麺づくりの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー | 東洋水産株式会社 |
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商品名 | 麺づくり |
内容量 | 鶏ガラ醤油:97g(めん65g) |
希望小売価格 | 236円(税別) |
原材料 | めん(小麦粉、食塩、卵粉、たん白加水分解物)、添付調味料(しょうゆ、豚脂、ポークエキス、食塩、チキンエキス、こんぶエキス、香辛料、たん白加水分解物、植物油、野菜エキス、砂糖、香味油脂、粉末煮干し)、かやく(チンゲン菜、メンマ、なると、のり、ねぎ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、カラメル色素、増粘多糖類、クチナシ色素、pH調整剤、ベニコウジ色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
栄養成分 1食(97g) |
エネルギー 297kcal めん・かやく:258kcal スープ:39kcal たんぱく質 9.0g 脂質 5.4g 炭水化物 53.1g 食塩相当量 6.2g めん・かやく:2.0g スープ:4.2g |
発売日 | 1992年6月 |
麺づくり 鶏ガラ醤油(旧しょうゆラーメン) | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1992年6月~ | 98g(めん70g) | 155円 |
2000年9月~ | 86g(めん65g) | 155円 |
2008年1月~ | 94g(めん65g) | 170円 |
2015年1月~ | 97g(めん65g) | 180円 |
2019年6月~ | 97g(めん65g) | 193円 |
2022年6月~ | 97g(めん65g) | 214円 |
2023年6月~ | 97g(めん65g) | 236円 |
麺づくり 合わせ味噌(旧みそラーメン) | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1992年6月~ | 106g(めん70g) | 155円 |
2000年9月~ | 108g(めん65g) | 155円 |
2008年1月~ | 103g(めん65g) | 170円 |
2015年1月~ | 104g(めん65g) | 180円 |
2019年6月~ | 104g(めん65g) | 193円 |
2022年6月~ | 104g(めん65g) | 214円 |
2023年6月~ | 104g(めん65g) | 236円 |
麺づくり 旨コク豚骨(旧とんこつラーメン) | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1994年3月~ | 91g(めん70g) | 155円 |
2000年9月~ | 86g(めん65g) | 155円 |
2008年1月~ | 85g(めん65g) | 170円 |
2015年1月~ | 88g(めん65g) | 180円 |
2019年6月~ | 87g(めん65g) | 193円 |
2022年6月~ | 87g(めん65g) | 214円 |
2023年6月~ | 87g(めん65g) | 236円 |
麺づくり 鶏だし塩(旧タンメン) | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1993年2月~ | 91g(めん70g) | 155円 |
2000年9月~ | 85g(めん65g) | 155円 |
2008年1月~ | 85g(めん65g) | 170円 |
2015年1月~ | 86g(めん65g) | 180円 |
2019年6月~ | 87g(めん65g) | 193円 |
2022年6月~ | 87g(めん65g) | 214円 |
2023年6月~ | 87g(めん65g) | 236円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
麺70g→65g | 不明 |
155円→170円 | 小麦価格の値上げをはじめ、パーム油などの農産物原材料、石油化学製品を原料とするフィルムや段ボールなどの梱包資材の大幅高騰により、価格設定及び規格を変更。 |
170円→180円 | 海外の原料の高騰及び円安の影響を受け、原料費、包装費が近年上昇を続けており、物流費や動力費も高騰。今後も高い品質の商品を安定的に提供するために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
180円→193円 | 即席麺商品の製造に係る原材料の上昇に加え、包材費、物流費、人件費等も高騰しており、今後とも安全・安心で満足いただける品質の商品を安定的に届けるために価格を見直さざるを得ない状況に。 |
193円→214円 | 原材料費や包材費、物流費、燃料費等が高騰する状況が続くと予想され、今後も安全・安心で高品質な商品を提供するために、商品価格の見直しをせざるを得ない状況になった。 |
214円→236円 | 原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費等も高騰しており今後もこうした状況が続くと予想される。今後も安全・安心で高品質な商品を安定的に供給するため商品価格の見直し。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 東洋水産株式会社 |
1992年 98g(めん70g) 155円 | 日本食糧新聞 |
1993年 タンメン発売 | 日本食糧新聞 |
1994年 とんこつラーメン発売 | 日本食糧新聞 |
2000年 麺65gに減量 | 日本食糧新聞 |
2008年 170円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2015年 180円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2019年 193円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2022年 214円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
2023年 236円に値上げ | 東洋水産 ニュースリリース |
マルちゃん 麺づくりの値上げ解説
ノンフライ麺を使用したカップ麺としては、日清食品の「麺職人」とトップ争いを繰り広げている、東洋水産(マルちゃん)の「麺づくり」。
マルちゃん 麺づくりが発売されたのは1992年。当初はしょうゆとみそのみのラインナップで、内容量はしょうゆが98g(めん70g)、みそが106g(めん70g)、希望小売価格は税別155円となっていました。
その後1990年代後半には麺重量を65gに減らすステルス値上げを行っていますが、麺自体は着実に進化しており、食感やのどごしは発売時とは比べ物にならないレベルのものになっている。重量減は残念だが。
一方、価格は数多のカップ麺同様、2008年に170円、2015年180円、2019年193円、2022年214円、2023年6月には236円に値上げ。「もう同じことを何回書いてきただろう…」と感じてしまうほど、各社まったく同じ値上げ時期と価格設定。
1992年に発売されたマルちゃん 麺づくりに対し、日清食品の麺職人は2001年発売、前身となる「小麦麺職人」でも2000年発売と後発。
醤油の内容量を比べてみると、麺づくりは97g(めん65g)、麺職人は88g(めん65g)と似通っており、ノンフライ麺を使用し、かつスープも本格的な醤油ラーメンの味を目指している点など、明らかに麺づくりにぶつけてきた形。
とはいえ、どちらも同じ価格設定であったこと、日清食品より東洋水産(マルちゃん)の商品の方が安売りされる傾向にあることなどから、当初は麺づくりの方が売れていたものの、日清のブランドもあってか近年は接戦に。
加えて2022年に日清食品は麺職人の希望小売価格を193円から140円へと大幅な値下げを行い形勢は逆転。日清…手段を選ばんな…
ただ、希望小売価格が140円になったからといって実売価格が目に見えて下がったわけではなく、スーパーなどで確認しても麺づくりと麺職人の価格はほとんど変わらない印象。希望小売価格は下がっても卸価格はあまり変わっていないのかな?
2022年以降、麺職人は140円→155円→172円に値上げするも、同時期に麺づくりは193円→214円→236円になっているわけだから、差は開く一方。でもやっぱり実売価格はあまり変わらない…
ちなみに、私が確認した限りでは、麺づくりと麺職人の両方を置いている小売店は少なく、どちらか一方のみ取り扱っているケースが多い。コンセプト丸被りだから、両方置いたとしても食い合うだけなのかもしれない。
カロリーが高く体に悪い印象があるカップ麺において、ノンフライ麺を使用した麺づくりは300~350kcalと若干ヘルシー。
カップ麺の中では本格的と言える味で、値上げされたとはいえ価格も平均的なので、「カロリーや脂質が気になるけどカップ麺が食べたい」という人は、これを選んでおけば罪悪感を多少は軽減できるかも。
もちろんスープは残す方向で。