さわやかパック パストラミビーフの値上げ情報

さわやかパック うすぎりパストラミビーフの実質値上げ情報
メーカー 伊藤ハム株式会社
商品名 さわやかパック うすぎりパストラミビーフ
内容量 72g
参考小売価格 370円(税込)
原材料 牛肉(輸入又は国産(5%未満))、食塩、水あめ、植物性たん白、香辛料、たん白加水分解物/リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンC)、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、発色剤(亜硝酸Na)、香辛料抽出物、(一部に牛肉・大豆・豚肉を含む)
栄養成分
(72gあたり)
エネルギー 107kcal
たんぱく質 11.9g
脂質 5.7g
炭水化物 2.0g
食塩相当量 1.9g
発売日 1995年

価格・内容量推移
年月日 内容量 参考小売価格(税込)
1995年3月~ 125g 320円
2002年時点 115g 320円
2010年3月~ 100g 320円
2013年7月~ 90g 320円
2014年頃~ 80g 313円
2018年時点 72g 324円
2021年3月~ 72g 310円
2022年3月~ 72g 4~12%値上げ
(330円)
2022年10月~ 72g 3~30%値上げ
(340円)
2023年4月~ 72g 5~20%値上げ
(360円)
2023年10月~ 72g 5~15%値上げ
(360円)
2024年4月~ 72g 2~25%値上げ
(370円)

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
125g→115g なし
115g→100g リニューアル
100g→90g 主原料である豚肉や鶏肉などの価格高騰や円安、電力やガス等の値上がりが今後も継続される見通しであり、それらコスト高を吸収し品質を維持することが困難な状況であるため。
90g→80g
320円→313円
主原料である豚肉・鶏肉・牛肉等の価格がさらに高騰し、電力やガス等のユーティリティ費用、補助材料や副資材価格も高い水準で推移。今後も品質の高い商品を製造するため価格改定を実施。
80g→72g なし
313円→324円 なし
324円→310円 環境面の対応から包装フィルムへの使用樹脂量を削減。
2022年3月
4~12%値上げ
(330円)
加工食品の原料や補助原材料の価格が高騰しており、今後も上昇することが見込まれる。また、燃料価格上昇によるエネルギーコストや資材品費用、物流費や労務費の上昇により値上げを実施。
2022年10月
3~30%値上げ
(340円)
世界的な食料需給逼迫や不安定な国際情勢を背景にインフレや円安が進行。畜肉や補助原料である小麦、チーズ等の価格高騰が継続しており、今後もさらに上昇することが見込まれるため。
2023年4月
5~20%値上げ
(360円)
昨今の原材料費、エネルギーコスト、包材費、物流費の上昇に加え、原材料原産国での堅調な需要環境から主原料の価格が高止まりしているため、納品価格の改定および商品規格の変更。
2023年10月
5~15%値上げ
昨今のエネルギーコストや物流費の上昇に加え、ハム・ソーセージおよび調理加工食品の原材料価格の高騰が依然として継続、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することは困難に。
2024年4月
2~25%値上げ
(370円)
原材料価格の高騰が依然として継続している状況に加え、人件費及び物流費の上昇も続いており、自助努力だけではコスト上昇分の全てを吸収することが極めて困難な状況に至ったため。
2024年10月
3~20%値上げ
原材料価格がいっそうの高騰を続け、人件費及び物流費の上昇も継続。このような厳しい環境の中、効率化・合理化等の企業努力を続けてきたが、自助努力だけでのコスト吸収が困難な状況に。

参考サイト
公式サイト 伊藤ハム株式会社
1995年 125g 320円 日本食糧新聞
2002年 115g 320円 伊藤ハム プロダクトラインナップ
2010年 100g 320円 伊藤ハム ニュースリリース
2013年 90gに実質値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2016年時点 80g 万代 チラシ
2018年時点 72g おトクな方へ流れてくよ
2021年 310円に値下げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年3月 4~12%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2022年10月 3~30%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2023年3月 うすぎりシリーズ350円 伊藤ハム ニュースリリース
2023年4月 5~20%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2023年10月 5~15%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2024年4月 2~25%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース
2024年10月 3~20%値上げ 伊藤ハム ニュースリリース

さわやかパック パストラミビーフ値上げ解説

伊藤ハムのさわやかパックの中で唯一牛肉を使用している「さわやかパック パストラミビーフ」。黒胡椒がアクセントとなり、そのまま食べてもパンなどに挟んでも美味しい一品。

横文字に弱い私は「パストラミって何だよ!?」と思い調べてみたら「香辛料で味付けした燻製食品」のことらしい。2002年頃は「さわやかパック ピリッと粒胡椒スパイシービーフ」の名で売られていた時期も。

さわやかパック うすぎりパストラミビーフの名称変遷

1995年の発売当初は「パストラミビーフ」の名で売り出したのに、その後「スパイシービーフ」にリニューアルし、数年で再び「パストラミビーフ」に戻すという迷走っぷりが見て取れる。

そんなさわやかパック うすぎりパストラミビーフ、驚くことに発売された1995年当時の内容量は125gもあったのです。価格は現在より50円も安い320円だったにもかかわらず、内容量は現在の約1.75倍!

ただ、前述のスパイスビーフやらパストラミビーフやら、商品名で迷走していた2002年時点ではすでに115gへと実質値上げされています。

その後に関しては同じくさわやかパックのホワイトロースと違い情報が少ないため、詳細な実質値上げ時期は分からないものの、2010年のリニューアル時には100gになっており、多くの商品が値上げされた2013年には90gへ。

それでも内容量の減少は止まらない。2014年頃には80gへと実質値上げし、2018年時点では現在と同じ72gに。ただ、伊藤ハムもさすがに「内容量に対して価格が高すぎる」と感じたのか、2021年に税込310円へと微妙な値下げをしています。

そうかと思いきや、2022年になって3月と10月に値上げ。幅広い商品を対象に3月4~12%、10月3~30%の値上げした結果、2021年の値下げ帳消し…どころか、はるかに上回る340円にまで上昇。

それでも値上げは止まらず、2023年4月の値上げで360円ほどになり、2024年4月には約370円に。おいおい、ちょっと待てよと。

実質値上げっぷりも凄まじいが、2022年以降の値上げもまた苛烈なさわやかパック うすぎりパストラミビーフ。1995年の発売時は同ブランドの主力商品「うすぎりホワイトロース」の115gより10g多い125gだったのに…

2002年時点でホワイトロース110g、パストラミビーフ115gへと差が縮まり、100gになった時点で2商品の内容量は並ぶことに。その後は逆転し、現在はホワイトロース82gに対しパストラミビーフは72gだからね。

一般的な感覚でいえば、豚肉より牛肉の方が高いのは間違いないだろうが…

燻製した牛肉にスパイシーかつ香り高い黒胡椒の組み合わせ…不味くなる要素など微塵も存在せず、そりゃ美味いに決まっているが…度重なるステルス値上げによりコストパフォーマンス的には微妙。

スーパーなどで試食をやっていたら5周くらいしたいところ。(クズ)

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