フィラデルフィア クリームチーズ6Pの値上げ情報

フィラデルフィア クリームチーズ6Pの値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 フィラデルフィア クリームチーズ6P
内容量 90g
希望小売価格 430円(税別)
原材料
(プレーン)
ナチュラルチーズ(オーストラリア製造、国内製造)、バター、乳たんぱく質、寒天/乳化剤、安定剤(増粘多糖類)、酸味料、(一部に乳成分を含む)
栄養成分
(1個15g当たり)
エネルギー 52kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 5.0g
炭水化物 0.4g
食塩相当量 0.2g
発売日 不明

価格・内容量推移
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
1998年10月~ 120g(1個20g) 300円
2003年9月~ 120g(1個20g) 220円
2005年11月~ 120g(1個20g) 250円
2009年3月~ 108g(1個18g) 330円
2013年9月~ 90g(1個15g) 300円
2018年5月~ 90g(1個15g) 320円
2022年4月~ 90g(1個15g) 340円
2022年10月~ 90g(1個15g) 365円
2023年4月~ 90g(1個15g) 400円
2025年4月~ 90g(1個15g) 430円

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
2003年9月
300円→220円
不明
2005年11月
220円→250円
より口当たりの軟らかな食感とした。
2009年3月
120g→108g
250円→330円
いつでもどこでも「フィラデルフィア クリームチーズ」を手軽に楽しめる「クラフト フィラデルフィア クリームチーズ6P」を全国にて“新発売”。
2013年9月
108g→90g
330円→300円
商品ロゴを世界共通ロゴに統一するとともに、「クラフト フィラデルフィア」の特長である「濃厚さ」「大人っぽさ」「品質感」を訴求するパッケージに一新。
2018年5月
300円→320円
世界的な乳製品需要の大幅増加の影響を受け、輸入原料チーズの価格は高値推移の状況が継続すると見られ、自助努力によるコスト低減が限界を超えると判断。
2022年4月
320円→340円
中国をはじめとする世界的な乳製品の需要拡大による原料チーズの価格高騰に加え、原油価格の高騰による包装資材、物流コストの上昇により、企業努力のみのコスト吸収が限界を超えたため。
2022年10月
340円→365円
世界的な需要の増加や生産国における天候不順などの影響を受け、輸入乳原料、油脂類、野菜の価格は大幅に高騰。企業努力のみのコスト吸収では限界を超える水準になったため。
2023年4月
365円→400円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、安全・安心な商品を供給していくため価格改定。
2025年4月
400円→430円
原材料および包装資材の価格やエネルギーコストが上昇ていることに加え、人手不足の深刻化による人件費や物流費も高騰しており、これらの傾向は今後も継続することが予想されるため。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
1998年 120g 300円 日本食糧新聞
2003年 120g 220円 森永乳業 ニュースリリース
2005年 250円に値上げ 日本食糧新聞
2009年 減量&大幅値上げ 日本食糧新聞
2013年 90g 300円 森永乳業 ニュースリリース
2018年 320円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年4月 340円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2022年10月 365円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2023年 400円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2025年4月 430円に値上げ 森永乳業 ニュースリリース

フィラデルフィア クリームチーズ6Pの値上げ解説

クリームチーズの定番「フィラデルフィア クリームチーズ」を、より気軽かつ手軽に食べられるようポーションタイプにしたのが「フィラデルフィア クリームチーズ6P」です。

いわゆる「四角い6Pチーズ」「kiriみたいなやつ」。

現在はフィラデルフィアのレギュラー商品として定着しているこのクリームチーズ6P、調べてみると1998年時点で内容量120g(1個20g)、希望小売価格は税別300円だった模様。一つひとつは今よりずいぶん大きかったんだね。

その後どういった経緯を辿ったのかは分かりませんが、2003年時点で120g・220円になっていた。当時、雪印や森永乳業などの大手の6Pチーズが150g入り300円だったことを考えると、びっくりするくらいのバーゲンプライスよね。

しかし2005年のリニューアル時には250円に値上げされていた。ただ、他の6Pチーズの価格を鑑みると、このくらいの値段が適正価格といえるのかもしれない。

その後フィラデルフィア クリームチーズ6Pは2008年頃に一旦販売を終了したらしく、当時の商品ラインナップから消えている。そして2009年3月に満を持して復活するのだが…

内容量108g、希望小売価格330円だとよ。

いやいや、おかしいだろコノヤロウ。2005年時点で120g・250円だった商品が、2009年復活時に108g・330円って、もはや別の商品だよねコノヤロウ。カローラがいきなりベンツになった感じだよねコノヤロウ。なんかもうコノヤロウ。

…あ、なんかコノヤロウがゲシュタルト崩壊。

このステルス値上げ&大幅値上げ、にわかには信じがたいものの、森永乳業は2007年9月、2008年3月、2008年9月にチーズの値上げを行っているんですよね。

フィラデルフィア クリームチーズ6Pがお隠れあそばせていた間にチーズは3回値上げされていたと。

例えば、同社のクラフト カマンベール入り6Pは、2005年時点で120g・250円。それが2007年9月に275円、2008年3月に300円、2008年9月には330円に値上げされている。

フィラデルフィア クリームチーズ6Pはその3回の値上げをすっ飛ばしたため、再登場時にものすごい値上げされた印象を受けるが、他のチーズの状況を考えれば仕方ない部分もあるのかなと。

でも120gから108gに減らしたステルス値上げは余計だがな。「フィラデルフィア」は世界でもトップクラスのクリームチーズブランドということもあり、調子に乗ったんだろうね。「ほ~れ、フィラデルフィア様のクリームチーズだぞ」って感じ。

その後2013年にはさらに減らして90g(1個15g)にステルス値上げ。2018年に320円へと値上げし、2022年には2度の値上げを行い4月に340円、10月365円、さらに2023年4月に400円、2025年4月には430円へ値上げだからね。

2005年までの120g・220円だった頃と、90g・430円である現在の1gあたりの単価を比べてみると、2005年時は1gあたり1.83円、2025年4月の値上げ以降は4.78円。つまりたった20年で2.6倍の価格になった計算。他のチーズもだいだいこんな感じ。

この間、世間の給料はほとんど上がらず、それどころか税金ばかり高くなって実質賃金が下がり続ける中、チーズの価格は2.5倍って…ちょっと異常だよね。

でも、フィラデルフィアのクリームチーズ6Pって確かに美味しんだよね。価格的にはスライスチーズの方が安いものの、酸味や風味から来る存在感はスライスチーズの比ではない。

サンドイッチなどにすると存在が曖昧になりがちなスライスチーズに比べ、フィラデルフィア クリームチーズ6Pはサンドしてもしっかりと存在をアピールしつつ、他の食材を引き立ててくれる有能なコノヤロウ。

でも、相次ぐ値上げやステルス値上げにより、内容量90gで実勢価格は280~350円ほど。「…クリームチーズ6Pは美味しけど、今日はPBや業務スーパーの安いスライスチーズで我慢するか…」ってなるよね。

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