ポークビッツの値上げ・実質値上げ情報

ポークビッツの値上げ・実質値上げ情報
メーカー 伊藤ハム株式会社
商品名 ポークビッツ
内容量 71g
参考小売価格 216円(税込)
原材料 豚肉(輸入又は国産(5%未満))、鶏肉、チーズ、豚脂肪、結着材料(粗ゼラチン、でん粉、植物性たん白)、食塩、脱脂粉乳、香辛料、砂糖/リン酸塩(Na、K)、調味料(アミノ酸)、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
栄養成分
1パック(71g)
エネルギー 203kcal
たんぱく質 9.6g
脂質 16.8g
炭水化物 3.3g
食塩相当量 1.8g
発売日 1988年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
1992年5月時点 125g 247円
2002年時点 115g 不明
2005年9月~ 105g 220円
2006年7月~ 97g 不明
2007年10月~ 90g 230円
2013年7月~ 82g 不明
2014年頃~ 71g 216円
2022年3月~ 71g 4~12%値上げ
2022年10月~ 71g 3~30%値上げ

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
125g→115g 不明
115g→105g 母子を想起する親しみやすい商品ロゴに変更。年4回、パッケージにメニューを提案。背景チェック柄をオレンジ色に変更。
105g→97g ここ数年の豚肉や乳製品などの原材料や原油の価格高騰のなかコスト吸収に努力してきたが、すでに品質維持の限界に達しているため商品規格および価格改定。
97g→90g 豚肉および牛肉・鶏肉・乳製品などの原材料、原油価格の高騰は一時的なものではなく、品質維持の限界に達しているため。
90g→82g 主原料である豚肉や鶏肉などの価格高騰や円安、電力やガス等の値上がりが今後も継続される見通しであり、それらコスト高を吸収し品質を維持することが困難な状況であるため。
82g→71g なし
4~12%値上げ 加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。
3~30%値上げ 世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。

参考サイト
公式サイト 伊藤ハム株式会社
2003年 115g もぐナビ
2005年 105g 220円 伊藤ハム ニュースリリース
2006年 97g 伊藤ハム ニュースリリース
2007年 90gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2013年 82gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2014年 値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年3月 4~12%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年10月 3~30%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース

ポークビッツの値上げ解説

一般的なウインナーといえば、長さ8~10cmくらいのものを思い浮かべる人が大半でしょう。そんな常識を覆す大胆な小型化に踏み切り、今や知らない人はいないであろう人気商品となっているのが、伊藤ハムの「ポークビッツ」です。

そんなポークビッツ、1本1本が小さいこともあり1988年の発売当初は1袋の中に大量に詰め込まれていました。レギュラーサイズの本数は確認できる限り34本というのが最多。もしかしたら発売当初は36~38本くらいだった可能性も。

グラム数では1袋115gまでしか確認できなかったものの、同じ内容量になっている場合がほとんどである同社の「チーズイン」が1992年当時125gだったため、ポークビッツも当時は同様の内容量だったと思われます。

それが2003年時点では115gに減り、2005年のリニューアルで105gへ。翌2006年には原材料価格の高騰などを理由に97gに実質値上げされ、さらに2007年には90gへと容赦ない減らしっぷりを披露します。

2013年には82gになり、2014年頃にはさらに減って71gとされ現在に至ります。

加えて2022年には3月と10月の2度にわたり値上げを行います。ポークビッツが高級品になっていくよ…

ポークビッツのパッケージには本数が書いてあることが多いため、昔から現在に至るまでのものを集めてみたのだが…34本が30本になり、28本になり、26本、24本ときて、現在は21本ですよ。凄まじいステルス値上げだね。

どんどん減っているポークビッツの内容量

ただ、1992年当時は247円くらいだったことから、価格も若干ながら安くはなっている。税別価格で見ると40円くらい値下げされており、割引率は16.6%ほど。内容量は40%くらい減っているけどな。

子供の頃からポークビッツが食卓などに並ぶことがなかった私としては、小さいポークビッツを料理に使用するシーンというのはいまいち思い浮かばないが、肉やチーズ、大葉などでウインナーを巻くような時や弁当用などに重宝するのだろうか?

普通の大きさのウインナーの方が“肉感”を強く味わえることもあり、「普通のやつを半分に切って使えばいいじゃん」と思ってしまうその思考は、料理のレパートリーが少ないが故の無責任発言…なのか?

一方で男性諸君にとって「ポークビッツ」というのは、胸にチクッと刺さる言葉でもある。女性とポークビッツの話をしようものなら、内心「いや、俺はポークビッツじゃねぇし」とか思っていることだろう。(偏見)

個人的に伊藤ハムのポークビッツは、様々な料理に使いやすい画期的な小ささ以上に、男性を揶揄する呪いの言葉として世の中に大きな影響を与えたと思う。ポークビッツは死の宣告ですよ。

旦那に積年の恨みがある世の女性方、夕飯やお酒のおつまみにポークビッツをそっと出し、無言のまま冷めた目で見つめてやるといい。「え? なんでポークビッツ?」と聞いてきた際には「だって…ねぇ」と思わせぶりに囁くといい。

そんな「小ささの象徴」でもあるポークビッツ。小さいがゆえに袋にいっぱい入っている印象があった同商品も、容赦ない実質値上げにより内容量まで小さくなってしまった。71gって…魚肉ソーセージ1本分だよ。

71gで実売価格150~200円というのは決して安いとは言えないものの、子供の喜ぶ顔と旦那の青ざめる顔はプライスレスということで納得しておこう。

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