ファミリア チーズの値上げ・ステルス値上げ情報
メーカー | 雪印メグミルク株式会社 |
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商品名 | ファミリア チーズ |
内容量 | 350g |
希望小売価格 | 830円(税別) |
原材料 | ナチュラルチーズ/乳化剤 |
栄養成分 100gあたり |
エネルギー 329kcal たんぱく質 21.2g 脂質 26.6g 炭水化物 0.2~2.5g 食塩相当量 3.0g |
発売日 | 不明 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2003年時点 | 400g | 500円 |
2006年3月~ | 350g | 450円 |
2009年5月~ | 350g | 550円 |
2010年2月~ | 350g | 525円 |
2018年5月~ | 350g | 600円 |
2022年4月~ | 350g | 660円 |
2022年9月~ | 350g | 720円 |
2023年4月~ | 350g | 830円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
400g→350g 500円→450円 |
リニューアル |
550円に値上げ | 昨年から飼料価格の高騰により国内酪農家の生産費が大幅上昇。生乳価格の引き上げが決定し、自助努力によるコスト吸収は大変厳しい状況に陥ったため。 |
550円→525円 | 平成20年度のチーズ市場は、原料チーズの価格高騰に伴う市場価格の値上がりと景気後退により大きく縮小。その後、生乳生産者団体との交渉により生乳価格が引き下げられたため値下げを実施。 |
525円→600円 | 酪農経営と生乳生産基盤の強化を目的に、2018年4月取引分からチーズ向け原料乳価格が引き上げ。また、エネルギー、物流費、人件費等のコストアップ吸収が企業努力の範囲を超えたため。 |
600円→660円 | 新型コロナウイルス感染症の拡大は依然続いているものの、世界的に経済活動の再開が進みチーズ需要が増加し、輸入原料チーズの価格が高騰。その他コストアップもあり価格改定を実施。 |
660円→720円 | 生乳生産量の減少、飼料・エネルギーコスト等の高騰などにより輸入原料チーズの価格が高騰。油脂類、原油価格、輸送運賃、包装資材などのコストアップもあり、価格改定・容量変更を実施。 |
720円→830円 | 2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 雪印メグミルク株式会社 |
2003年 400g 500円 | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2006年 350g 450円 | 雪印乳業 ニュースリリース |
2009年 550円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2010年 525円に値下げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2018年 600円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2022年4月 660円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2022年9月 720円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2023年 830円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
ファミリア チーズの値上げ解説
雪印メグミルクのプロセスチーズ群の中において、もっとも大容量なのが「ファミリア チーズ」。切れていないタイプの長方形ブロックチーズであり、有り体に言えばただのプロセスチーズの塊。
1934年に発売された「雪印北海道100 チーズ」同様、単純なブロックチーズである点や、「ファミリア」といういかにも前時代的ネーミングからファミリア チーズはそれなりに歴史のある商品と思われます…が、詳しい発売日は不明。
2003年時点で内容量400g、価格は税別500円だったものの、2006年に原材料価格の高騰などを理由に350g・450円に実質値上げ。2008年8月のチーズ値上げ時に500~520円ほどになったと思われますが、これは確認が取れませんでした。
2009年に550円に値上げするも、リーマンショックによる景気減速が鮮明になった2010年に525円に値下げ。それから8年間はこの価格を維持しています。
大きな動きがあったのは2018年。それまでの525円から75円値上げして600円、2022年には4月と9月にそれぞれ60円ずつ値上げして720円、そして2023年、一気に110円上乗せし830円へと大幅値上げですよ。
この容赦ない所業…チーズの角に頭ぶつけてアレしてしまえっ!
雪印メグミルクといえば、雪印チーズの原点である「雪印北海道100 チーズ」というブロックチーズが存在する。内容量200g、価格は税別575円だ。
希望小売価格をベースに1gあたりの単価で考えると、ファミリア チーズは1g=2.37円。一方の雪印北海道100 チーズは2.88円だから、ファミリア チーズはまさに“お徳用”ということになる。
これだけ値上げした商品を「お徳用」と呼ぶのには抵抗あるがな。この価格差は国産チーズか海外製チーズかの違いと“ブランド”によるものなんだろう。食べ比べればやっぱり雪印北海道100 チーズの方が美味しいのかもしれない、知らんけど。
大容量の「ファミリア」といえば、明治に「ファミリア」の名を冠した2Lのアイスがあるよね。大容量ということもあり同社のエッセル スーパーカップに比べても割安である一方、味はまさに“チープ”を地で行く仕様。
雪印メグミルクのファミリア チーズと明治のファミリア、商品の方向性は一緒だよね。そういえば昔存在したマツダのファミリアという車も安い車だったな。
「ファミリア」って品質よりも安さを重視した商品という意味なんだな。(違う)
そんな安さ重視のファミリア チーズもいまや800円超えの値札をぶら下げている。もしマツダのファミリアが今でも生産されていたとしたら、クラウンくらいの価格になっていることだろう。