日清焼そば(袋麺)の値上げ情報

日清焼そば(袋麺)の値上げ情報
メーカー 日清食品株式会社
商品名 日清焼そば
内容量 100g(めん89g)
希望小売価格 136円(税別)5食パック 680円
原材料 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、ソース(糖類、食塩、粉末ソース、香味調味料、小麦粉加工品、香辛料、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、ポークエキス、植物油脂)、ふりかけ(青のり)/カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酸味料、炭酸Ca、乳化剤、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)
栄養成分
1食(100g)
エネルギー 490kcal
たんぱく質 9.7g
脂質 22.8g
炭水化物 61.6g
食塩相当量 3.8g
発売日 1963年7月

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2005年4月時点 100g(89g) 90円
2008年1月~ 100g(89g) 100円
2015年1月~ 100g(89g) 105円
2019年6月~ 100g(89g) 111円
2022年6月~ 100g(89g) 123円
2023年6月~ 100g(89g) 136円

日清焼そば 5食パック
年月日 内容量 参考小売価格(税別)
2005年4月時点 100g×5食 450円
2008年1月~ 100g×5食 500円
2015年1月~ 100g×5食 525円
2019年6月~ 100g×5食 555円
2022年6月~ 100g×5食 615円
2023年6月~ 100g×5食 680円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
90円→100円 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。
100円→105円 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
105円→111円 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
111円→123円 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。
123円→136円 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。

参考サイト
公式サイト 日清食品株式会社
2005年 100g 90円 日清食品 製品情報
2008年 100円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2015年 105円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2019年 111円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2022年 123円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2023年 136円に値上げ 日清食品 ニュースリリース

日清焼そば(袋麺)の値上げ解説

「日清焼そば」といえば「日清焼そばU.F.O.」を思い浮かべる人も多いでしょう。しかしU.F.O.より歴史が長く、かつ今でも根強い人気を誇っているのが袋麺の日清焼そば。

1963年7月に世界初のインスタント焼そばとして登場した日清焼そば。世界初のインスタントラーメンである同社のチキンラーメンの発売が1958年ということを鑑みれば、当時の日清焼そばの革新性が読み取れるかと。

発売当時の日清焼そばの内容量や価格は不明。

2005年時点での内容量は現在と変わらぬ100g(めん89g)となっており、日清食品の様々なインスタント麺の傾向から、少なくとも1990年代からこの内容量を貫いていると思われます。ちなみに1998年時点で価格は税別90円。

2008年、小麦など原材料価格の高騰などを理由に100円に値上げし、2015年に105円、2019年111円、2022年6月123円、そして2023年6月からは136円に値上げしています。

一方、なんとなくお徳感がある「日清焼そば 5食パック」の希望小売価格は2022年に615円になるなど、単純に「1袋123円×5食」のしょっぱい仕様。5食パックでも一切割り引かない即席めんメーカーの姿勢は昔から一貫している。

もちろん5食パックも2023年6月に値上げされた。当然ながら136円×5食の計680円という仕様だ。ちょっとは割り引けよ。

ただ、スーパーなど小売店の実売価格では、1袋が安売りされていることはほとんどない一方、5食パックは特売になることも多く、298円くらいの値札をぶら下げているケースも散見されました。680円になってそれも見なくなったけどね。

さて、インスタントの袋麺焼きそばとして圧倒的な人気を誇る「日清焼そば」と、カップ焼きそばでシェアNO.1の「日清焼そばU.F.O.」、2つのナンバーワンを抱える日清食品。チルドの3食入り焼きそばはマルちゃんの足元にも及ばないけどな。

袋麺の日清焼そばの希望小売価格が136円なのに対し、U.F.O.は236円と、100円もの価格差が開いており、知名度や目にする頻度もU.F.O.が圧倒しているため、「U.F.O.の方が美味しい」と思っている人も多いのではないでしょうか。

袋麺の焼きそばは、チルドはもちろん、カップ焼きそばにも劣る廉価品だと。

しかしそれは壮大な勘違い

確かに蒸し麺を使用するチルドの焼きそばには敵わない。しかし袋麺の日清焼そばは、フライパンで作るという工程を守ることで、カップ焼そばのU.F.O.より“焼きそばらしい焼きそば”にすることが可能。

乾燥麺をお湯で戻すだけの日清焼そばU.F.O.は、焼きそば本来の香ばしさがなく、あくまでも“焼きそば風カップ麺”。

一般的な蒸し麺を焼いて作る焼きそばより、カップ焼きそば独特のジャンクフード感漂う味や香りが好きという人がそれなりに存在するのは確かだし、その感覚も理解できる。ジャンクフードにはえも言われぬ中毒性があるからね。

ただ、「焼きそば」を食べたいのであれば、袋麺の日清焼そばをおすすめする。フライパン調理が面倒でなければ…の話だけどね。

でも…どうせフライパンで調理するなら「マルちゃん焼そばなどのチルドの焼そばでいいじゃん」となるよね。味はピカイチだし価格も袋麺よりさらに安い。

東洋水産 マルちゃん焼そば

そう考えると、インスタント袋麺の焼きそばって中途半端な存在だな。手軽さではカップ焼きそばはおろかチルド焼きそばにも劣り、味や価格もチルドに負ける…だからいまいちマイナーな存在なんだろうな。

だったらいっそのこと、日清のラーメン屋さんのように5食375円くらいに大幅値下げすればいいのに。「世界初のインスタント焼きそば」というプライドがそれを許さんか。

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