マジ旨ウインナーのステルス値上げ情報
メーカー | 伊藤ハム株式会社 |
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商品名 | マジ旨ウインナー(旧マジ旨あらびき) |
内容量 | 216g |
参考小売価格 | 430円(税込) |
原材料 | 鶏肉(国産又は輸入)、豚脂肪、豚横隔膜、結着材料(でん粉、植物性たん白、卵たん白)、豚肉、食塩、砂糖、香辛料/調味料(アミノ酸等)、カゼインNa、リン酸塩(Na、K)、保存料(ソルビン酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、pH調整剤、発色剤(亜硝酸Na)、クチナシ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
栄養成分 (100gあたり) |
エネルギー 254kcal たんぱく質 12.5g 脂質 20.7g 炭水化物 4.5g 食塩相当量 1.7g |
発売日 | 2005年9月 |
価格・内容量推移 | ||
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年月日 | 内容量 | 参考小売価格(税込) |
2005年9月~ | 270g | 390円 |
2006年7月~ | 243g | 390円 |
2007年10月~ | 225g | 390円 |
2013年時点 | 225g | 367円 |
2014年4月~ | 225g | 378円 |
2015年頃~ | 216g | 378円 |
2022年3月~ | 216g | 4~12%値上げ (390円) |
2022年10月~ | 216g | 3~30%値上げ (400円) |
2023年4月~ | 216g | 5~20%値上げ (420円) |
2023年10月~ | 216g | 5~15%値上げ |
2024年4月~ | 216g | 2~25%値上げ (430円) |
値上げ理由・建前 | |
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タイミング | 公表内容 |
270g→243g | ここ数年の豚肉や乳製品などの原材料や原油の価格高騰のなかコスト吸収に努力してきたが、すでに品質維持の限界に達しているため商品規格および価格改定。 |
243g→225g | 豚肉および牛肉・鶏肉・乳製品などの原材料、原油価格の高騰は一時的なものではなく、品質維持の限界に達しているため。 |
390円→367円 | なし |
225g→216g | なし |
2022年3月 4~12%値上げ |
加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。 |
2022年10月 3~30%値上げ |
世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。 |
2023年4月 5~20%値上げ |
昨今の原材料費、エネルギーコスト、包材費、物流費の上昇に加え、原材料原産国での堅調な需要環境から主原料の価格が高止まりしているため、納品価格の改定および商品規格の変更。 |
2023年10月 5~15%値上げ |
昨今のエネルギーコストや物流費の上昇に加え、ハム・ソーセージおよび調理加工食品の原材料価格の高騰が依然として継続、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することは困難に。 |
2024年4月 2~25%値上げ |
原材料価格の高騰が依然として継続している状況に加え、人件費及び物流費の上昇も続いており、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することが極めて困難な状況に至ったため。 |
2024年10月 3~20%値上げ |
原材料価格がいっそうの高騰を続け、人件費及び物流費の上昇も継続。このような厳しい環境の中、効率化・合理化等の企業努力を続けてきたが、自助努力だけでのコスト吸収が困難な状況に。 |
参考サイト | |
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公式サイト | 伊藤ハム株式会社 |
2005年 270g 390円 | 伊藤ハム ニュースリリース |
2006年 243gに実質値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2007年 225gに実質値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年3月 4~12%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2022年10月 3~30%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2023年4月 5~20%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2023年10月 5~15%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年4月 2~25%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
2024年10月 3~20%値上げ | 伊藤ハム ニュースリリース |
マジ旨ウインナーの値上げ解説
伊藤ハムの「マジ旨シリーズ」の主力商品である「マジ旨ウインナー」が発売されたのは2005年9月。当時の内容量は270gで価格は税込390円でした。
しかし発売から1年も経たない2006年7月に、豚肉や乳製品などの原材料価格高騰を理由に243gへとステルス値上げ。発売から10カ月で内容量1割減って、いくらなんでも早すぎやしないか?
そして翌年2007年に10月には、これまた原材料価格やエネルギーコストの上昇を理由に225gにステルス値上げ。発売から1年足らずで10%減、そこから1年強でさらに約7%減…消費者舐めきっているな。
ちなみに、価格に関してはいつの間にか税込390円から367円(税別350円)になっている。伊藤ハムは基本的に商品の価格をおおっぴらにしないから、いつ値下げが行われたのかは不明。少なくとも2013年あたりには税別350円になっていました。
2007年に225gになってからしばらくは大人しくしていた伊藤ハムでしたが、2015年頃に216gへと減らしています。これといったプレスリリースはないため、文字通りのステルス値上げと言っていいでしょう。ひっそりひっそり。
一方、価格に関しても2022年3月に390円へと値上げしたのを皮切りに、2022年10月400円、2023年420円、2024年には430円ほどへ値上げ。2024年10月にも値上げが行われますが、マジ旨ウインナーが対象になっているかは不明。
発売時は30本入りだったマジ旨あらびきウインナーが、27本になり、25本になり…そして現在は24本ですよ。34本から段階的に21本まで減らされたポークビッツに比べればましだが…
余談だが、マジ旨あらびきウインナーが発売された当初、原材料の表示の順番は「鶏肉、豚肉、豚脂肪、でん粉、植物性たん白…」だったが、現在は「鶏肉、豚脂肪、豚横隔膜、結着材料(でん粉、植物性たん白、卵たん白)、豚肉…」となっている。
こういった加工食品などの原材料は重量の多いものから表示するというルールがあり、マジ旨あらびきウインナーが発売された2005年当時もそのルールが存在していたとするなら、豚肉の割合が減ったことになる。
実際、2005年当時のマジ旨あらびきウインナーのカロリーは100gあたり281kcalで、たんぱく質11.0g、脂質24.4gだったが、現在は100gあたり254kcalで、たんぱく質12.5g、脂質20.7gとなっています。
たんぱく質が増えた一方脂質が減り低カロリー…豚肉の割合が減り鶏肉が増えたと考えるは自然な流れ。健康面では嬉しい限りだが、脂質や豚肉が少ないウインナーは不味い…とまでは言わないが、味の面で劣るのもまた事実。
一方で商品名は若干頭の悪さを感じさつつ美味さを強調する「マジ旨ウインナー」…さすがに誇大すぎやしないかい?
「マジ旨!?ウインナー」くらいにしとけ。