クラフト 切れてるチーズの値上げ情報

クラフト 切れてるチーズの値上げ・実質値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 クラフト 切れてるチーズ
内容量 134g
希望小売価格 480円(税別)
原材料 ナチュラルチーズ(外国製造、国内製造)、ホエイパウダー/乳化剤、pH調整剤、レシチン(一部に乳成分・大豆を含む)
栄養成分
(1枚7.4g当たり)
エネルギー 25kcal
たんぱく質 1.5g
脂質 2.0g
炭水化物 0.2g
食塩相当量 0.2g
発売日 1990年

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2003年10月~ 200g(22枚) 330円
2006年頃~ 180g(22枚) 330円
2008年3月~ 164g(20枚) 330円
2008年9月~ 164g(20枚) 360円
2014年3月~ 148g(18枚) 360円
2018年5月~ 148g(18枚) 380円
2022年4月~ 148g(18枚) 400円
2022年10月~ 148g(18枚) 450円
2023年4月~ 134g(18枚) 450円
2025年4月~ 134g(18枚) 480円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2006年頃
200g→180g
なし
2008年3月
180g→164g
原料であるチーズ高騰のため2007年9月に価格改定を実施したが、前回を上回る外部環境の激変と、原料チーズを取り巻く一層の厳しい環境が今後も予想されることから。
2008年9月
330円→360円
世界的な乳製品の需要拡大や生乳生産量低下により輸入原料チーズなどの相場が著しく高騰の一途を辿り、また原油価格の高騰による資材価格やエネルギーコストの上昇が続いているため。
2014年3月
164g→148g
世界的な乳製品需要の増加、為替相場の影響などにより、輸入原料チーズの価格は高値推移が続き、また為替・穀物相場の情勢に起因する飼料価格高騰やエネルギーコスト上昇が限界を超えたため。
2018年5月
360円→380円
世界的な乳製品需要の大幅増加の影響を受け、輸入原料チーズの価格は高値推移の状況が継続すると見られ、自助努力によるコスト低減が限界を超えると判断。
2022年4月
380円→400円
中国をはじめとする世界的な乳製品の需要拡大による原料チーズの価格高騰に加え、原油価格の高騰による包装資材、物流コストの上昇により、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。
2022年10月
400円→450円
世界的な需要の増加や生産国における天候不順などの影響を受け、輸入乳原料、油脂類、野菜の価格は大幅に高騰。企業努力のみのコスト吸収では限界を超える水準になったため。
2023年4月
148g→134g
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。
2025年4月
450円→480円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇ていることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
2003年 200g 330円 森永乳業 ニュースリリース
2007年 180g 330円 森永乳業 ニュースリリース
2008年 164gにステルス値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2008年 360円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2014年 148gにステルス値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2018年 380円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年4月 400円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年10月 450円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年 134gにステルス値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2025年4月 480円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

クラフト 切れてるチーズの値上げ解説

使いやすいようブロックチーズをあらかじめカットしている、森永乳業の「クラフト 切れてるチーズ」。

クラフト 切れてるチーズの発売は1990年。当時の価格までは不明ですが、発売当初から22枚入りだったことは間違いない。具体的な規格に関しては2003年時点で200g入り税別330円というのが確認できます。

具体的な時期は分からないものの、2006年前後に180gへステルス値上げ。枚数は22枚で据え置きだったことから、単純計算で1枚9.1gから8.2gになったことになる。もちろん価格も330円で据え置きですよ。

多くのチーズが値上げorステルス値上げされた2008年3月には2枚減って20枚入りになり、半年後の2008年9月には360円に値上げ。

2014年になるとさらに2枚減り18枚入りに。そして2018年に380円、2022年には4月に400円、10月450円と2度の値上げを行います。

森永乳業の値上げは留まることを知らず、2023年4月には134gへステルス値上げし、2025年4月480円へと値上げ。

パッケージ的にはこんな感じ。

200g、180g、164g、148g時のクラフト 切れてるチーズ

134gへのステルス値上げの際、「枚数減」なのか「1枚あたりの重量減」なのか気になっていたものの、結果は「1枚あたりの重量減」。それまでの1枚8.2gから7.4gに減量しましたとさ。

これで直近20年ほどで内容量が33%減り、価格は約45%値上げされたことになる。1gあたりの単価にすると、2006年頃までの200g・330円の時で1.65円、2025年4月以降の134g・480円時では3.58円。つまり実質的に2.17倍の価格になったわけだ。

クラフト 切れてるチーズに限らず、近年のチーズの値上げっぷりはほんと腹立たしいレベルだよね。

キレてるんですか? キレてないですよ。(切れてます)

これだけ値上げ&ステルス値上げしていてもなお、切れてるチーズはまだ“まし”なほうかもしれない。同じクラフトブランドのスライスチーズなんて、同じ期間で180g・300円が112g・475円、実質的に2.6倍の価格になっているからね。

そう考えると、切れてるチーズはちょっとお得でしょ? …十二分に高いが。

というかさぁ、切れよ! ブロックチーズを切って包丁を洗う手間を惜しんで割高な切れてるチーズを買うとか、どこのイーロン・マスクだよ!

何? ブロックチーズ切るのが面倒くさいだと!? だったらかじればいいじゃない!

男は黙って かじる! 男は黙って かじる!!

…キレてないですよ。(切れてます)

切れてるチーズはブロックチーズに比べ割高とはいえ、スライスチーズやベビーチーズに比べればコスパに優れる。忙しい朝食時や酒のつまみなどで手っ取り早くチーズを食べたいという時には重宝するのかもしれない。

メーカー側で勝手に切って、その分割高な価格で売りつけてくるとか、個人的には余計なお世話も甚だしいと感じるがな。

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