ナチュレ 恵 フルーツヨーグルトの値上げ情報

ナチュレ 恵 フルーツヨーグルトの値上げ情報
メーカー 雪印メグミルク株式会社
商品名 ナチュレ 恵 フルーツヨーグルト
内容量 70g×4
希望小売価格 オープン価格(275円前後・税別)
原材料
(いちご)
乳製品(国内製造)、いちご果肉・果汁、砂糖、乳たんぱく質、ココナッツオイル、ゼラチン/増粘多糖類、ベニコウジ色素、香料、酸味料、乳酸Ca、甘味料(スクラロース)、(一部に乳成分・ゼラチンを含む)
栄養成分
1個(70g)
エネルギー 37kcal
たんぱく質 2.8g
脂質 0.3g
炭水化物 5.8g
食塩相当量 0.09g
発売日 2011年3月

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2011年3月~ 75g×4 220円
2015年4月~ 75g×4 225円
2015年9月~ 70g×4 225円
2019年4月~ 70g×4 235円
2022年11月~ 70g×4 245円
2023年4月~ 70g×4 265円
2025年3月~ 70g×4 オープン価格
(275円前後)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2015年4月
220円→225円
酪農生産基盤の保持と国産乳製品市場の安定的な発展の為乳価の値上げが決定。原材料価格や物流コストも高騰しており、乳価値上げとあわせ大幅なコスト増に。
2015年9月
300g→280g
新フレーバーを加えた新しい組合せで発売するとともに、裏にヨーグルトが付きにくいフタ素材を新たに採用。購入しやすい価格を継続するため、1個あたりの内容量を70gに。
2019年4月
225円→235円
酪農生産基盤の強化と国産乳製品の安定的供給を図る為、2019年4月より生乳取引価格の引き上げで合意。さらに原材料や包装資材などのコスト上昇は企業努力による吸収の限界に。
2022年11月
235円→245円
酪農生産基盤を守り、国産牛乳・乳製品の安定的供給を図ため、生乳取引価格の引き上げで合意。さらに主要原材料や包装資材、エネルギーなどのコストも上昇しているため価格改定。
2023年4月
245円→265円
2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。
2025年3月
265円→275円
近年、原材料価格や包装資材価格が上昇していることに加えて、最低賃金の上昇や人手不足の深刻化による人件費や物流コストの増加など、コストアップによる影響が生じているため。

参考サイト
公式サイト 雪印メグミルク株式会社
2011年3月 300g 220円 雪印メグミルク 商品のご案内
2015年4月 225円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2015年9月 280gに実質値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2019年 235円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2022年 245円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2023年 265円に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース
2025年3月 275円前後に値上げ 雪印メグミルク ニュースリリース

ナチュレ 恵 フルーツヨーグルトの値上げ解説

昔は小サイズの複数パックヨーグルトといえば、プリン同様3個パック入りが主流でした。しかし近年は4個パック…とりわけフルーツ入りの4個パックが人気。そんな流れの中で雪印メグミルクが送りだしたのが「ナチュレ 恵 フルーツヨーグルト」。

ただ、ナチュレ 恵 フルーツヨーグルトは4個パックのフルーツ入りヨーグルトとしてはかなり後発となる2011年発売で、当時の内容量は75g×4、価格は税別220円となっていました。

2015年4月に225円に値上げし、同年9月には1個あたりの内容量を75gから70gにステルス値上げ。4月に225円に値上げしておいて、たった5か月後のリニューアルで実質値上げかよ。

このリニューアルのニュースリリースに「お買い求めやすい価格を継続するため、1個あたりの内容量を70gに変更しました」と、消費者に理解を求める文言が存在するが、なんかちょっと偉そうだよね。

価格を維持するため量を減らすしかなかったんだから四の五の言うなよ」という圧力を感じる。実際は「お求めやすい価格を継続するため」ではなく「弊社の利益を確保するため」なんだろうけどな。

このへんの傲慢さが雪印だね♪

2019年には生乳取引価格の引き上げなどを理由に235円へ値上げし、2022年にも同じ理由で245円、2023年265円に値上げ。その後オープン価格に変更し、2025年3月には275円前後へと値上げ。

その度にニュースリリースが発表されるが、文言が毎度ほとんど同じという手抜き仕様。

2015年に値上げしたうえ“価格を維持するため”とか言ってステルス値上げを行ったものの、ちょっと原材料価格やエネルギーコストが上がれば値上げ値上げ、また値上げ。当然ながら、その後原材料価格などが下がっても値下げすることはない。

近年ヨーグルト売り場で存在感を増している4個パックのフルーツ入りヨーグルト。雪印メグミルクも「この状況、指をくわえて見ているわけにはいかない!」とばかりに慌ててナチュレ 恵 フルーツヨーグルトを発売したんだろう。

この4個パックのフルーツ入りヨーグルトは、明治、森永乳業、雪印メグミルクの大手3社にダノンジャパンを加えた4社がしのぎを削っている。この4社のフルーツ入りヨーグルト4個パックの内容量と価格は以下の通り。

内容量 価格
ブルガリアヨーグルト
(明治)
70g×4 260円
ビヒダスヨーグルト
(森永乳業)
75g×4 290円
ナチュレ 恵
(雪印メグミルク)
70g×4 275円
ダノンヨーグルト
(ダノンジャパン)
70g×4 オープン価格

この4商品の中で特に人気なのが明治のブルガリアヨーグルトとダノンジャパンのダノンヨーグルト。ダノンヨーグルトは他を寄せ付けない低価格が強みだし、ブルガリアヨーグルトは圧倒的な知名度と、大手3社の中で最も安いという点が大きな武器。

そしてこの2つから大きく離されてビヒダスヨーグルトとナチュレ 恵が追いかけるという状況。

そもそもさ、ナチュレ 恵のフルーツ入りヨーグルト4個パックはこの中で最後発なのよ。にもかかわらず最も割高。価格的にはビヒダスが最も高いけど、内容量も加味するとナチュレ 恵の方が若干高い。

最後発でトップの2商品に比べ明らかに売れていないのに、価格は最も高い。なんなんだこれ? 「天下の雪印メグミルク様が作ってやってんだぞ!」的な?

食中毒事件に牛肉偽装事件を引き起こして雪印乳業は凋落し、経営統合や持ち株会社設立、合併などごたごたを経て雪印メグミルクという形に落ち着いた。それでも“雪印”という歴史あるブランドに執着しているということか。

不祥事は20年以上前の出来事だし、現在の雪印メグミルクは健全にやっているのだろう。でもナチュレ 恵 フルーツヨーグルトのような割高商品を目にすると、「あの雪印が偉そうに」という感情が湧いてくるのもまた事実。

一度なくしてしまった信頼を取り戻すのって本当に難しいね。

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