朝のフレッシュ ロースハムの値上げ情報
メーカー | 伊藤ハム株式会社 |
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商品名 | 朝のフレッシュ ロースハム |
内容量 | 35g×3連(105g) 4連(140g) |
参考小売価格 | 340円(3連) 450円(4連) |
原材料 | 豚ロース肉(輸入又は国産(5%未満))、糖類(水あめ、砂糖)、卵たん白、植物性たん白、食塩、乳たん白、ポークエキス調味料/調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、カゼインNa、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む) |
栄養成分 (35gあたり) |
エネルギー 41kcal たんぱく質 6.0g 脂質 1.1g 炭水化物 1.8g 食塩相当量 1.0g |
発売日 | 1997年 |
価格・内容量推移 | |||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税込) | |
2000年10月時点 | 55g×3連 | 3連 | 4連 |
320円 | ― | ||
2004年頃~ | 50g×3連 | 3連 | 4連 |
320円 | ― | ||
2007年4月~ | 50g×3連 50g×4連 |
3連 | 4連 |
320円 | 430円 | ||
2008年頃~ | 38g×3連 38g×4連 |
3連 | 4連 |
320円 | 430円 | ||
2014年頃~ | 37g×3連 37g×4連 |
3連 | 4連 |
313円 | 410円 | ||
2018年~ | 37g×3連 37g×4連 |
3連 | 4連 |
324円 | 432円 | ||
2021年~ | 37g×3連 37g×4連 |
3連 | 4連 |
320円 | 430円 | ||
2022年3月~ | 37g×3連 37g×4連 |
3連 | 4連 |
330円 | 440円 | ||
2022年10月~ | 37g×3連 37g×4連 |
3連 | 4連 |
340円 | 450円 | ||
2023年4月~ | 35g×3連 35g×4連 |
3連 | 4連 |
320円 | 430円 | ||
2023年10月~ | 35g×3連 35g×4連 |
3連 | 4連 |
330円 | 440円 | ||
2024年4月~ | 35g×3連 35g×4連 |
3連 | 4連 |
340円 | 450円 | ||
2024年10月~ | 3~20%値上げ |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
55g→50g | なし |
50g→38g | 不明 |
38g→37g 320円→313円 |
不明 |
313円→324円 410円→432円 |
なし |
324円→320円 432円→430円 |
なし |
2022年3月 4~12%値上げ |
加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。 |
2022年10月 3~30%値上げ |
世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。 |
2023年4月 5~20%値上げ |
昨今の原材料費、エネルギーコスト、包材費、物流費の上昇に加え、原材料原産国での堅調な需要環境から主原料の価格が高止まりしているため、納品価格の改定および商品規格の変更。 |
2023年10月 5~15%値上げ |
昨今のエネルギーコストや物流費の上昇に加え、ハム・ソーセージおよび調理加工食品の原材料価格の高騰が依然として継続、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することは困難に。 |
2024年4月 2~25%値上げ |
原材料価格の高騰が依然として継続している状況に加え、人件費及び物流費の上昇も続いており、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することが極めて困難な状況に至ったため。 |
2024年10月 3~20%値上げ |
原材料価格がいっそうの高騰を続け、人件費及び物流費の上昇も継続。このような厳しい環境の中、効率化・合理化等の企業努力を続けてきたが、自助努力だけでのコスト吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 伊藤ハム株式会社 |
2000年 55g×3連 320円 | 伊藤ハム プロダクトラインナップ |
2004年 50gに実質値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2012年 38g時の価格 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年3月 4~12%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年10月 3~30%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年10月 3連340円 4連450円 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2023年4月 5~20%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2023年10月 5~15%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年4月 2~25%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年10月 3~20%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
朝のフレッシュ ロースハムの値上げ解説
食肉業界において日本ハムと熾烈な首位争いを演じている伊藤ハムの中でも屈指のヒット商品、それが「朝のフレッシュシリーズ」。中でもロースハムは定番中の定番となっています。
朝のフレッシュ ロースハムが発売されたのは1997年と思いのほか新しい。当時の1パックの内容量は5枚入55gで3連パックのみというのが基本となっており、価格は税別320円。
しかし2004年頃には1パックの内容量を50g減らす実質値上げを行い、2007年には4連パックが登場しています。詳細な希望小売価格は不明ながら、3連の価格は320円で変わらずだと思われます。(一部398円という情報も)
大きく動いたのは2008年頃。それまで1パック5枚入50gだった内容量が一気に4枚入38gへと激減。価格は税込320円だったため、実に24%にも及ぶ凄まじい実質値上げということに。
ただ、実質値上げを積極的に行う伊藤ハムとはいえ、一気に24%もの値上げを行うことはなかったため、1パック50gだった時の価格はもっと高かった可能性も。
とはいえ2000年時点において1パック55g×3連で320円だったものが2008年には37g×3連で320円になった事実は変わらないが。
価格据え置きで50gが一気に38gになったのか、50g入りの段階で相応の値上げを行っており、38g化と同時に値下げして320円に戻ったのか…という過程の違いであり、発売から10年あまりで内容量が31%減るステルス値上げが行われたことに変わりはない。
2014年頃には内容量が38gから37gへと微減するものの、価格は3連が税別290円(税込313円)、4連が税別380円(税込410円)に。消費税総額表示の緩和や消費税8%への増税に合わせて若干の値下げが行われたか。
その後2018年には3連が税別300円(税込324円)、4連400円(税込432円)に値上げするが、2021年4月からの総額表示義務化を睨み3連を税込320円、4連を税込430円に戻しています。
2022年3月になると、3連を330円、4連440円に値上げし、同年10月には3連340円、4連450円に値上げ。
2023年4月にそれまでの1パック37gから35gへと減量したうえで3連320円、4連430円に値下げしたっぽい。しかし半年後の2023年10月に3連330円、4連440円に値上げし、2024年4月には結局3連340円、4連450円に戻す。
さらに2024年10月にも値上げすることが決定しており、朝のフレッシュ ロースハムは値上げor内容量減に。2022年から半年ごとに値上げするとか、ほんとふざけた企業だよな伊藤ハム。
価格に関してはある程度の値上げは仕方ないにしても、発売時の内容量55gから35gへの激減はやりすぎ。それでも実質値上げ幅は伊藤ハムの商品群の中では平均的なレベルですけどね。この程度の内容量減は日常茶飯事ですよ。
にしても…主要な商品に関しては値上げ時に公表することも多い伊藤ハムだが、朝のフレッシュに関してはまったく触れられていない。これだけの人気商品を複数回にわたってこっそりステルス値上げするあたり、伊藤ハムの企業姿勢が見て取れる。
多くの食肉メーカーが販売している使い切りスライスハムの中でも屈指の人気を誇る朝のフレッシュ ロースハム。人気に違わぬ確かな美味しさは認めるけど、度重なる実質値上げも相まってやや割高感が漂う。
でもロースハムって脂身がほとんどないため、豚肉としてはかなり低カロリーで、しかも高たんぱく。それでいて味はしっかりしているから、脂肪が気になる酒好きにとってロースハムはつまみに最適といえるでしょう。
肥満やポッコリ腹が気になる中年共は選択肢に入れておけ。