雪印メグミルク ベビーチーズの値上げ情報
メーカー | 雪印メグミルク株式会社 |
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商品名 | ベビーチーズ |
内容量 | 46g(11.5g×4個) |
希望小売価格 | 190円(税別) |
原材料 | ナチュラルチーズ/乳化剤 |
栄養成分 1個(11.5g) |
エネルギー 37kcal たんぱく質 2.4g 脂質 3.0g 炭水化物 0.0~0.4g 食塩相当量 0.35g |
発売日 | 1960年 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
1995年時点 | 112g(28g×4個) | 200円 |
2001年時点 | 80g(20g×4個) | 150円 |
2005年10月~ | 72g(18g×4個) | 150円 |
2006年2月~ | 72g(18g×4個) | 165円 |
2008年2月~ | 72g(18g×4個) | 195円 |
2008年8月~ | 72g(18g×4個) | 205円 |
2010年2月~ | 72g(18g×4個) | 195円 |
2013年9月~ | 48g(12g×4個) | 150円 |
2018年5月~ | 48g(12g×4個) | 160円 |
2022年4月~ | 48g(12g×4個) | 168円 |
2022年9月~ | 46g(11.5g×4個) | 168円 |
2023年4月~ | 46g(11.5g×4個) | 190円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
112g→80g 200円→150円 |
不明 |
80g→72g | なし |
150円→165円 | 世界的に乳製品需要が旺盛でありチーズの国際相場が高騰していることに加え、原油高による包装資材などのコストアップ、円安が続く中、家庭用チーズの価格・容量を見直し。 |
165円→195円 | 世界的に乳製品需要が拡大している一方、気象要因等に伴う生乳生産量の低下から、国際市場への乳製品供給量が減少。これにより輸入原料チーズの価格が高騰しているため。 |
195円→205円 | 現在、原油価格は史上最高水準にあり、穀物相場も高騰、原材料価格は高値推移が継続。また、飼料価格の高騰により生乳価格の大幅な引き上げとなっていることから価格改定および規格変更。 |
205円→195円 | 平成20年度のチーズ市場は、原料チーズの価格高騰に伴う市場価格の値上がりと景気後退により大きく縮小。その後、生乳生産者団体との交渉により生乳価格が引き下げられたため値下げを実施。 |
72g→48g 195円→150円 |
値ごろ感や手軽さで人気の高い「ベビーチーズ」シリーズを新しい容量および価格に変更し、さらにお買い求めやすくした。個包装アルミパッケージはあけくちを改良し開けやすさ向上。 |
150円→160円 | 酪農経営と生乳生産基盤の強化を目的に、2018年4月取引分からチーズ向け原料乳価格が引き上げ。また、エネルギー、物流費、人件費等のコストアップ吸収が企業努力の範囲を超えたため。 |
160円→168円 | 新型コロナウイルス感染症の拡大は依然続いているものの、世界的に経済活動の再開が進みチーズ需要が増加し、輸入原料チーズの価格が高騰。その他コストアップもあり価格改定を実施。 |
48g→46g | 生乳生産量の減少、飼料・エネルギーコスト等の高騰などにより輸入原料チーズの価格が高騰。油脂類、原油価格、輸送運賃、包装資材などのコストアップもあり、価格改定・容量変更を実施。 |
168円→190円 | 2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 雪印メグミルク株式会社 |
1995年 112g 200円 | 日本食糧新聞 |
2001年 80g 150円 | 雪印乳業 主要商品のご案内 |
2005年 72gに実質値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご案内 |
2006年 165円に値上げ | 雪印乳業 ニュースリリース |
2008年2月 195円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご案内 |
2008年8月 205円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご案内 |
2010年 195円に値下げ | 雪印乳業 雪印商品のご案内 |
2013年 48g 150円に実質値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2018年 160円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2022年4月 168円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2022年9月 46gに実質値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2023年 190円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
雪印メグミルク ベビーチーズの値上げ解説
スーパーなどのチーズ売り場において、目立つところにやたらと並べられているベビーチーズといえば六甲バターのQBBシリーズ…なんだけど、ここで取り上げるのは“じゃないほう”の雪印メグミルク「ベビーチーズ」。
雪印ベビーチーズの歴史は長く、発売は1960年。発売時の内容量や価格はもちろん、発売から35年間の内容量・価格推移は不明。1995年時点で内容量112g(28g×4個)、価格は税別200円だったというのは確認できました。
2001年時点では80g(20g×4個)・150円になっています。112g・200円の時より若干ながら値上げされたことになるが、その後の値上げ・ステルス値上げっぷりを考えれば、この程度の実質値上げは可愛いものですよ。
2005年、72g(18g×4個)へとステルス値上げしたのを皮切りに、2006年165円に値上げ、2008年2月には一気に30円値上げして195円、同年8月205円。2008年の大幅値上げはベビーチーズ含めチーズ全てが同様の動きとなっています。
しかしこの値上げ直後にリーマンショックが起き、原材料や原油などの商品価格が暴落。加えて景気に一気に冷え込んだため、豪快に値上げしたチーズの売上は一気に落ちたのでしょう。2010年、195円への値下げが行われます。
世界経済をどん底に叩き落したリーマンショックに直面しても10円の値下げで済まそうとするあたり、消費者を完全に舐めきっているよね。
そして圧巻なのは2013年。
2014年は雪印メグミルクやチーズに限らず、幅広い商品・メーカーが値上げを行うのですが、雪印メグミルクのベビーチーズは先回りして2013年9月リニューアルを行い、内容量を72gから48gへと激減させたうえで150円に値下げします。
195円から150円への値下げとなると、値下げ率は23%。一方の内容量減少率は33%ですから、完全なる実質値上げだよね。もはや「ベビーチーズ」じゃなくて「ベビーベビーチーズ」だよね。
雪印メグミルクはニュースリリースにおいて「さらにお買い求めやすくしました」とか言っちゃってるけど、何言ってんだコイツって感じだよね。売り場で実際に目にした時、あまりの小ささに「うっ…」って手が止まるよね。
その後も値上げは続き、2018年160円、2022年4月に168円へと値上げし、それから5か月後の同年9月には46gにステルス値上げ。さらに2023年4月には22円値上げして190円になっています。
現在のベビーチーズは雪印メグミルクが1個11.5g、六甲バターのQBBシリーズが1個13.5g。これら小さなベビーチーズに見慣れている身としては、1995年時点の1個28gというのがどれほど大きかったのか非常に気になる。
単純に現在のQBBベビーチーズの2倍超の大きさだったわけだからね。そういえば、現在1個17gの6Pチーズも1995年時点では1個28.3g(6個計170g)とのこと。昔のチーズは“食べやすい小型チーズ”でも十分食べ応えがある大きさだったんだな。
…いや、昔が大きかったわけじゃなく、今が小さすぎるだけか。