MARUCHAN QTTA(クッタ)の値上げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | MARUCHAN QTTA(クッタ) |
内容量 | コクしょうゆ:78g(めん66g) |
希望小売価格 | 236円(税別) |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白)、かやく(味付豚肉、えび、卵、ねぎ)、添付調味料(チキンエキス、砂糖、ゼラチン、ポークエキス、野菜エキス、しょうゆ、食塩、香辛料、香味油脂、たん白加水分解物、酵母エキス)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香料、パプリカ色素、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(78g) |
エネルギー 345kcal めん・かやく:305kcal スープ:40kcal たんぱく質 9.7g 脂質 13.0g 炭水化物 47.2g 食塩相当量 4.3g めん・かやく:2.0g スープ:2.3g |
発売日 | 2017年3月 |
QTTA(クッタ) コクしょうゆ味 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2017年3月~ | 73g(めん60g) | 180円 |
2018年3月~ | 78g(めん66g) | 180円 |
2019年6月~ | 78g(めん66g) | 193円 |
2022年6月~ | 78g(めん66g) | 214円 |
2023年6月~ | 78g(めん66g) | 236円 |
QTTA(クッタ) シーフード味 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2017年3月~ | 72g(めん60g) | 180円 |
2018年3月~ | 78g(めん66g) | 180円 |
2019年6月~ | 78g(めん66g) | 193円 |
2022年6月~ | 79g(めん66g) | 214円 |
2023年6月~ | 79g(めん66g) | 236円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
めん60g→66g | 麺重量を60gから66gに増やすとともに、それぞれのスープの満足感をアップさせ、より食った感のある一杯になった。 |
180円→193円 | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
193円→214円 | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
214円→236円 | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
2017年 73g 180円 | 東洋水産 ニュースリリース |
2018年 麺66gに増量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 193円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 214円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 236円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
MARUCHAN QTTA(クッタ)の値上げ解説
カップヌードルに対抗する商品としてホットヌードルに見切りをつけ、2017年に東洋水産(マルちゃん)が新たな縦型カップ麺として投入したのが「MARUCHAN QTTA(クッタ)」。
発売当時のCMにはダウンタウンの松本人志さんを起用し、公式サイトの商品情報において、麺づくりやマルちゃん正麺カップを押しのけカップラーメン部門のトップに持ってきているあたり、その力の入れようが伺える。
2017年の発売当初、QTTAのSHO-YU(醤油)の内容量は73g(めん60g)と、日清食品のベーシックなカップヌードルの78g(めん65g)より少なく、かつ希望小売価格は180円と同等に設定していました。よほど自信があったのだろう。
しかし、発売から半年後には“期間限定”で麺を10%増量し66gに。そのまま60gに戻ることなく、2018年3月にクッタのラインナップ全て麺重量66gを標準とするリニューアルを行います。
ぽっと出の身でありながら、日清カップヌードルという“カップ麺の王者”より内容量が少ないというのはあまりにも無謀と気付いたのでしょう。事実上、発売からたった半年での方向転換となりました。
…いや、最初から気付いとけよ…
その後、2019年に193円へ値上げし、2022年214円、2023年6月には236円に。この価格設定と値上げ時期はカップヌードルとまったく同じ。これでどこまでカップヌードルに対抗できるのか、見物ではある。
QTTA(クッタ)とカップヌードルの麺重量を比べると、最もベーシックな「QTTA コクしょうゆ味」と「カップヌードル」でクッタが1g多く、他のフレーバーはクッタの方が6g多いことになる。このアドバンテージでどこまで頑張れるか…
具材やスープを比べると、カップヌードルを強く意識していることが伺えるクッタ。ただ、麺の質は大きく異なる。
“ふにゃふにゃ”という表現がしっくりくるカップヌードルの頼りない麺に対し、クッタの麺はツルツルでコシがあるたくましい麺。ひょろひょろの優男とマッチョくらいの差がある。…だから松本人志なのか?
そんな現代的な麺を採用したクッタ。しかし実際に食べてみると、何かが違う。見た目はカップヌードルっぽいのに、麺は現代的というアンバランスさが顔を出す。
確かにまずくはないのだが、比較対象としてどうしてもカップヌードルがちらつき、そして「やっぱカップヌードルでいいわ」という結論に至る。特にシーフードは勝負になっていない。麺の出来は悪くないんだけどなぁ…
カップヌードルに馴染みきってしまっている日本人にとって、現代的にしたスープや麺など“異物”でしかないのだろう。「カップヌードルのふにゃふにゃ麺とチープなスープが至高」と脳に刻まれてしまっているのだから。
しかも価格設定が同じとなれば、あえてクッタを選ぶ理由は見当たらない。一度は興味本位で食べてみるも、リピーターにはなり得ない。発売から5年以上が経過したにもかかわらずクッタが定着しないのは、そういうことなのでしょう。
変に現代的にしたクッタより、カップヌードルとチキンラーメンを足して2で割ったような味のホットヌードル NEOの方がいいわ。なんてったって安いしな。