦価格の値上げをはじめ、パーム油などの農産物原材料、石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの梱包資材の大幅高騰により、価格設定及び規格を変更。 |
麺100g→102g | 粉末と液体の2種類のソースが混ざり合うことにより、香り立ちがよくコクのあるソースに改良。 |
麺102g→100g | なめらかでモチモチとした「つやもち麺」に。 |
123g→132g | カップ焼そばならではの濃厚でやみつき感のあるソースに、調理感を加えより本格的な味わいに変更。 |
170円→180円 | 海外の原料の高騰及び円安の影響を受け、原料費、包装費が近年上昇を続けており、物流費や動力費も高騰。今後も高い品質の商品を安定的に提供するために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
180円→193円 | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
132g→116g 麺100g→90g |
ソースを粉末と液体のWソースに変更し、より王道な味付けに仕上げた。さらにお湯で戻せる粉末の中華スープを添付した。 |
193円→214円 | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
214円→236円 | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
1998年 125g 155円 | 日本食糧新聞 |
2008年 170円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2009年 麺102gに増量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2011年 麺100gに減量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2015年 180円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 193円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 麺90gに減量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 214円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 236円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
昔ながらのソース焼そばの値上げ解説
1996年に発売された東洋水産(マルちゃん)の「昔ながらのソース焼そば」。全国展開していた同社の「焼そばバゴォーン」が東北・信越地方限定になるのに合わせ、代替商品として登場したとか。
粉末と液体のWソースが売りの昔ながらのソース焼そば、1998年時点で内容量は125g(めん100g)、希望小売価格は税別155円となっていました。
2008年、小麦価格などの高騰を受け、従来の155円から170円に値上げを行います。リーマンショック前で穀物や原油など様々な商品価格が高騰していた時期なので、致し方ない面も。
翌2009年のリニューアルでは、麺重量をそれまでの100gから102gに微増。値上げやステルス値上げが頻発しだす2008年以降で、麺重量を増やすのは珍しい対応。2008年の値上げに対するせめてもの誠意か?
しかし2011年に麺重量は再び100gに。「値上げのマイナスイメージも消えたし、コスト削減のためにそろそろ100gに戻そっか」というやり取りがあった…かどうかは知らん。
2015年、2008年の値上げと同様に、原材料価格の高騰などを理由に180円に値上げ。2018年には内容量が123gから132gに増加しますが、麺や具材が増えたわけではなく、粉末+液体のWスープから液体ソースのみになったから重くなっただけ。
液体ソースのみにしたことで重量自体は増えたものの、実態はコスト削減だよね。実際、Wソースから液体ソースのみに変更した対応に対し、「まずくなった」「改悪」という声が多数見受けられる。
そんな改悪に対する失望感冷めやらぬ2019年、東洋水産はさらなる値上げを行い、希望小売価格は税別193円に。さらに2022年214円、2023年6月には236円への値上げが行われています。
価格も“昔ながら”にならないもんかね?
これら値上げに関しては、実際に原材料価格が上がっているし、円安も進行しているため仕方ないといえば仕方ない。しかし、2022年2月に行われたリニューアルに関しては賛否が分かれそうな雰囲気。
というのも、このリニューアルでは昔ながらのソース焼そばの売りであった、粉末+液体のWソースが復活したのです。消費者からの厳しい声が背景にあったのは想像に難くない。
加えて、北海道限定のカップ焼きそば「やきそば弁当」同様に、わかめスープを添付するというおまけ付き。「Wソース復活+わかめスープ追加」と、一見すると消費者目線に立った素晴らしい改良に映る。
だがな、それと引き換えに麺重量をそれまでの100gから90gに減らしたのだ。
他のカップ麺と同様の値上げを行っていることから、原材料価格などの上昇を理由とした減量では説明が付かない。つまり「わかめスープ=麺10g」というわけだ。
Wソース復活は素直に喜ばしいことですが、「わかめスープ付きで麺90gがいいか、わかめスープなどいらんから麺100gがいいか」については意見が分かれそう。
ただ、特徴的なフレーバーならまだしも、普通のソース焼そばである以上、麺重量は正義という気も。だからこそ麺130gで低価格な「ごつ盛り ソース焼そば」が絶大な支持を得ているのだろう。からしマヨネーズも付いてるし。
そうはいっても、「Wソース復活+わかめスープ添付」のコストを、麺を10g減らした程度で補えるかどうかは微妙なところ。そう考えると、単純に「ステルス値上げだ!」とは言い切れない気もする。
単純に「カップ焼きそばガッツリ食いてぇ!」というのであれば、ごつ盛り ソース焼そばのコストパフォーマンスが光るのは間違いない。
しかし、「Wソースやもちもち食感の太麺に価値を見出せる」「わかめスープをこよなく愛している」というのであれば、昔ながらのソース焼そばは唯一無二の存在といえるかと。