カレーメシの値上げ・実質値上げ情報
メーカー | 日清食品株式会社 |
---|---|
商品名 | カレーメシ(旧日清カップカレーライス) |
内容量 | ビーフ:107g(ライス69g) |
希望小売価格 | 268円(税別) |
原材料 | ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、カレールゥ(動物油脂(豚、牛)、オニオンパウダー、小麦粉、食塩、砂糖、トマトパウダー、乳等を主要原料とする食品、香辛料、カレー粉、香味調味料、ココアパウダー)、味付牛ミンチ、フライドポテト、人参/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、トレハロース、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、乳化剤、酸味料、香料、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香辛料抽出物、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
栄養成分 1食(107g) |
エネルギー 465kcal たんぱく質 7.2g 脂質 15.5g 炭水化物 74.1g 食塩相当量 2.9g |
発売日 | 2013年9月(カレーメシは2014年4月) |
価格・内容量推移 | ||
---|---|---|
年月日 | 内容量(中辛) | 希望小売価格(税別) |
2013年9月~ | 122g(ライス86g) | 208円 |
2015年1月~ | 123g(ライス86g) | 220円 |
2015年6月~ | 124g(ライス86g) | 220円 |
2016年8月~ | 107g(ライス69g) | 220円 |
2019年6月~ | 107g(ライス69g) | 230円 |
2022年6月~ | 107g(ライス69g) | 254円 |
2023年6月~ | 107g(ライス69g) | 268円 |
値上げ理由・建前 | |
---|---|
タイミング | 公表内容 |
208円→220円 | 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
123g→124g | 具材のダイスミンチを大きくすることで、食べ応えと調理後の具材ボリューム感をアップ。商品名を「日清カレーメシ2」に変更。 |
124g→107g ライス86g→69g |
電子レンジ調理が必要だった従来品から、お湯を注いて5分経ったらグルグルかき混ぜるだけで完成する「湯かけ調理」に生まれ変わった。 |
220円→230円 | 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。 |
230円→254円 | 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。 |
254円→268円 | 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。 |
参考サイト | |
---|---|
公式サイト | 日清食品株式会社 |
2013年 122g 208円 | 日清食品 ニュースリリース |
2014年 カレーメシにリニューアル | 日清食品 ニュースリリース |
2015年 220円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2015年 124gに増量 | 日清食品 ニュースリリース |
2016年 湯かけにリニューアル | 日清食品 ニュースリリース |
2019年 230円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2022年 254円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
2023年 268円に値上げ | 日清食品 ニュースリリース |
カレーメシの値上げ解説
お湯を注いで5分待つだけでカレーライスが食べられるという、画期的なインスタント食品である日清食品の「カレーメシ」。「カップラーメンはいい加減飽きたわ~」というマンネリ感に苛まれている人にうってつけの食いもん…なのか?
日清食品は2009年から、約5分の電子レンジ調理でチャーハンやチキンライスなどのご飯ものが食べられる「日清GoFan」シリーズを展開。
だっさいネーミングだな。
翌年2010年には「カップヌードルごはん」が登場し、2013年、カレーメシの前身となる「日清カップカレーライス」を発売。
このカップカレーライスの内容量は122~123g、希望小売価格は税別208円と、2014年に登場するカレーメシとほぼ同じ規格。そして2014年、日清カップカレーライスはカレーメシとして生まれ変わることになります。
しかし、カレーメシ誕生から8か月後となる2015年1月に値上げが行われ、それまでの税別208円から220円に。それを取り繕うように、同年6月には、ダイスミンチ(謎肉)やニンジンなどの具材を大きくすることで1gの増量を果たしています。
約6%値上げして、具材の増量は1gかよ…
ちなみに、このタイミングで商品名が「カレーメシ2」になっている。たった1g具材を増やしただけで「2」に進化し、しかもトマトカレーメシは商品名とパッケージ変更のみで内容に一切の変更はないときている。
もはや“言ったもん勝ち”だよね。
そして2016年8月、カレーメシは大きな変更を行います。
これまで電子レンジで5分半加熱する必要がありましたが、このリニューアルによりお湯を注いで5分待った後にかき混ぜるだけで完成するようになったのです。つまりアウトドアなどお湯しか準備できない状況でも食べられると。
確かにお湯を注ぐだけでカレーライスが食べられるというのは画期的だし、より手軽に食べられる印象が強い。でも、電子レンジがなくお湯しかない状況って滅多にないぞ?
今時自宅に電子レンジがない家庭などほとんど存在しないだろうし、スーパーやコンビニにおいても、温め用の電子レンジが置いてある店舗は多いが、お湯は置いていないスーパーも多い。一方、お湯がある店舗はほぼ100%電子レンジがある。
一般的な感覚として、自宅で食べる際、「お湯を注ぐだけだから楽だわ~」となるものなの? お湯を注いでレンジに入れて5分半セットしてスタートのボタンを押すのがそんなに面倒なの?
「レンチン」という手間が省けたのは確かだろう。しかし、お湯を注ぐだけで完成するという手軽さを得た反面、レンチンのようなアツアツは味わえなくなったという声もある。お湯を注ぐだけだとどうしてもぬるくなってしまうからね。
また、リニューアル前の内容量が126g(ライス86g)だったのに対し、お湯を注ぐだけの仕様になって107g(ライス69g)に激減。
調理法が替わったため単純な比較はできないものの、リニューアル前と後のお湯の目安量はどちらも260gと同様ですし、カロリーを見てもリニューアル前が526kcalなのに対し、リニューアル後は464kcal。確実に減ってるよねステルス値上げだよね。
しかも2019年には10円値上げして230円、2022年6月に254円、そして2023年6月には268円になった。いくらなんでも高すぎね? 希望小売価格268円って、ラ王カップ麺と大して変わらない価格設定だからな。
スーパーなどでの実勢価格は180~230円ほど。どうしても出先で食べたい状況なら仕方ないが、これだけの金額を出すなら、70~100円程度で買えるレトルトカレーを、サトウのごはんなどパウチのご飯にかけた方がよっぽど満足できると思うんだが…
まあ、それすら面倒くさいと言われればそれまでですけどね。
お湯を注ぐだけで出来上がるようになったことでより手軽になったものの、値上げとステルス値上げでお得感は皆無。しかもぐちゃぐちゃのカレーライス…心も懐も貧しい私は未来永劫関わることがない商品だろうな。