森永ミルク 加糖れん乳のステルス値上げ情報

森永ミルク 加糖れん乳のステルス値上げ情報
メーカー 森永乳業株式会社
商品名 森永ミルク 加糖れん乳
内容量 120g
希望小売価格 190円(税別)
原材料 生乳、しょ糖(44.4%)
栄養成分
(100g当たり)
エネルギー 329kcal
たんぱく質 7.9
脂質 8.3g
炭水化物 55.7g
ナトリウム 90mg
発売日 1919年(チューブは1986年)

森永ミルク 加糖れん乳 チューブ
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
2001年時点 140g 190円
2008年9月~ 130g 190円
2015年3月~ 120g 190円

森永ミルク 加糖れん乳 缶入り
年月日 内容量 希望小売価格(税別)
1919年~ 397g 不明
~2008年8月 397g 320円
2008年9月~ 397g 350円
2015年3月~ 397g 378円
2019年4月~ 販売終了

値上げ理由・建前
タイミング 公表内容
140g→130g 世界的な乳製品の需要拡大や生乳生産量低下により輸入原料チーズなどの相場が著しく高騰の一途を辿り、また原油価格の高騰による資材価格やエネルギーコストの上昇が続いているため。
130g→120g 昨今、国内酪農経営は飼料価格の高騰などにより経費が上昇、厳しい状況にあって酪農生産者戸数や生乳生産量が減少。国産の乳製品を安定的に供給していくため生乳取引価格引き上げに伴い価格改定。

参考サイト
公式サイト 森永乳業株式会社
2001年 140g 190円 森永乳業 商品紹介
2008年 130gに実質値上げ 森永乳業 ニュースリリース
2015年 120gに実質値上げ 森永乳業 ニュースリリース

森永ミルク 加糖れん乳の値上げ解説

森永乳業の前身である「日本煉乳株式会社」が、創業から約2年後となる1919年に発売したのが「森永ミルク」という缶入りの練乳でした。

森永乳業の沿革や歴史を見ると、必ずこの森永ミルクがトップに出てくることからも、森永乳業を語る上で森永ミルクの存在は絶対に欠かせないものなのだろう。前身の企業名からして「日本煉乳(にほんれんにゅう)」だからねぇ。

現在広く流通しているチューブが発売されたのは、森永ミルクが発売されてから67年後となる1986年のこと。それまでは缶入りしか存在しなかったんですね。

確認できる限りでは、チューブ入りの森永ミルク 加糖れん乳は2001年時点で内容量140g、希望小売価格は税別190円。缶入りは内容量397g、価格は320円でした。

2008年9月、チーズを中心とした乳製品の値上げが行われ、対象商品の中には「森永ミルク」の文字も。チューブは価格据え置きで130gにステルス値上げされ、缶入りは内容量据え置きで320円から350円に値上げします。

2015年にはチューブ入りが120gに減量、缶入りは378円に値上げし現在に至ります。ちなみに、歴史ある缶入りは2019年3月末を持って販売終了となっています。

ところで、缶入りの「397g」という中途半端な内容量に疑問を感じていた方も多いのではないでしょうか。チューブが内容量を減らす実質値上げを実施する一方、缶入りは値上げしてでも397gを堅持。

なぜなんだ?

この中途半端な内容量、実は1919年の発売当初から100年間にわたって守り続けられてきた由緒ある内容量(?)なんですよね。

1920年代のものと思われる森永ミルクの缶を見てみると…

森永ミルク 缶入りの発売当時のパッケージ
出典:ちわわのまま


「Net weight 14 ozs.」とある。現在オンスは「oz」と表記するケースが多く、「ozs」という表記に疑問を抱かざるを得ないが、まあ100年前の話だしね。森永乳業の公式サイトに掲載している昔の缶には「14 ounces」と書いてある。

14オンスは「396.893g」…つまり397gなのです。値上げしてでも発売当初の14オンスを守り続けてきたあたりに、缶入り森永ミルクに対する森永乳業の強いこだわりを感じる。

そんな缶入りの森永ミルク 加糖れん乳も、製造施設の老朽化などを理由に2019年に製造終了。奇しくも発売からちょうど100年というのは偶然なのか、それとも「100年という区切り」を意識してのものなのか…

チューブ入り、缶入りとは別に1kgの大容量の商品も存在するものの、公式サイトにおいて1kg入りは一切触れられていない。業務用という扱いなのだろうか?

苺に練乳を使わないことが当たり前になって久しいが、現在もアイスやスイーツなどに使用されるなど、縁の下の力持ちとして活躍している印象。決して主役にはなり得ないものの、無いなら無いで困る…練乳ってそんな存在。

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