どん兵衛の値上げ情報

どん兵衛の値上げ情報
メーカー 日清食品株式会社
商品名 どん兵衛
内容量 きつねうどん:96g(めん74g)
希望小売価格 236円(税別)
原材料 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ)、スープ(食塩、糖類、魚粉(そうだかつお、にぼし、かつお)、粉末しょうゆ、かつおぶし調味料、デキストリン、七味唐辛子、ねぎ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、香辛料抽出物、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、パプリカ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)
栄養成分
1食(96g)
エネルギー 421kcal
 めん:398kcal
 スープ:23kcal
たんぱく質 9.9g
脂質 17.4g
炭水化物 56.1g
食塩相当量 5.0g
 めん:1.7g
 スープ:3.3g
発売日 1976年8月

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
1976年8月~ 87g(めん70g) 不明
2000年8月時点 97g(めん74g) 155円
2008年1月~ 97g(めん74g) 170円
2015年1月~ 96g(めん74g) 180円
2019年6月~ 96g(めん74g) 193円
2022年6月~ 96g(めん74g) 214円
2023年6月~ 96g(めん74g) 236円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
155円→170円 小麦の政府売渡価格の大幅引き上げに加え、パーム油や包装資材、具材、スープ原料など原材料価格の高騰により、コストアップを抑える企業努力が限界に近づいたため。
170円→180円 新興国の需要拡大や円安により原材料価格の上昇が続き、包装資材や物流コストも高騰しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
180円→193円 具材、包材などの原材料や資材価格が高騰、加えて製造労務費や物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となったため。
193円→214円 小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめ資材価格やエネルギー費、物流費も上昇しており、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり、やむを得ず価格改定。
214円→236円 原材料や包装資材の価格高騰に加え、エネルギーコストも大幅な上昇が続いており、全社を挙げ効率化・合理化を進め価格維持に努めるも、自助努力だけではコスト吸収は困難に。

参考サイト
公式サイト 日清食品株式会社
2000年 97g 155円 日清食品 ニュースリリース
2008年 170円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2015年 180円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2019年 193円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2022年 214円に値上げ 日清食品 ニュースリリース
2023年 236円に値上げ 日清食品 ニュースリリース

どん兵衛の値上げ解説

マルちゃん「赤いきつね」や「緑のたぬき」と人気を二分する、日清食品の和風カップ麺「どん兵衛」。「赤いきつねとどん兵衛 きつねうどんはどっちが美味いか?」については、全国各地で争いが勃発するほど。

どん兵衛が発売されたのは1976年8月。当時の蓋を見るに、内容量は87g(めん70g)と、現在の96g(めん74g)より少なかったことが伺えます。

1976年発売当時のどん兵衛のパッケージ

価格については不明ながら、当時のカップ麺の相場を考えると、希望小売価格は120円前後といったところでしょうか。

87gという内容量は少なくとも1986年まで継続されますが、その後油揚げが「大あげ」になったのに伴い、内容量は89g(めん70g)、90g(めん70g)と増えていき、2000年には97g(めん74g)、希望小売価格155円であったことが確認できます。

しかし2008年になると小麦価格が急騰。小麦の政府売渡価格が大幅に上昇したことで日清食品含め多くのメーカーのインスタントラーメンが値上げされ、どん兵衛は170円に。

その後も2015年に180円、2019年193円、2022年214円、2023年6月には236円と価格改定が行われています。ちなみに、どん兵衛シリーズは味によって価格が異なるということはなく、レギュラーサイズのものは基本的にすべて税別236円となっております。

さて、冒頭でも触れた通り、どん兵衛を語る上で比較せざるを得ないのが、マルちゃんの「赤いきつね」ですよねそうですよね絶対そうだね。

どん兵衛と赤いきつね

まず「どちらが先に発売されたのか?」については、どん兵衛 きつねの1976年8月に対し、赤いきつねは1978年と後発。

しかし赤いきつねは1975年9月に発売された世界初のカップうどん「マルちゃんのカップうどんきつね」のリニューアル品であり、パク…もとい、後発の類似品という立場はどん兵衛の方。

ちなみに、マルちゃん(東洋水産)はカップうどんきつねと同時に「カップ天ぷらそば(1980年、緑のたぬき天そばにリニューアル)」を発売しているが、日清食品がどん兵衛 天そばを発売したのは1976年11月と、やはりパク…もとい、似せた商品。

世界初のインスタントラーメンとしてチキンラーメンを送り出し、世界初のカップ麺としてカップヌードルの発売にこぎつけた日清食品も、一方ではライバル社の二番煎じ商品(厳密には複数社の発売後)を出していたということですね。

それに対し、どん兵衛の「きつねうどんは緑、天ぷらそばは赤」を強く意識したのか…は知らんが、「赤いきつね、緑のたぬき(天そば)」と、同系色を使いつつ色を逆にしてぶつけてきたあたり、東洋水産の意地が見て取れる。

一応どん兵衛のきつねうどん・天ぷらそばと、赤いきつね・緑のたぬきを、希望小売価格と内容量で比較してみましょうか。

内容量 価格(税別)
どん兵衛 きつねうどん 96g(めん74g) 236円
赤いきつねうどん 96g(めん74g) 236円

内容量 価格(税別)
どん兵衛 天ぷらそば 100g(めん72g) 236円
緑のたぬき 天そば 101g(めん72g) 236円

…なんかもうバッチバチよね。そこまで寄せんでも…

どん兵衛や赤いきつね・緑のたぬきを頻繁に食べている人や、実際に食べ比べてみれば色々と相違点があるのでしょう。しかしたまにしか食べないレベルであれば違いなんて分からない。少なくとも私には分からない。

ちょっとはましなカップうどんでも食べてみるか」という、年に1回あるかないかの気まぐれが襲ってきた際に安い方を買えばいい。

ただ、この2つは同じ希望小売価格ながら、赤いきつねの方が安いケースが多いため、価格だけで選ぶと赤いきつねばかり食べることになりかねない。だからといって割引が渋いどん兵衛をあえて買おうとも思わない。

カップヌードルやチキンラーメンなどにも言えることですが、日清食品のインスタントラーメンって値引きを抑えている印象がありますよね。「俺は天下の日清食品様だ!」とふんぞり返っているようで鼻につく。

そんな日清食品のどん兵衛に対し、妬みを含んだじっとり感ある視線をチラッチラッと送りつつ、今日も69~79円で売られている麺のスナオシや大黒食品のカップうどんに手を伸ばす。

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧