クラフト カマンベール入り6Pの値上げ情報

クラフト カマンベール入り6Pの値上げ・実質値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 クラフト カマンベール入り6P
内容量 90g
希望小売価格 355円(税別)
原材料 ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、乳化剤、(一部に乳成分を含む)
栄養成分
(1個17g当たり)
エネルギー 54kcal
たんぱく質 2.3g
脂質 4.8g
炭水化物 0.4g
食塩相当量 0.4g
発売日 1995年10月

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
1995年10月~ 150g(1個25g) 300円
2005年9月~ 120g(1個20g) 250円
2007年9月~ 120g(1個20g) 275円
2008年3月~ 120g(1個20g) 300円
2008年9月~ 120g(1個20g) 330円
2013年9月~ 102g(1個17g) 300円
2018年5月~ 102g(1個17g) 320円
2022年4月~ 90g(1個15g) 320円
2022年10月~ 90g(1個15g) 355円
2023年4月~ 90g(1個15g) 380円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
150g→120g
300円→250円
フランス産のカマンベールチーズを使用し、よりクリーミーでなめらかなおいしさになった。また、内容量を1個当たり20gに変更し、食べやすいサイズとなった。
250円→275円 不明
275円→300円 原料であるチーズ高騰のため2007年9月に価格改定を実施したが、前回を上回る外部環境の激変と、原料チーズを取り巻く一層の厳しい環境が今後も予想されることから。
300円→330円 世界的な乳製品の需要拡大や生乳生産量低下により輸入原料チーズなどの相場が著しく高騰の一途を辿り、また原油価格の高騰による資材価格やエネルギーコストの上昇が続いているため。
120g→102g
330円→300円
質感を高めたパッケージデザインに変更した。
300円→320円 世界的な乳製品需要の大幅増加の影響を受け、輸入原料チーズの価格は高値推移の状況が継続すると見られ、自助努力によるコスト低減が限界を超えると判断。
102g→90g 中国をはじめとする世界的な乳製品の需要拡大による原料チーズの価格高騰に加え、原油価格の高騰による包装資材、物流コストの上昇により、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。
320円→355円 世界的な需要の増加や生産国における天候不順などの影響を受け、輸入乳原料、油脂類、野菜の価格は大幅に高騰。企業努力のみのコスト吸収では限界を超える水準になったため。
355円→380円 原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
1995年 150g 300円 日本食糧新聞
2005年 120g 250円 日本食糧新聞
2008年 300円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2008年 330円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2013年 102g 300円 森永乳業 ニュースリリース
2018年 320円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年4月 90gに実質値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年10月 355円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年 380円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

クラフト カマンベール入り6Pの値上げ解説

6Pチーズといえば、赤・青・白のコントラストが印象的な雪印メグミルクの「6Pチーズ」を思い浮かべる人も多いことでしょう。しかしここで紹介するのは、森永乳業の「クラフト カマンベール入り6P」。

…雪印の「6Pチーズ」や明治の「なめらか6Pチーズ」、六甲バターの「QBB 6Pチーズ」など、大手乳業メーカーにはオーソドックスな6Pチーズがあるのに、森永乳業にはいわゆる“普通”の6Pチーズはないんだよね。

「カマンベール入り6P」「チェダーチーズ6P」「モッツァレラチーズ6P」というラインナップで、中でもクラフト カマンベール入り6Pが最も売れ筋の商品っぽい。ちなみに以前はブルーチーズ6Pも存在した。

そんな森永乳業の6Pチーズの旗艦商品である「クラフト カマンベール入り6P」、発売は1995年で、内容量は150g、希望小売価格は税別300円となっていました。今じゃ考えられないくらいの大盤振る舞いだな。

発売から10年、2005年になると、内容量を120gに減らしたうえで、価格を税別250円に値下げ。

「食べやすいサイズにした」という理由と共に、内容量の減少に伴い値下げもきっちり行っているものの、内容量は20%減、価格は16.7%値下げ…って、体のいいステルス値上げじゃねぇかこの野郎っ!!

それから2年後の2007年9月には275円に値上げし、僅か半年後の2008年3月には300円に。さらにその半年後となる2008年9月には330円に値上げ。僅か1年で20%も値上げですよ。

2013年には300円に値下げするも、内容量は102gへと大幅減。価格は9.1%値下げ、内容量は15%減だから…完全にステルス値上げじゃねぇかこの野郎っ!!

2018年には原材料や原油価格の高騰を理由に320円に値上げし、2022年4月には90gに減量。その半年後となる2022年10月からは35円値上げして希望小売価格は355円だからね。さらに2023年4月からは380円…ひどい話だ。

2005年まで150gで300円だったものが、20年足らずで90g380円…凄まじいな。まあスライスチーズなども実質2.4倍の価格になっていることを考えれば、6Pチーズもこのくらい値上げするよねぇ…。

ところで、カマンベールチーズってあれよね? 白カビに覆われた、ほろ苦くてやわらかいあいつ。そんなカマンベールチーズが6%も入ってる!

…って、ほぼ普通のチーズよね。良くも悪くもカマンベールチーズ特有の“癖”はなく、柔らかさやくちどけにその一端を感じ取れるといった印象。

カマンベールチーズが苦手な人でも違和感なく食べられる一方、カマンベールチーズをこよなく愛するカマンベラー(?)にとっては物足りないことこの上ない。メリットは本物のカマンベールチーズより安く買える点くらいか。

とはいえ、「カマンベール入り」とはいっても一般的な6Pチーズと同じ価格帯の商品なので、「本物に比べて―」とか小難しいことを考えず、気分でチョイスするのが正解。ガチのカマンベールチーズ好きは見向きもしないだろうし。

6Pチーズにもカマンベールチーズにも興味がない私にとっては、事象の地平線が如く縁遠い商品。人に貰ったら「美味しいね~柔らかい~」と愛想笑い振りまいときゃ、人間関係も円滑になるってもんだ。

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