さわやかパック うすぎりホワイトロース値上げ情報

さわやかパック うすぎりホワイトロースの実質値上げ情報
メーカー 伊藤ハム株式会社
商品名 さわやかパック うすぎりホワイトロース
内容量 82g
参考小売価格 310円(税込)
原材料 豚ロース肉(輸入又は国産(5%未満))、糖類(水あめ、砂糖)、卵たん白、植物性たん白、食塩、乳たん白、ポークエキス調味料/調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、カゼインNa、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)
栄養成分
(82gあたり)
エネルギー 89kcal
たんぱく質 14.8g
脂質 1.7g
炭水化物 3.5g
食塩相当量 2.4g
発売日 1995年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
1995年3月~ 115g 320円
2002年9月時点 110g 320円
2004年頃~ 100g 320円
2006年7月~ 95g 320円
2010年3月~ 100g 320円
2013年7月~ 90g 320円
2014年頃~ 82g 313円
2018年~ 82g 324円
2021年3月~ 82g 310円
2022年3月~ 82g 4~12%値上げ
2022年10月~ 82g 3~30%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
115g→110g なし
110g→100g なし
100g→95g ここ数年の豚肉や乳製品などの原材料や原油の価格高騰のなかコスト吸収に努力してきたが、すでに品質維持の限界に達しているため商品規格および価格改定。
95g→100g リニューアル
100g→90g 主原料である豚肉や鶏肉などの価格高騰や円安、電力やガス等の値上がりが今後も継続される見通しであり、それらコスト高を吸収し品質を維持することが困難な状況であるため。
90g→82g
320円→313円
主原料である豚肉・鶏肉・牛肉等の価格がさらに高騰し、電力やガス等のユーティリティ費用、補助材料や副資材価格も高い水準で推移。今後も品質の高い商品を製造するため価格改定を実施。
313円→324円 なし
324円→310円 これまで以上にふんわりやわらかにリニューアル。また環境面の対応から包装フィルムへの使用樹脂量を削減。
4~12%値上げ 加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。
3~30%値上げ 世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。

参考サイト
公式サイト 伊藤ハム株式会社
1995年 115g 320円 日本食糧新聞
2002年 110g 320円 伊藤ハム ニュースリリース
2006年 95g 伊藤ハム ニュースリリース
2010年 100gに増量 伊藤ハム ニュースリリース
2013年 90gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2014年 82gに実質値上げ 伊藤ハム 商品情報
2021年 310円に値下げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年3月 4~12%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年10月 3~30%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース

さわやかパック うすぎりホワイトロース値上げ解説

伊藤ハムのハム・ベーコンカテゴリの中では「朝のフレッシュ」に次ぐ主力商品と言っても過言ではない「さわやかパック」シリーズ。その中でも定番中の定番が「さわやかパック うすぎりホワイトロース」になります。

このさわやかパック うすぎりホワイトロース、内容量や価格が確認できる最古のものを探した結果、1995年の発売時は内容量115g、価格は320円となっていました。税込なのか税別なのかは不明。しかし2002年時点ではすでに110gへ。

2004年になると内容量をそれまでの110gから100gへとステルス値上げ。2004年といえば消費税の税込表示が義務化された時期なので、100gへの減量と共に税別320円から税込320円へと若干の値下げを行った可能性も。

2006年には原材料価格や原油価格の高騰を理由に、価格を320円に据え置いたまま95gへと実質値上げ。この時期伊藤ハムはさわやかパック うすぎりホワイトロースのみならず、大半の商品を同様の理由で値上げしています。

しかし2010年のリニューアル時に再び100gへと増量。事実上の“実質値下げ”となる。さわやかパックは同じ価格の朝のフレッシュ ロースハム(当時38g×3連)と比べ内容量が少ないため、帳尻を合わせてきたのかもしれない。

が、2013年には2006年の値上げ時とほぼ同じ理由により90gへと実質値上げ。2006年以降伊藤ハムは価格改定(値上げ&実質値上げ)の発表を複数回行っているが、笑っちゃうくらい同じ文言が並んでいるのよね。もはや定型文。

そして2014年には現在まで続く82gへと減量。ただこのタイミングでそれまでの税別305円から税別290円に値下げしています。9%の減量に対し値下げ率は5%だからやはり値上げということになるが。

だからといって「若干でも価格を下げるあたり、ある程度の良心はあるんだな」と関心したらダメ。2018年にはこっそりと税別300円に値上げしているからね。

消費者が全開の値上げを忘れた頃にひっそりと値上げ。常套手段だな。

ただ、2021年3月のリニューアルではそれまでの324円から310円に値下げしています。2021年4月から再び義務化される消費税総額表示を見据え、きりのいい数字にしつつお手頃感を出したかった…といったところか。

でもさ、内容量82gで参考小売価格税込310円ってかなり割高だよね。実売価格は250円前後、特売で198円といったところ。確かにハムは美味しいけどね。

同社の朝のフレッシュ ロースハムが参考小売価格320円で37g×3連(111g)という点を見ても、さわやかパック うすぎりホワイトロースが割高なのは明らか。まあホワイトロースの方が質が高いということなんだろうが…

ちなみに、2022年になって3月と10月の2度にわたり値上げを行います。より割高感溢れる商品になったな。

個人的な話をすると、私がハムを食べる機会ってお歳暮やお中元などのギフト用の塊を人に貰った時などがほとんどで、たまにハムを使用したパンやサンドイッチを食べるくらい。

そのため能動的にハムを買うという選択肢が存在しないのだが、一般的な家庭はそれなりの頻度でハムを買うものなのか? 朝のフレッシュやさわやかパックが売れているということは、当然ながら買う人が多いということなんだろう。

世の中には私が思っている以上に金持ちが多いらしい…貧乏って罪だな。

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