雪印北海道100 さけるチーズの値上げ情報
メーカー | 雪印メグミルク株式会社 |
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商品名 | 雪印北海道100 さけるチーズ(旧ストリングチーズ) |
内容量 | 50g(2本)・25g(1本) |
希望小売価格 | 50g:255円(税別) 25g:125円(税別) |
原材料 | 生乳、食塩/調味料(アミノ酸)、乳酸 |
栄養成分 1本(25g) |
エネルギー 80kcal たんぱく質 6.8g 脂質 5.7g 炭水化物 0.0~0.9g 食塩相当量 0.49g |
発売日 | 1980年 |
2本入り | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2001年9月時点 | 60g(30g×2本) | 170円 |
2008年8月~ | 60g(30g×2本) | 190円 |
2011年10月~ | 60g(30g×2本) | 200円 |
2012年10月~ | 60g(30g×2本) | 210円 |
2014年10月~ | 50g(25g×2本) | 210円 |
2018年5月~ | 50g(25g×2本) | 220円 |
2023年4月~ | 50g(25g×2本) | 255円 |
1本入り | ||
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年月日 | 内容量 | 希望小売価格(税別) |
2003年4月時点 | 30g | 90円 |
2008年8月~ | 30g | 100円 |
2011年10月~ | 30g | 105円 |
2012年10月~ | 30g | 110円 |
2014年10月~ | 25g | 100円 |
2018年5月~ | 25g | 105円 |
2023年4月~ | 25g | 125円 |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
170円→190円 | 現在、原油価格は史上最高水準にあり、穀物相場も高騰、原材料価格は高値推移が継続。また、飼料価格の高騰により生乳価格の大幅な引き上げとなっていることから価格改定および規格変更。 |
190円→200円 | 昨夏の記録的猛暑の影響による乳量、乳脂肪の低下に加え、東日本大震災による生乳不足などの影響で生乳価格の改定が決定し、それらコスト増吸収のため一部商品の価格改定を実施。 |
200円→210円 | 一昨年の猛暑や東日本大震災の影響により、生乳生産量が低迷する中、酪農生産基盤の安定化のため乳製品向け生乳取引価格の引き上げが決定。これにより一部商品の価格改定を実施。 |
60g→50g | 生乳生産量が減少する状況の中、平成26年4月よりチーズ向け乳価の値上げが決定。生乳価格改定によるコスト増を吸収すべく務めてきたが、家庭用チーズ商品の一部について価格改定を実施。 |
210円→220円 | 酪農経営と生乳生産基盤の強化を目的に、2018年4月取引分からチーズ向け原料乳価格が引き上げ。また、エネルギー、物流費、人件費等のコストアップ吸収が企業努力の範囲を超えたため。 |
220円→255円 | 2023年4月より加工用生乳取引価格の引き上げで合意。また生乳生産量はオセアニアを中心に低調に推移し国際乳製品相場が高騰、コスト上昇は企業努力による吸収の範囲を超えた。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 雪印メグミルク株式会社 |
2001年 60g 170円 | 雪印乳業 主要商品のご案内 |
2008年 190円に値上げ | 雪印乳業 雪印商品のご紹介 |
2011年 200円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2012年 210円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2014年 50gに実質値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2018年 220円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
2023年 255円に値上げ | 雪印メグミルク ニュースリリース |
雪印北海道100 さけるチーズの値上げ解説
大手の乳業メーカーとしては雪印メグミルクのみが販売している「雪印北海道100 さけるチーズ」。以前は森永乳業のクラフトブランドや明治が販売していたこともあったが撤退。雪印メグミルクの独壇場ですよ。
1980年の発売当初は「ストリングチーズ」という商品名でしたが、1995年に「さけるチーズ」に変更。内容量や価格に関して確認できる範囲では2001年時点で60g(30g×2本)、価格は税別170円となっています。
1本入りに関しては具体的にいつ発売されたか不明ながら、当時の雪印乳業のホームページを見る限り2003年頃からその存在が確認できます。ちなみにその時点での内容量は30gで、価格は税別90円。
2008年に生乳価格や原油価格などの高騰を理由に、2本入りを190円、1本入りを100円に値上げ。2011年には200円、翌2012年にも値上げを行い210円になっています。
2014年になると、お決まりの生乳価格の引き上げを理由に、1本あたり5g減らし25gにステルス値上げ。従来の60g入りは210円の価格を据え置いたまま50gになり、1本入りも当然ながら25gに減るも、価格は110円から100円に値下げ。
その後も値上げは続き、2018年220円(1本は105円)、2023年には一気に255円(同125円)になっています。
「2本入りより1本入りの方が1本あたりの単価が安いっておかしくね?」と感じるかもしれませんが、1本入りはコンビニエンスストア専売商品で定価販売が基本となるため、こういった値付けになっているのでしょう。
冒頭で触れたように、大手乳業メーカーとしては独占状態にある雪印北海道100 さけるチーズなどのストリングチーズ。森永乳業や明治など大手は撤退したものの、大手以外では販売している会社もちらほら。
イオンのプライベートブランドであるトップバリュでも販売しており、その名も「やわらかくさけちゃうモッツァレラチーズ」。雪印メグミルクのさけるチーズと並べてみると…
いや、かなり“寄せてる”よね?
およそチーズのイメージにはそぐわない青いパッケージをあえて採用し、フレーバーは「プレーン」。さけるチーズより微妙に多い2本入り52g(1本26g)という内容量もまたいやらしい。
これだけ寄せているんだから、製造元は雪印メグミルク…なのかと思いきや、「マリンフード」という別の会社。このマリンフードは自社でも「私のストリングモッツァレラプレーン」という商品を販売しており、やっぱり2本入り52g。
「モッツァレラチーズなら雪印のさけるチーズよりお得じゃん」と感じる人もいるかもしれないが、さけるチーズなどのストリングチーズはモッツァレラチーズで作るものなんだよね。雪印メグミルクはあえて強調しないだけで。
この「やわらかくさけちゃうモッツァレラチーズ」をはじめ、他社の売れ筋商品をパクってパクってパクりまくるトップバリュ。ほんと見境ない恥知らずな企業だよな。
え? やわらかくさけちゃうモッツァレラチーズの値段って148円なの? ということは、雪印メグミルクのさけるチーズに比べ定価で100円以上、実勢価格でも50円くらい安く買えるってこと?
…やっぱトップバリュって最高だよな。