クラフト 100%パルメザンチーズの値上げ情報

クラフト スライスチーズの値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 クラフト 100%パルメザンチーズ
内容量 126g(7枚)
希望小売価格 40g:275円(税別)
80g:530円(税別)
227g:1,220円(税別)
原材料 生乳、食塩
栄養成分
(1食5g当たり)
エネルギー 24kcal
たんぱく質 2.2g
脂質 1.6g
炭水化物 0~0.3g
食塩相当量 0.1~0.3g
発売日 1971年

クラフト 100%パルメザンチーズ 80g
年月日 内容量 希望小売価格
2001年時点 80g 370円
2007年9月~ 80g 390円
2008年3月~ 80g 430円
2008年9月~ 80g 460円
2015年4月~ 80g 490円
2022年4月~ 80g 530円
2023年4月~ 80g 600円

クラフト 100%パルメザンチーズ 40g
年月日 内容量 希望小売価格
2001年時点 40g 255円
2007年9月~ 40g 200円
2008年3月~ 40g 220円
2008年9月~ 40g 240円
2015年4月~ 40g 255円
2022年4月~ 40g 275円
2023年4月~ 40g 310円

クラフト 100%パルメザンチーズ 227g
年月日 内容量 希望小売価格
~2022年3月 227g 1,130円
2022年4月~ 227g 1,220円
2023年4月~ 227g 1,380円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
370円→390円 不明
390円→430円 原料であるチーズ高騰のため2007年9月に価格改定を実施したが、前回を上回る外部環境の激変と、原料チーズを取り巻く一層の厳しい環境が今後も予想されることから。
430円→460円 世界的な乳製品の需要拡大や生乳生産量低下により輸入原料チーズなどの相場が著しく高騰の一途を辿り、また原油価格の高騰による資材価格やエネルギーコストの上昇が続いているため。
460円→490円 国内酪農経営は厳しい状態が続いており、国産の安全で安心な乳製品を安定的に供給していくため、原料となる生乳取引価格を引き上げることで合意。これら要因により企業努力によるコスト吸収が限界に。
490円→530円 中国をはじめとする世界的な乳製品の需要拡大による原料チーズの価格高騰に加え、原油価格の高騰による包装資材、物流コストの上昇により、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。
530円→600円 原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
2001年 80g 370円 森永乳業 商品紹介
2007年 80g 390円 日本食糧新聞
2008年 430円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2008年 460円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2015年 490円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年 530円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年 600円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

クラフト 100%パルメザンチーズの値上げ解説

日本の粉チーズといえば、大半の人が目にしたことがあるであろう、緑のパッケージが特徴的な「クラフト 100%パルメザンチーズ」。プロセスチーズに慣れ親しんだ日本人の好みに合うであろう、くせのない仕上がり。

このクラフト 100%パルメザンチーズ、一般的なスーパー等で売られているのは40gと80gの2種類。しかし、コストコやネット通販などでは227gの大容量版も存在しています。2022年に値上げが行われた際は、ニュースリリースにもしっかり記載されていた。

しかし、森永乳業公式サイトの商品情報には40gと80gの2種類しか掲載されておらず、227gのパルメザンチーズは一貫して掲載されていない。まるで存在していないかのように。

クラフト 100%パルメザンチーズは1971年から販売されている歴史ある商品らしいのだが、私の能力では昔の内容量や価格を調べることはできず、最古のもので2001年時点の40g255円、80g370円というもの。

そして2007年9月リニューアル時点では40g200円、80g390円になっています。

2007年9月といえば、森永乳業がチーズの値上げを行った時期なので、クラフト 100%パルメザンチーズもこのタイミングで値上げが行われた可能性が高いものの、それを裏付ける情報は見つけられなかった。無念。

ただ、2001年当時に比べ80gは20円値上げされているのに対し、40gは55円も値下げされているんですよね。40g255円じゃさすがに割高感があったため値下げしたといったところか。

100%パルメザンチーズに関しては内容量を変更しない方針らしく、確認できる限りでは内容量の変更は一切行われていません。つまり、価格据え置きで内容量を減らす「ステルス値上げ」は行われていないと。

一方、2007年9月以降、15年程度の間に値上げは4回行われている。

80gベースで、2008年3月に390円から430円に、同年9月には460円、2015年4月490円、2022年530円、そして2023年4月には600円に値上げされるのです。

また、前述したとおり2022年の値上げを公表したニュースリリースには初めて227gが掲載。1,130円から90円値上げされ1,220円に、2023年には一気に160円高くなって1,380円に。

当然ながら、これより以前にも40gや80gが値上げされたタイミングで227gも値上げされてきたのでしょう。2007年以前から227g入りが存在していたとすれば、40gや80gの値上げ率から逆算して2007年時点で900円くらいだったと推測されます。

ところで商品名の「100%パルメザンチーズ」の意味について、「使用しているチーズすべてがパルメザンチーズ」という意味なのかと思っていたら、「内容量の100%がチーズであり、混じりっけなし」ということなんだね。

パルメザンチーズには粉チーズ同士がくっ付いてしまうのを防いだり、成形しやすくしたり、量を嵩増ししたりする目的で、食物繊維の一種である「セルロース」を配合している商品が多く、チーズ100%の商品は少ないというのが実情。

そう言われてみりゃ、雪印メグミルクの粉チーズは乳化剤を加えて成型したプロセスチーズだし、明治のパルメザンチーズはナチュラルチーズながらセルロースが使用されいている。

一方、クラフト 100%パルメザンチーズは生乳と食塩のみで構成され、余計なものは一切使用されていない100%チーズ。そのあたりも人気がある理由なんだろう。その分他のメーカーに比べちょっと高いけどね。

とはいえ、しょせんはあらかじめ削られたパルメザンチーズとあって、風味や味はそれなり。本当に美味しい粉チーズを食べたいのであれば、ブロックのパルミジャーノ・レッジャーノを買って、その都度ごりごり削って食え。

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