森永北海道バターの値上げ情報

森永北海道バターの値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 森永北海道バター
内容量 200g
希望小売価格 525円(税別)※2025年7月から580円
原材料 生乳(北海道産)、食塩
栄養成分
(100g当たり)
エネルギー 735kcal
たんぱく質 0.5g
脂質 81.1g
炭水化物 0.8g
食塩相当量 1.6g
発売日 不明

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
~2008年4月 200g 325円
2008年4月~ 200g 360円
2011年10月~ 200g 365円
2012年9月~ 200g 380円
2014年8月~ 200g 390円
2015年4月~ 200g 405円
2017年6月~ 200g 410円
2023年4月~ 200g 460円
2023年12月~ 200g 495円
2025年4月~ 200g 525円
2025年7月~ 200g 580円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2008年4月
325円→360円
長期にわたる世界的な乳製品の需要増などを背景に、価格の著しい高騰が継続しており、国内のバター向け生乳価格も上昇。これら要因から企業努力のみのコスト吸収が限界に。
2011年10月
360円→365円
記録的猛暑の影響による生乳供給量の低下に加え、東日本大震災による供給減少が重なり、生乳価格の引き上げが決定。それにより家庭用バターの価格改定を実施。
2012年9月
365円→380円
一昨年の記録的猛暑や昨年の東日本大震災の影響で、乳製品向けの生乳供給量不足が続き、4月から乳製品向け生乳取引価格引き上げが決定。そういった背景から家庭用バターを価格改定。
2014年8月
380円→390円
国内の生乳生産量は、生産者戸数や乳牛飼養頭数の減少、生産コストの上昇などにより不足が続いており、酪農の生産基盤安定化を図るため、乳価の引き上げ要請を受諾。それにより価格改定を実施。
2015年4月
390円→405円
国内酪農経営は厳しい状態が続いており、国産の安全で安心な乳製品を安定的に供給していくため、原料となる生乳取引価格を引き上げることで合意。これら要因により企業努力によるコスト吸収が限界に。
2017年6月
405円→410円
昨今、酪農生産者戸数や乳牛の飼育頭数の減少により生乳生産量の減少が続き、乳製品の安定供給のため生乳取引価格が引き上げに。コスト吸収が企業努力の限界を超えたため価格改定。
2023年4月
410円→460円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。
2023年12月
460円→495円
国内酪農経営をめぐる環境は、急激な飼料価格の高騰およびエネルギーコストなどの生乳生産経費が上昇し大変厳しい状況にあり、生乳取引価格を2023年12月から引き上げることで合意したため。
2025年4月
495円→525円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇ていることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。
2025年7月
525円→580円
昨今の国内酪農経営をめぐる環境は、飼料価格やエネルギ―コストなどの生乳生産費が高止まりしており、生乳取引価格を2025年6~8月から引きげることで生産者団体と合意したため。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
2008年 360円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2011年 365円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2012年 380円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2014年 390円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2015年 405円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2017年 410円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年4月 460円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年12月 495円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2025年4月 525円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2025年7月 580円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

森永北海道バターの値上げ解説

一般的に「北海道バター」といえば雪印メグミルクの商品…というイメージが定着していると思いますが、森永乳業にもあるんですね、北海道バター。その名も「森永北海道バター」。いわゆる「じゃないほう」的な。

森永乳業の北海道バターがいつ発売されたのかは分からないが、2008年4月までは200g入りで税別325円だったことが確認できます。そして2008年4月に360円に値上げされたと。

森永北海道バターは内容量200gで不変…というこだわり? ルール?、があるらしく、その後はひたすら値上げする一方。

2011年に5円値上げして365円、翌2012年には380円、2014年390円、2015年405円、2017年410円、2023年4月460円、2023年12月495円、2025年4月525円、そして2025年7月には一気に580円へ値上げだからね。

値上げの回数自体は比較的多いものの、2017年までは値上げ幅を小幅に留めていた。しかし2023年の値上げから値上げ幅が大きくなり、かつ高頻度に。

この森永北海道バター、これだけえげつない値上げをしているとはいえ、チーズに比べればまだ緩やかな印象。チーズはおよそ20年で2.5倍くらいになっているからね。

冒頭でも触れたように、「北海道バター」といえば雪印が圧倒的知名度とシェアを誇っている。というか、なんで森永も同じ「北海道バター」という商品名なんだよ…というのが率直な感想。

で、調べてみたら、明治にも「北海道バター」が存在するんだね。よつ葉乳業にも似た雰囲気の商品が存在する。

雪印と森永、明治の北海道バターとよつ葉バター

どんだけ北海道が好きなんだよ。色も一緒だし、内容量もよつ葉の150g以外は200gで横並び。大手が揃いも揃って類似品…というか、ほとんど変わらない商品を販売しているとか、どんな状況だよ。

こういったオーソドックスなバターでは味に独自性を出すのは難しいのは理解できる。原材料は全社生乳と食塩のみだし、各社の栄養成分を見てみてもほぼ変わらないことから、“普通”のバターを突き詰めれば行きつく先は決まってしまうのだろう。

雪印 森永 明治 よつ葉
エネルギー 732kcal 735kcal 738kcal 731kcal
たんぱく質 0.6g 0.5g 0.6g 0.1~1.1g
脂質 81.0g 81.1g 81.5g 80.8g
炭水化物 0.2g 0.8g 0.6g 0.1~1.1g
塩分相当量 1.4g 1.6g 1.5g 1.6g

だからこそ、商品名やパッケージだけでも差別化や独自性を演出できないものかね。国産でまとまった量の生乳を安定して出荷できるのは北海道だけなのかもしれないが、だからってバカ正直に「北海道」を付けなくてもいいだろうに。

例えば「どさんこバター」とか「蝦夷バター」とか。(語彙力)

そもそも、明治なんてヨーグルトでもチーズでも、馬鹿の一つ覚えみたいに「十勝」を付けまくっているんだから、北海道バターも「十勝バター」でいいじゃん。「十勝」という商品名とは裏腹に、外国製造のチーズもガッツリ使っているのは秘密だけどな。

もしかしてあれなのか? 雪印の北海道バターと間違えて買ってくれることを期待しているのか? もしくは、雪印の北海道バターが売り切れの際に「同じ北海道バターだし、色も同じだし、これでいっか」的な展開を想定しているとか?

複数存在する「北海道バター」の中でも、雪印メグミルクのそれに比べ圧倒的に知名度が足りない、森永乳業の北海道バター。このままじゃどう足掻いたって雪印には勝てないんだから、せめてもうちょっと安くしろよと声を大にして言いたい。

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