ごつ盛りの値上げ・値下げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | ごつ盛り(旧でか一) |
内容量 | ワンタン醤油:117g(めん90g) |
希望小売価格 | オープン価格 |
原材料 | 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、食塩、チキンエキス、ラード、砂糖、香味油脂、たん白加水分解物、植物油、ポークエキス、粉末野菜、香辛料、ねぎ、酵母エキス、発酵調味料)、かやく(ワンタン、味付鶏挽肉、コーン)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、増粘多糖類、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(117g) |
エネルギー 517kcal めん・かやく:474kcal スープ:43kcal たんぱく質 12.5g 脂質 25.0g 炭水化物 60.4g 食塩相当量 6.2g めん・かやく:2.0g スープ:4.2g |
発売日 | 2009年11月(でか一は2001年3月) |
ごつ盛り ワンタン醤油ラーメン | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
でか一時代 | ||
2001年3月~ | 109g(めん92g) | 175円 |
2004年3月~ | 117g(めん100g) | 175円 |
2007年3月~ | 139g(めん100g) | 175円 |
2008年1月~ | 139g(めん100g) | 190円 |
ごつ盛り時代 | ||
2009年11月~ | 133g(めん90g) | オープン価格 |
2010年9月~ | 117g(めん90g) | オープン価格 |
2015年1月~ | 117g(めん90g) | 値上げ? |
2019年6月~ | 117g(めん90g) | 5%~値上げ |
2022年6月~ | 117g(めん90g) | 10%~値上げ |
2023年6月~ | 117g(めん90g) | 10%~値上げ |
ごつ盛り コーン味噌ラーメン | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
でか一時代 | ||
2001年3月~ | 137g(めん92g) | 175円 |
2004年3月~ | 145g(めん100g) | 175円 |
2008年1月~ | 145g(めん100g) | 190円 |
ごつ盛り時代 | ||
2009年11月~ | 139g(めん90g) | オープン価格 |
2015年1月~ | 138g(めん90g) | 値上げ? |
2019年6月~ | 138g(めん90g) | 5%~値上げ |
2022年6月~ | 138g(めん90g) | 10%~値上げ |
2023年6月~ | 138g(めん90g) | 10%~値上げ |
ごつ盛り コク豚骨ラーメン | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
でか一時代 | ||
2001年3月~ | 114g(めん92g) | 175円 |
2004年3月~ | 123g(めん100g) | 175円 |
2008年1月~ | 123g(めん100g) | 190円 |
ごつ盛り時代 | ||
2009年11月~ | 115g(めん90g) | オープン価格 |
2015年1月~ | 115g(めん90g) | 値上げ? |
2019年6月~ | 115g(めん90g) | 5%~値上げ |
2022年6月~ | 115g(めん90g) | 10%~値上げ |
2023年6月~ | 115g(めん90g) | 10%~値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
めん92g→100g | 麺重量を92gから100gに増量し、さらにボリューム満点の商品に。また、目新しさとボリューム感を表現するパッケージデザインに一新。 |
醤油 117g→139g | 醤油ラーメンは4個の肉入りワンタンを合わせ、商品名を「ワンタン醤油」に。味噌ラーメンは「コーン味噌」、豚骨ラーメンは「ねぎ胡麻豚骨」に変更。 |
175円→190円 | 小麦価格の値上げをはじめ、パーム油などの農産物原材料、石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの梱包資材の大幅高騰により、価格設定及び規格を変更。 |
めん100g→90g | それまでの「でか一」から「ごつ盛り」に商品名変更と共に、麺重量を100gから90gへ減量し、合わせてオープン価格化。商品名変更やリニューアルの発表なし。 |
めん94g→100g | 発売20周年を記念し麺を100gに増量し、スープにもブラッシュアップを図った。 |
2015年 値上げ? | 海外の原料の高騰及び円安の影響を受け、原料費、包装費が近年上昇を続けており、物流費や動力費も高騰。今後も高い品質の商品を安定的に提供するために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
2019年 値上げ | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
2022年 値上げ | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
2023年 値上げ | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
2001年 109g 175円 | 日本食糧新聞 |
2004年 めん100gに増量 | 日本食糧新聞 |
2007年 醤油の具大幅増量 | 東洋水産 ニュースリリース |
2008年 190円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2009年 商品名変更、めん90gに減量 | 東洋水産 商品情報 |
2010年 ワンタン醤油だけ激減 | もぐナビ |
2015年 値上げ? | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 5%~値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 10%~値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 10%~値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
ごつ盛りの値上げ解説
東洋水産(マルちゃん)の名だたる商品群の中でも、赤いきつねと緑のたぬきに次いで人気といえる商品が「ごつ盛り」です。比較的大容量で安価、味もそこそことあって若い人を中心に高い支持を得ています。
このごつ盛り、以前から私自身たまに食べることもあって結構昔から存在していた印象だったのですが、発売は2009年と思いのほか新しい。ただ、2001年発売の前身「でか一」も含めると、その歴史は20年を超えます。
ごつ盛りの前身「でか一」が発売された2001年当初、内容量は醤油が109g(めん92g)、味噌が137g(めん92g)で、価格は税別175円。この価格帯はレギュラーサイズ(当時155円)のそれではなく、いわゆる「大盛」のものですね。
マルちゃんにはすでに「でかまる」という、めん90gで同価格の商品があったにもかかわらず、なぜあえて「でか一」を発売したのだろう? でかまるには当時味噌も豚骨も存在し、キャラ丸被りなんだが…
そんな、でかまるとでか一でキャラ丸被りの状況に“食い合い”が起こる事態を危惧してか、でか一は2004年に麺重量を100gにする実質値下げを行います。
味や具材は「でかまる」、ボリューム感とコスパの「でか一」という方向性が確立した瞬間と言えるのかもしれません。
2007年のリニューアルでは、ごつ盛りでも馴染み深い「ワンタン醤油」「コーン味噌」に商品名を変更したうえ、醤油だけ内容量が117gから139gに激増。麺重量は変わっていないことから、具材が重くなったのは間違いない。
しかし2008年、他の大盛系カップ麺同様、従来の税別175円から190円に値上げします。リーマンショック前は原油や小麦など穀物価格が高騰していたため、致し方ない措置といえるでしょう。
そして運命(?)の2009年11月、でか一と入れ替わるように「ごつ盛り」が登場。
この画像ではちょっと見づらいかもしれませんが、「ワンタン醤油」「コーン味噌」「ねぎ胡麻豚骨」と味はまったく一緒であるため、ごつ盛りはでか一の後継商品で間違いありません。
しかし、この大幅リニューアルにより麺重量は100gから90gに減らされています。ただ、価格は税別190円からオープン価格に移行。実売価格では98~118円程度になったことから、事実上の値下げということになるでしょう。
2010年に行われたリニューアルでは、ワンタン醤油のみ133gから117gに激減。2004年のリニューアルで増えた分がそのまま無くなった形になるでしょうか。
とはいえ、メイン具材のワンタンが特別減ったというわけではなく、また味噌コーンやコク豚骨の内容量はそのままであることから、ワンタンの乾燥具合(?)に変更があり、結果重量が大きく減ったと思われます。
2015年、東洋水産含め大手即席麺メーカーの商品の大半が値上げされ、ごつ盛りも影響を受けたと思われますが…オープン価格であるため具体的にどの程度の値上げになったのかは不明。卸価格は多少の値上げがあったと思いますが…
2019年に大手メーカーを中心に広く行われた即席麺の値上げでは、東洋水産からごつ盛りの値上げも正式にアナウンスされ、その幅は「5%~」となっています。相変わらず98円で買えることも多かったけどね。
しかしそんな状況も一変するでしょう。東洋水産含め大手即席麺メーカーが2022年6月と2023年6月に大幅な値上げに踏み切ったから。ごつ盛りも出荷価格がそれぞれ10%超値上げされたことから、店頭での実売価格にも影響してくるはず。
実勢価格は118~148円くらいかな。ごつ盛りの大きな売りであるコストパフォーマンスの高さも、この値上げで消え失せるかもしれませんね。
本来は「でかまる」の廉価版という位置付けだったごつ盛り。しかしでかまるの存在感はどんどん薄れ、現在は「マルちゃんの大容量カップ麺といえばごつ盛り」というイメージが出来上がってしまった。
それを物語るように、かつては味噌やとんこつ、ちゃんぽんなど複数の味がラインナップされていたでかまるも、現在は「もやし味噌ラーメン」のみ。一方でごつ盛りはうどんやそば、焼きそばも含めれば10種の味が販売されている。
でかまるもごつ盛りも麺重量は90g。にもかかわらず実売価格は50円ほど違うとなれば、可処分所得が減る一方の日本人の多くはごつ盛りを手に取っちゃうよねぇ。味はシャキシャキもやしたっぷりの「でかまる もやし味噌」が圧倒してるけどね。
68~78円くらいで買えるノーブランドの激安カップ麺ばかり買っている貧乏人の私でも、ごつ盛りはたまに食べる。それはひとえに量が多くて安いから。味は平凡そのもので、特筆すべきものは何もない。
言うなれば手っ取り早く、かつ安価に腹を満たすためのエサ。さして美味くもないし、栄養バランスは極悪で身体に毒だけど、超簡単に作ることができるし、洗い物も出ない。3食ごつ盛りにすりゃ、1ヶ月の食費は1万円切るぜ!
…1年以内に天に召されるだろうけどな。
そんな“ジャンクフードの極み”を地で行くごつ盛り。それでもかなりの人気を誇っているあたり、みんな貧しいんだなぁ…
ごつ盛りはでか一時代を含め、内容量は若干減ったものの価格はかなり安くなっており、値上げの影響もほとんど見られない良心的な商品。
お金がない若者や、家事とは無縁の独身男性にとってこれほど心強い食べ物はないだろう。